マリーな部屋 |
この菓子で、確実に価値観が一皮むけたと思うんです..。 松の内も過ぎ、女正月もそろそろ過ぎ..。 早いですよねぇ、年が明けてからは。何だか。 で、こういう日常にほぼ紛れていく時にこそ、 おいしい菓子ひと皿は...沁みますよねぇ。 強引ですか? 年明け早々。 でもね、あるんです。とっときが。 いつ出そうかとおもいながら、カレコレ2年半。 (..って、書きながらビックリ。 もう、そんなに経つんですねー。『ほぼ日』のみなさま、 ダーリンイトイさま、おめでとうございます。 ぜんぜん中途半端な時ですけど。一応。) “あんだんご”です。 『ほぼ日』もうすぐ3年のビックリ度と比べても、 見劣りどころか、遥かに高いビックリ度を 指しそうなおいしさです。 そもそも、“あんだんご”って私の人生では、 驚くほど、おいしかったコトがありませんでした。 だんごと言えば、みたらし。 なんで、あんだんごもあるのかな、 2種類あった方がバランスいいから作ったのかナー、 くらいの存在だったんです。 (じゃ、買わなきゃいいじゃないかと思われるかも しれませんが、「もしもおいしかったら、どうしよう」 という下心に駆られ、毎回買ってしまう弱さ..) 高輪に『松島屋』という、老舗和菓子屋があります。 “豆大福”が特に有名です。 が、“みたらし”も“豆板”もその他の生菓子も カナリ、すごいです。職人技というモノに 思いを馳せずにおられない状態です。 ただ、扱ってるのがほとんど、 その日中が賞味期限の生菓子なので 時間を置かずにいただかないと、 せっかくの美味しさが逃げてしまうかも。 そういう意味でも、非常に贅沢なお店です。 あ、でも店構えは、とても好ましく こじんまりしています。 年季の入った暖簾に、 またしてもタダものでなさを感じます。 なのに...じゃ何がどう他のあんだんごと違って、 そこまでおいしいのかっていう肝心カナメの部分もですね、 言葉にするのが難しいんですよね..。 あんの滑らかさが、とかだんごのモチモチ感が、とか まー、そういうの全部なんだけど... 「総じて」なんですよね。 ほら..なんか、この人好きだなぁ..と思うのも、 「目が」とか「話が」とか「声が」とかの分析は、 好きになってからだと全部正解なんだけど、 好きになってる途中では、そういうパーツ以上に、 何となく全体の空気だったり、しません? わかりにくい例えかな。私の中では、菓子も人も 向き合い方自体は同じなんで、例えてみたんですけどね。 食べた時のオドロキは大きいはずですので、ガマンしてね。 だんだん言い訳入ってきたので、この辺でやめます。 またね。 わたなべ まり 「松島屋」 東京都港区高輪1-5-25 電話 03-3441-0539 営業時間 9:30位〜18:30位 定休日 日曜・隔週の月曜 |
2001-01-18-THU
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