SHIMIZU_MICHIKO
清水ミチコの試供品無料進呈
(秘密厳守)
2000年9月の日記

第164回

9月1日・金曜日
コドモの始業式の日で、引き渡し訓練でもあった日。
防災時の訓練のため、
親がコドモを学校まで迎えに行くのだ。
クラスの子供たちみんな、
日に焼けてたくましくなっていた。
こんな姿って、結構感動させられるんだよねー。

帰り道、一緒に歩きながらコドモ、
「同級生から『お母さん、いつもおかしいの?』と、
 聞かれた」のだそうだ。
いつもおかしいて……。それじゃまるで……。

好きな男の子がいて、
今日はその気持ちを確認できたんだそうで、
「いつか、告白したいんだけど、でも、その子には
 すでに他の好きな女の子がいる」のらしい。
このところ、女子の方から告白するというのが、
『ちゃお』だか『りぼん』だかから、
流行っているらしいのだった。
「じゃ、告白やめたら」と言ったら
「なんで?」と言う。
「だって、あんたじゃなくて他の女子が好きなんでしょ?」
と言ったら、
「あれ? じゃ、何のためなの。告白って」と
まじめに聞くので、
「それは」と、言葉につまった。

『結果オーライを期待するもんだから、じゃないの。
 やっぱり』などと言ってたら、
ちょうどコドモが、
その子が通りかかった!
という意味の仕種を、腕でした。
びっくりした。
いったいどこがいいのか、皆目見当もつかない子なのだ。
「ひでえな!」と瞬時に言うと、
「え?そう?」と言ってた。
ぜんぜん良さがわからない!
親の教育が悪かった、ってやつか。
それとも、この人の謎の『みじめ暮らしごっこ』好きは、
長くこうして続いてしまうのか。
そんなタイプだった。(めちゃ失礼な)

9月2日・土曜日
ラジオに行って、ナレーションに行って、
ドラマ「億万長者と結婚する方法」スタジオロケと、
朝から夜まできびちいスケジュール。
ドラマの待ち時間、藤原紀香さんが、
写真をバシバシ撮っておられ、私も誘ってくださった。
私が「ちょっと待った!」と言って
胸を思いきり“寄せてあげて”から、
「はい、今すぐ撮って!」と言ったら(負けず嫌い)、
なんと藤原さんが「じゃ、私も!」と言って同じ事をした。
意味ないじゃーん! だ。
この人は本当にサッパリした性格で、
やる事、言う事、全部スパ!スパ!と、
音が聞こえるかのようだった。



9月3日・日曜日
こないだ、ディズニーランドに行った時、
ひとつ驚いた事があったので、それを書こうと思います。
と、いうのは、今までの人気の乗り物だと
(例:スペースマウンテン)、
待ち時間を覚悟するのは当たり前だったのに、
こないだ行ったら、
なんと「チケット制」が導入されてて、
たとえば3時にスペースマウンテン前に行ったとすると、
混んでる場合、そこでチケットを切っていただき、
約束の時間、たとえば
『5時から5時半のあいだ』にちゃんと行けば、
スイスイ並ばずに乗れるんですよ!
つまりその余った間は、
どこか他の乗り物にでも乗れるんですよね。
これって『どうやってうまく行ってんだ!』と、
びっくりしました。
きっと、聞けば意外と単純なしくみで、
ものすごく頭のいい人が考案したんでしょうねー。

9月4日・月曜日

ドラマ『億万長者と結婚する方法』
ゲストでスタジオ入り。
ふかわりょうさんと、映画の話をする。
趣味があまりにも噛み合わないので
(ふかわさんは知的もの好きみたい)、
一度ちゃんと、対談なんかで話しませんか?
と言っていた。

ヤノッチと食堂でラーメン。
いったい何回この人と
向かい合ってラーメンをすすったことだろう。
帰宅して、ドラマのことを話し、
オットと二人、かき氷を削って食べながら、
「マルコビッチの穴」をビデオで。

9月5日・火曜日
おかず屋さんの収録で金沢へ。5本録り。
新人の料理の先生が緊張なさってて、
あまりしゃべってくれなかった。
誰でも緊張すると、無口になるし、機嫌も悪くなり、
表情すらモノトーンとなってなくしてしまう。
本当にぜんぶ、『堅く』なるのだ。
本来は明るい人なのに!
なんで人はテレビに出るとか、
人前に立ったりすると、たちまちあがるんだろう。
そして、後になって一人でずしーんと落ち込む。
収録が終わってから、
『今日、お店を休むから……。疲れたよ……』と、
先生が携帯で言ってた声を偶然にも立ち聞きしてしまい、
しみじみ考えた。
この謎について、実感としては、めちゃわかるんだけど、
理由に“これ!”ってのが、
いつまでたっても見つからない。
ディズニーランドの『シンデレラ城』や、
『ジャングルクルーズ』が人気なのも、実はこの
『人前で、うまくしゃべっていられる
 ナマ身の人間の不思議さ』も手伝ってたりして。
 
9月6日・水曜日
『TVあっぷる』ゲスト。
そのあと番組の打ち合わせをし、『なりきり』収録。
めちゃどんどん時間が通り過ぎて行く。
あせる時は、まじめな顔で深呼吸をして、
私ってものを、把握する。
仕方なくやっていないか、
右よおし、左よおし、と鉄道員のように点検するのだ。
そうしてないと、余りに一日が短こうて、短こうて。

