ITOI
ほぼ日・マーケティング局は
何をしているのか?

「ほぼ日永久紙ぶくろ」(7)
試作品1号がとどきました。
そして重量実験の結果です。


ついにできましたよ。
「ほぼ日永久紙ぶくろ」の見本です。
今回とどいたのは、形の見本なんですねー。
生地を縫製して、把手をつけたものなので、
お猿のロゴマークは、まだプリントされていません。
妙にすっきりしてますよね。
では、総天然色(フルカラー)でご覧ください。



カラーはいいよね。
試作品は、赤い生地を縫製したものです。
バワーブックG3と並べて撮ってみました。
形はまさに“紙ぶくろ”そのまんま。
大きさ(数字)は「ほぼ日永久紙ぶくろ(5)」の回で、
イラスト入りで解説しています。
まだ見てない人はみてくださいよ。お願いしますよ。

ノートパソコンとの比較だけでは
いまいち実感がわかないので、
スタッフの西田部長に持ってもらいました。
人が持ったときの見え方は、こういった感じです。
いいよねぇ。



しかし、ロゴマークがないと
すっきりしすぎてなんか寂しいですねぇ。
これ、ロゴマークがプリントされて初めて
“ほぼ日グッズ”になるということが
よくわかりましたよ。
はやくプリントしたものが見たいですねぇ。

今日の実験コーナー

やっと実験できるときがやってきた。
みなさんから質問のメールたくさんもらってましたが、
実物がなかったから実験欲でムラムラしてたんですよ。
さあ、どれから行こうかな。
うーむ、まずは、こちらから。



「紙袋の使い道…について」

紙袋、早く欲しいです!購入したいです!!
勤め先がパソコンの会社なんですが、
パソコンの本、でかかったりとか重かったりするので、
そういったものをドバドバ入れて、
会社へ行くのに使います。

もちろん本を買いに行く時も必要。
本屋さんはよっぽどたくさん買わないと、
手さげの袋に入れてくれませんので。
本はかさばるし、重いし、
でかい本がはいる鞄って持ってないのです。
ああ、映画のパンフレットを入れるにもいいですねえ。

かんじんなものが入らないバッグばっかりなので
そろそろ入るものが欲しいのです。
おりたためて、気軽に持ち運べる上、
ハイカラな袋はもう即購入いたしますですよ。
なかなか、しゃれた折りたためる袋ってないんですよ。
……お猿さんの絵がシンプルで可愛いし。
スーパーで売っているエコロジーのお買い物袋は
なんかイヤだし。
期待と希望たくさんです。マーケティング部の皆様
体に気を付けて頑張って下さいませ。
では失礼いたします。

Rie Tasaki




本を入れたいという方、たっくさんいました。
とくに図書館通いに使うという方が多かったですね。
1冊だとそうでもないけど、5冊、6冊になると、
「なんだこりゃ」ってくらいヘビーですよね。
ほかにも、「どれくらいの重さまで大丈夫なの?」
という質問はたくさんありました。
たしかにすごく気になるところです。

重量実験
「ほぼ日紙ぶくろ」は、重さ何キロまで大丈夫なのか。
たまたま、あるスタッフがミネラルウォーターを
通販で買っていて、ペットボトルが床にゴロゴロ
してたので、それを使ってみました。
おいおい、なんで本で実験しないんだよ?
本は重さはかるのがやっかいだよ。
本によって重さバラバラだし。
このペットボトルは1本で水1.5リットル入り。
重さ1.5キロです。

1本、2本、3本……まだまだ入りますねぇ。
6本、7本……、えー、7本でやめておきます。
袋の大きさ的には7本まで入りますね。
無理すれば8本入りそうです。
では、7本入りで、持ち上げてみましょう。



よっしゃ、オッケー、大丈夫!
重さ1.5キロ×7本だから、10.5キロ。
飼い猫や、赤ん坊を入れて散歩したい、という
メールをくれた人がいて、なるほどなー
と思ったのですが、楽勝ですね。
とりあえず、10キロまでは大丈夫です。
7本入れたままジャイアントスイングしたり、
壁にぶつけたりしたらどうなんだろうという
探求心がわいてきましたが、
1つしかない試作品をダメにしてどうすんだよ、オレ。
乱暴はやめましょう。

あと、袋は重さ10キロにも耐えますが、
そんなに重い袋を持って歩くというのは、
日々の暮らしではあまりないシーンだと思います。
というか、持って歩いてみたのですが、重い、つらい。
というところで、重量実験はよろしいでしょうか?
外見から想像するよりは、重さに耐えてますね。

折りたたみ実験
どれくらいコンパクトになるのか?
試作品のため、のりづけしたシャツのように
ややパリパリ感がある状態で折りたたんでみました。
使いこんで、しなやか感がでてきたら、
折りたたむときの感じもちがってくるでしょうね。
お、けっこうコンパクトになりますよ。



めいっぱい折りたたんで、
ジーンズのお尻のポケットに入れてみました。
正直いうと、やや無理やりだったんですよ。
だけど、これだけコンパクトになるなら、
コートの大きめのポケットや、カバンに入れておくには
十分なコンパクトさじゃないでしょうか。
しかし、実験は楽しいぞ。

