『イマジン』
著者:槇村さとる
発行:集英社 |
同じ作者の槇村さとるさんつながりで
『イマジン』をお薦めします。
槇村さとるさんの作品はデビューの頃から読んでいますが、
その中でもこの『イマジン』は大きな飛躍がある作品です。
このお薦め文を書くために読み返してみたのですが、
やっぱりじーんときました。
テレビや雑誌の取材にも登場する
美人建築士の母親・飯島美津子と、
普通の会社でOLをしている娘の有羽の、
それぞれの恋愛と生き方を描いた作品。
この作品はドラマにもなっていますが、
ぜひ原作マンガも読んでみて欲しいのです。
母親も娘も、出会った相手との関係の中で、
今までの自分と向かい合い、
そして新しい境地へと進んでいきます。
生まれ直す、自分で自分を産み直す、
というようなシーンがあるのですが、
それがとても印象的。
自分がとらわれていたことから、
自分を解き放つには遅いということはない、
新しい自分の人生を自分自身で切り開いていく力を
誰もが持っているんだことに
気づかせてくれて、エールをくれる、
そんな作品です。
(あると) |
|