第123回
1月29日・土曜日
小林克也さんとラジオ生放送。
「音楽好きの小林克也さんが、一番いい!
と感動した日本の歌手はどなたですか?」と聞いたら
忌野清志郎さん、なんだって。
返事が早かった。
私は勝手に、シブイ系の大御所を出すとばっかり
思ってたので、意外だった。
タクシーで帰宅。
コドモが「(ちゃお!の)応募者全員に大サービス!」に
応募する、と封筒を持ちながら嬉しそうに言っていた。
「それは、大サービス! なんじゃなくて、
切手450円分を同封の上なんだから、
買ってる事になる」と言うんだけど、
あんまりわかってない、というか
でもいいじゃんってカンジ。
私は「大サービス!」が、くやしいんだけど。
あんた、おこずかいでやりくりしなさいよ、と言う。
この「なさい」と言う時、いきなり母親っぽくなる。
でも、私もやってたんだよなあ、同じ事。
1月30日・日曜日
本屋さんに行ったら、
目線の下に、3才くらいの男の子が歩いていて、
その後ろから、母親らしき女性が、
「ひいらぎちゃん! こっちでしょ? ひいらぎちゃん」
と呼んでいた。
へえ、ひいらぎちゃんって名前か、
ちょっといいじゃない、と思ってたら、
隣にいたカップルの女の子が、
「絶対聞こえるように言ってるし」
と小さくつぶやいたのがおかしかった。
(そういえばちょっとそうかも!)と、
顔は本に向けたまま、心の中で返事。
誕生日を理由に、夕方家族で下北沢のレストランへ。
ビレッジバンガードに寄って、
おもしろそうなCDや本、小物など買う。
帰り道で、知り合いにバッタリ。
家族と一緒だと、妙に照れながらの立ち話になる。
大橋君チのお店の前を(ここかよー)通って、
カプチーノ片手に歩いて帰った。
1月31日・月曜日
TBSに出て、メイクを落として車に乗り、
ヤノッチとスポーツクラブへ。
約6人ほどしかいない中に、
渡辺美里さんがおられたらしい。ヤノッチ報告。
「なったことあるぞー!」と思いながらスカッシュ。
そのあと
「あ、hitomiさんに、センチバさんも!」と
ヤノッチ次々と発見。
なんで、ノーメークなのにすぐわかるんだろ、
最近の若い人は。
場内モノマネ・オン・パレードにもびっくりだけど。
肩幅は広くなり、肩身は狭くなり。
そのあと、スーパーへ行って、食事作って、
家で友だちの順ちゃんと会う。
夜中には順ちゃんがお皿を洗ってくれた。
ついで、とか言ってキッチンピカピカに。
ラッキー。
2月1日・火曜日
「今朝、朝市で買いたてですよ!
誕生日おめでとうございます」
という手紙と共に、香川県の知人からお魚の干物が届く。
ありがてえ。
さっそく夕食にした。
大根おろしと共にいただく。なんてうまいのだ。
私は日本酒は飲めないんだけど、
こういうのを肴にしたらおいしいんだろうな。
うるめ、鯛、かわはぎ。
サメの干物は生まれて初めて口にした。
うるめなんか、ウチのコは初めてだろう、と思ってたら、
給食でけっこう出てるんだそうだ。
今年一番おいしいおかず!
と、コドモ、興奮して食べてた。
「俺も!」と夫。実は、私も。
料理って、テマヒマかけない方がおいしいような。
(普段もかけてないですけど)。
2月2日・水曜日
黒沢明の「夢は天才である」を読みつつ、
「七人の侍」のところで、
三船敏郎が自在に「青っ鼻」を出したところ
“あまりに汚いので、映画ではカット”に、笑った。
なんて人なんだ。
芸人でも、ガスの方は出す人はいるけど、
鼻汁の方を自在に、の人は、ちょっと見た事ない。
撮影中に、「俺は、出るよ」と、言ったそうだ。
そして、本当に出されたんだそうだ。
ときどき、
「もし私が男だったら、そのくらいの事
(お尻やおちんちんを出す)はできるぞ」
と思う事もあるけど、
鼻を出す方は、自分が男だったらと仮定してもできない。
技術(?)もそうだし、人格としてキツイもんなー。
それにしても、時代が、
こうして同士を呼ぶ事が不思議だと思った。
赤塚不二夫さんが住んでらした、
「ときわ荘」もそうだし、
(詳しくないけど)文芸界や、ジャズ、フォークの世界も。
そうして、天才が出るって事。
で、いちように
「なんだかわからないけど、当時はよく集まってね」
なんて答えてるんだよね。
言ってみてえー。
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