まだまだ、質問おまちしています。
goods@1101.com までメールください。

次回は、ロゴマークのテストプリントが
届く予定です。赤、紺、黄色、緑、4色のうち、
赤と紺はつくることが決まっています。
もう一色が黄色になるのか、緑になるのかは、
テストプリントを見てから判断したいと思います。

(つづく)

2000-01-20-THU

「ほぼ日永久紙ぶくろ」(6)
肩下げタイプにしようか……とっての長さを考える


たくさんの質問のメール、ありがとうございます。
すぐにでも実験したいと思うアイデアが
いくつかありました。それは見本ができてからに
するとして、今回は、とっての長さについて
考えてくれた人からのメールを紹介しましよう。

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今回の「ほぼ日永久紙ぶくろ」なのですが、
とっては肩にかけられる長さにはならないのでしょうか。
こちとら自転車通勤なもので、サブバッグとして
愛用したいと思っておりましたところ、
ハンドメイド図によると、それは不可とお見受けしました。
自転車の前かごはすでに
通常バッグの定位置となっております。
自転車がメインの田舎暮らし。プリントロゴを
思いっきり外側にして宣伝効果も有りと思われます。
何とぞとっての長さ、ご考慮いただけるよう
よろしくお願いいたします。
チャオ
きのうちりえ

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とっての長さについての質問ですねぇ、
ほぼ日でもミーティングのなかで、
とっての長さについて話し合ったことがありました。

Tシャツの次にやる通販、なににしようか、
という話をしているときに、
いくつかの案がスタッフから出てきました。
「なににしようか?」というよりは、
「なにがほしい?」という話でした。

筆者、関係者へのお礼として、また、スタッフ用として
もともとほぼ日にあったTシャツとはちがって、
これから作ろうとしているものは、
ゼロからのスタートになることがわかっていました。
ぶっちゃけた話、Tシャツのほかには
とくにほぼ日グッズってなかったですからね。
あ、パーカーがあるか!
でも、次は衣類とはべつのものが作りたかったんです。

結果“紙ぶくろ”になりましたが、
そのアイデアの歴史をさかのぼると、
「とりあえず“トートバッグ”か、
 “ショッピングバッグ”がほしい!」
という思いつきがスタートでした。

「トートバッグいいねー、買い物ぶくろもほしい!」。
「じゃ、どんなバッグを作ろうか?」
(そのときはまだ“バッグ”とか“かばん”と
 呼ばれていたんですねー)。
「大きいトートバッグと、小さいショッピングバッグが
 セットになってたりしたらいいんじゃないの」。

最初はそういう漠然とした話。
具体的にどんな形? 色? 値段(予算)?
と考えていくと、目に見えるサンプルがほしくなります。
たまたま女性スタッフのひとりが、
肩さげタイプのかわいいバッグを持っていて、
「それ、いいねー」という展開に。
たしかにかわいいバッグ。
モノトーンでシックな感じ。

で、そのバッグを野郎たちが順番に肩さげしてみた。
「ちがう……」。
たしかに、いいバッグなんですけど、
似あう似合わないがある世界。
ハッとしましたねぇ。
まちがった方向に歩きかけてました。

世の中にいろんなブランドのバッグが
たくさん流通してますよね。
そういったおしゃれなバッグの
ひとつになってしまうと、好みが別れる世界で、
値段もそれなりものになってしまう。
大事に使う高いバッグは、
人それぞれの好みによって、
自分が気に入る“バッグ”を探したいですよね。

クルマがそうじゃないですか。
好みや、用途、価格を考えて、
そのときの自分にあったクルマを
わりとシビアに選んでますよね。
ローン組んだりして。

ほぼ日がほしいのは、同じ出かける場合でも、
クルマとかバイクじゃなくて、
サンダルとか下駄だなぁ、ってその時思ったんです。
私らスタッフも気軽に使えるし、
みんなにも使ってもらえるんじゃないでしょうか。

もっと粗末に、ラフに使えて、そのまま友達に
あげちゃったりもできる気楽なものがいい。
「“紙ぶくろ”ってどうよ?
 買い物したときにくれる紙ぶくろ、
 あれを丈夫にしたやつを作って、粗末に使うのよ」。
そう言ったdarlingが、
「ほぼ日永久紙ぶくろ」という名前をつけて、
紙ぶくろプロジェクトは動き出したんですね。

いっそ、とってはいらないという案もありました。
レンタルビデオ屋でビデオテープを入れてくれる
袋のようにとってがないタイプです。
でも、さすがにそれは不便かも、
やっぱ“紙ぶくろ”だしとっては欲しいなぁ、
ということで、とってをつけることにしました。
いわゆる紙ぶくろのとっての長さです。
肩さげタイプにすると、“紙ぶくろ”よりも
ちょっと大事につかうバッグになってしまうのでは、と
ほぼ日は考えました。

どういう経緯で“紙ぶくろ”になったのかという話から、
とっての長さについて解説してみました。
ナイロン製の丈夫な紙ぶくろ、
ナイロンなのに紙ぶくろ名付けたところがミソです。
考え方が伝わってくれるとすごくうれしいなぁ。

次回は、見本を紹介できるかも。
私らも早く見たい。

(つづく)

2000-01-18-TUE

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