ほぼ日刊イトイ新聞

マンガでドミノ

今週のマンガ
『水の森綺譚』
『水の森綺譚』

著者:坂田靖子
発行:潮出版社

火といえば四大元素の内の一つ。
四大元素(水)繋がりで
坂田靖子さんの『水の森綺譚』をお薦めします。

水の森に住んでいる、夜に寝て朝起きる園芸好きなサリと、
夜に起きて昼に寝る夜釣り大好きな友達。
水の森は、新鮮なミルクを月光に当てて置くと
絹の様な美しいヨーグルトができ、
10年に1度しか生えない「幸せのキノコ」が生え、
凍った湖の真ん中にはドラゴンが居るとか居ないとか…、
楽しかったりメーワクだったりな不思議がてんこ盛り。

一見、適当そうに思える絵柄の奥に見える、
木肌や風の流れの描写の完璧さや
様々な訪問者の可愛らしさは最高です。
読み出すとどうしても繰り返し繰り返し、
読み直しちゃいます(今2ヶ月目です)。

何より坂田靖子さんという漫画家自体が凄い!!
幅広過ぎる知識もさる事ながら、
食べ物(及び食事のシチュエーション)を
とてつもなく美味しそうに描ける漫画家は、
個人的にはこの方が日本一だと思います!!!!!
「カヌレあります」
「ペカンナッツパイあります(準備中)」
こんな風に書いてあるだけなのに、
何故がものすごく食の想像力を掻き立てられるんです!

感想書いてたらお腹空いて来た…。

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2014-05-03-SAT