ITOI
ほぼ日・マーケティング局は
何をしているのか?

「ほぼ日永久紙ぶくろ」(1)

Tの次は何が出てくるか?
いろいろ推理してくださってありがとう。
Tの次はPBなんですよ。ペイパーバッグです。
ああ、日本語しかわからないって? めんどくさいなぁ。
ぼくがバイリンガルでよかったね。
ペイパーバッグ ミーンズ カミブクロよ、おっけい?

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◆携帯電話用ストラップとか、マウスパッドとかを退けて、
こいつに決めた理由と、その物語をお話しましょう。

早い話が、「自分の欲しいものをつくる」。
これが基本っちゅうことですばい。
もともとTシャツにしたって、
スタッフの志気を高め(着るものを一枚増やし)、
筆者や関係者たちにお礼がわりに差し上げる「通貨」として
必要があって作ったものだったわけですばい。
せやから、あんまり売れなくても我慢ができたし、
売れたら売れたで大よろこびができたわけだ、と。

そういう考えで行くと、いま、
携帯ストラップの希望者は多いし、
自分たちでも「それをつくるのが夢」とまで
口走ったことはあるけれど、
なきゃないで、十分にまにあってるごたる。
(なんか、日本語おかしくなってきてるなぁ@バリ)
我慢しているうちに、流行が通りすぎていったような、
取り残された感じってねーだか?
おらは、あるだ。

ところが、もう2年も前から、
本気で作りたかったものがあったんですよ。
それが、紙ぶくろ。というより、ゴミぶくろだったのさ。

ネーミングも、もう考えてあったんだっぺ。
「GOMI KING」(ゴミキング)っちゅうだよ。
キングっちゅうたら王様だっぺ。

ご承知のとおり、わしは釣りをする男ばい。
この頃は、いそがしゅうて、ようせんけど、する男ばい。
釣りに行くのは、山や海が多くて、
そういう場所にはゴミ箱がないことが多い。
しかし、何かとゴミは出るもんじゃて。
みんなどーしとるかちゅうたら、
悪い人は、その場に捨てる。
ましな人は、コンビニの袋にまとめて、どこかで捨てる。
そのどこかに、また善い悪いがあって、
いちばんいい人は自宅まで持ち帰って、そこで捨てる。

しかし、コンビニの袋は、見た目も使い勝手も、
あんまりうれしいもんじゃないわけじゃ。

「これからは、自分の気に入った自分のゴミぶくろを、
いつも携帯することにしたいもんだ。
さらに、みんなもそうするといいぞ!」
と、わしは、森田健作のように思ったわけさ。

で、このコンセプトを発展させていって、
紙のように気軽に使えて、
実は丈夫なナイロンみたいなものでできている
洗えるゴミぶくろがあればなぁっと、思っただよ。
見た目もかわいいゴミぶくろに思えないようなゴミぶくろ、
いろんな色のバリエーションがあって、
気分に合わせて選べるゴミぶくろ、
というようなことを考えておっただよ。

その後、「カバ」でおなじみのデザイン事務所にも相談して
ロゴマークとかも開発し始めたんだけど、
忙しさにまぎれて止まってしまっていたわけでした。

これを思い出したわけです。
考えを改めたのは、ひとつ。
「なにも、最初から使い道をゴミに限定することもあんめ」
ということでした。

車のなかにいつも置いておいて、
鼻かんだティッシュをポイっと捨てるふくろに。

アウトドアに、何に使うか分からなくても便利。

旅行の荷物を分けて入れる。

彼や彼女になにかちょっと返す時とかに、
「これありがとう。ふくろはそのまま使って」と
気前よく。

いつものバッグにたたんで入れておいて、
持ち物がふえた時に取り出して使う。

もう、いろいろいろ使える丈夫な紙ぶくろが、
あったらうれしいじゃないか、と考えたのでした。
しかも、「ほぼ日」オリジナルのロゴマーク付きですよ。
これこそ、ぼく自身と、巨人の上原投手が、
(きっと)待ちに待っていたニュー・アイテムです!

正式名が「ほぼ日オリジナル永久紙ぶくろ」

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というわけで、もう、師走から
「金ぶくろ部長」こと、金澤セイヒローが動いています。
色もデザインも大きさも決まって、
あとは見本が出来るのを待つばかり。
これがまた、かーいいんだよーっ!

詳しいことは、また、連載で、
たのしく遊びながらお知らせしていきますからね。
いまは、あんまり期待してない読者の皆さんも、
なーめちゃいけないっすよ、第2弾を。

つづく
(darling)

2000-01-01-SAT

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