マリーな部屋。 |
春の極楽・甘納豆 あらら..と思ってるうちに雛祭りが 過ぎてしまいました。申し訳ない。 その代わり。と言っちゃナンですが、 最高・強力・自信アリにおススメの菓子をひとつ。 甘納豆なんですけどね、 うちの祖母(存命)と祖父(もう他界)が 二重の太鼓判を押してる品があるのです...。 祖父というのは父の父で、 小学校に上がるまで一緒に住んでおりました。 孫には優しい、 樫の木のように強いおじいちゃんでしたが、 のちのち話を聞くほどに、 コレまたものすごい頑固さで..。 かつ倹約好きだったので、 豆腐はココがうまくて安いとなると、 ちょっと遠くても歩きか自転車で(タダなので)行く。 人生万事、そういったポリシーで貫かれていたようです。 この祖父と、母の母、おばあちゃん (名実ともに一族の柱。今年で98才、 ビクついてるところを今まで見たことがない..) が、食べ物に関しても 共感し合うトコロが多かったらしく..。 以前、ここで書かせていただいた横浜『住吉』 (団子だったかな)も、 もともとはこの二人のお墨付きだったワケで。 味、値段、仕事の仕方などなど、 口数少なく地道に見ているんですね、 こういうタイプは。 (まー、だから私もココらの視線を思うと 背筋を伸ばさないワケにいかないというか、 ヘタな事とかヒトの道にはずれた事なんてした日にゃ、 顔合わせられないというか...。) で、この祖父&祖母が 「ココの甘納豆より美味しいのはない!」 と断言するのが、 横浜の吉野町にある『おもや』という店です。 純粋に、甘納豆屋です。 6、7種類の甘納豆を常時売っていて 祖母のおススメは、おたふく豆です。 因に、いつも自転車で買いに行かされてた父の好物は、 えんどう豆です。 これねぇ.. いや、身内の味覚に合うってだけで書いてたら いい加減、安易過ぎやしないかと思いますけど.. おいしいんですよ。確かに。 しっとり感、甘さ、 砂糖のつき具合(=噛んだ時のザラつき感)、 炊き加減...職人技だよなぁ〜と思います。 そろそろ沈丁花も匂うかな〜、 なんてボーッとしつつ、お茶をすすりながら、 『おもや』の甘納豆いただいてると、 浮き世の繰り言なんて溶けてくカンジなんですよね〜。 好きな器に入れて、 ちょっとづつ..あ〜書いてて食べたくなった。 では。 わたなべ まり いやしかし、 今回『おもや』の甘納豆の事を祖母と話してる時に 感じました..。 ものすごい祖母の瞳がキラキラして、 っていうとソフトですけど、 「ここのはおいしい!」と言い放つ迫力に 孫も気押されるというか、ひるむというか...。 私も、あぁ見えてるんだろーな..。 おもや甘納豆店 住所:神奈川県横浜市南区吉野町3-7 |
2001-03-08-THU
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