ほぼ日刊イトイ新聞

マンガでドミノ

『愛のアランフェス』  

『愛のアランフェス』

著者:槇村さとる
発行:集英社
スケートつながりということで
『愛のアランフェス』を紹介します。
名作がたくさんある槇村さとるさんの作品の中でも
ドラマティック度はピカイチ!
昭和のスポ根恋愛マンガの王道です。

主人公は、北海道の田舎で
天才スケータだった父親に英才教育を受けた、森山亜季実。
天才少女と注目されながらも、
ライバルや仲間と出会いから成長していきます。
その中でも孤独な天才、黒川貢と惹かれあい
ペア組むのですが…。
そこからがふたりの愛と葛藤の始まりとなるのです。

なんとも劇的な、かつての大映ドラマのような展開が
次から次へと起こります。
亜季実を見守る筒美、貝谷、嵯峨島コーチなど
サブキャラも魅力的で
人間模様も読み応え十分なんです。

そしてなんと言ってもスケートシーンは
二次元とは思えない臨場感。
音楽やエッジの音が聞こえてきそうな迫力!
かつて伊藤みどりさんが大好きで、
今は鈴木明子選手が大好きな
スケートにあこがれつつ自分では全くできない私を
滑っているような気分にしてくれます。

この作品の影響で
「生まれ変わったら絶っっっっ対
 フィギアスケート選手になる!」
と決めました。(笑)

(ウクレリ)

2012-01-14-SAT