帰宅したらコドモ、同級生と『交換日記』をしている、
とは知っていたが、なんと3グループに属しているらしい。
「イラストに忙しい」んだそうだ。ザ・夢中。
トリモトさん、という女の子とめちゃ仲良しで、
その子から電話があると、部屋中ハートが飛び散っている。
最近はその子と図書館に行き、
何かの約束ばかりしている。

2000-09-18-TUE

第165回


9月7日・木曜日


楽しいビバリ−。
ニッポン放送で土曜日も番組をやるようになってから、
すごく短く感じる。
でも、今日の高田文夫さんは、
からかったつもりで、ある御婦人を怒らせてしまい、
『あやまれねえし!』といった風情で、
意外にもかわいい一面をかいま見たカンジだった。
「あやまれない」って感じの心当たりは、
だれしも、誰かに、あるでしょう?

そのあと、『世界の仰天体験スペシャル』収録。
すごいじいさんを見た。
『幼い頃、関東大震災で、たまたま生き残り、
 そのあと「戦争」で、目の前に来た敵に銃を向けられ、
 偶然にも避けた瞬間に、
 背中の槍が相手の目ににささって一命を取りとめ、
 その後、青函連絡船に乗る前日、
 たまたま酒を飲み過ぎて朝行けなくなったら、
 その船がタイタニック以来の沈没事故。
 しばらくして、
 チケットを持ってて乗るはずだった飛行機に、
 偶然乗れなくなり、その便は墜落した。
 後年、宿泊予定だった夜、
 飲み過ぎてホテルにもどれなくなったら、
 赤坂の「ニュージャパン」の火事から、
 たまたま免れていた』
という人物。全部証拠がある。

なのに、そのおじいさんの口から出る言葉が
全部あまりにも淡々としてて、
「こういうもんかも!」と思った。
逆にびっくりした。


ほかにも怖い仰天体験話が!

9月8日・金曜日

顔マネ撮影。
私はいつ、できなくなるんだろう。
今日もできた(?)という不思議。

スタッフみんなでお鮨を食べに行った。
いつも、裏でささえてくれるナカガ−さんには
ホント−に感謝する。
この人こそ、いつも淡々と、
という顔で気持ちよく手伝ってくださる。
そのあと、たのまれてた原稿を書く。
自分で笑った。
ワープロでも手書きでも、
いったん文字にしようとすると、
おもいがけない言葉が出てくるというものだった。

藤井隆さんとメ−ルしてるうち、
今度会いましょう、ということになったが、
なかなかスケジュールがらちがあかない。
電話で話すことになった。


9月9日・土曜日


早朝からラジオ生放送。
そのあと5分ほど電話出演をしたら
『何もシゴト、なし!』
で、この「余裕ある自分」は何をしたいか、
ちょっと考えた。
そしたら『あれと、これと! あれもこれも!』と、
ふだん目を背けてる家事がだあーっと出てきて、
再び目をそらした。
家事は火事だった。いつも火事だ。
目をつむると、自然に鎮火する。自然に鎮火する。
鎮火した。あー、今日もサボる。
いつか、このツケはまわってくるのだろうか。


9月10日・日曜日

福岡で、『熱血!オヤジバトル』収録。
いつも来てくれる女の子の姉妹が、今日も同じ席にいた。
この二人とも、皆より数秒笑うのが早くて、
理解するスピードが早い。
そしてつまらないとシーン。
今日はキッチュさんまで「鋭い二人だなあ」、
と言っていた。

ヤノッチと空港でラーメン。
そのあとソフトクリーム。
機内、キッチュさんのナナメ後ろが私の席で、
また「何を読んでいるのかな」と思ったら
『だまされるな!霊現象』といったようなタイトルで、
ミイラとり、はまってる!と確信した。

2000-09-23-SAT

第166回

9月10日・日曜日

『熱血! オヤジバトル』で、キッチュさんと司会。
ここに出場する素人さんのバンド、全員なんだかかわいい。
ゲストの歌手『シーナ&ザ・ロケッツ』だったんだけど、
さすがは年代の違いなのか、
ヤノッチ、「レモンティー」を聴きながら、
振り付けや服装に『ありゃ!?』という
クエスチョンマークがたくさん頭に浮いていた。
初めて外国人を見た日本人みたいで、
私はおかしくなってしまい、
「そうか、私はカッコいい、と思ってたんだけど、
 やっぱヤノッチには不思議なものって感じか?」
と笑いながら聞くと、そのようだった。
「でも、こういう年代が、ロックをずっと
 やってるんだよ、凄いんだよ」と言うが、
なんとしても服装が『微妙に古い』と、
全部ダイナシのようだった。
逆に『めちゃめちゃ古い服装』の方がまだ、
理解できるみたいなのだ。
思わずもう一度じっくり見た。
『シーナ&ザ・ロケッツ=カッコいい』と
思ってしまう色メガネを、
いつのまにか私もかけていたらしい。
でも、好きだけど。


9月11日・月曜日


『おネプ!』にゲストで(モノマネ)3週分出る。
似てたら恥ずかしい。
似ていない方がまだ救われる。じゃあやるなよ。
メーク室で、皆を鏡ごしに見たら、いかにも
「芸人の部屋でござんす!」という雰囲気だった。
おいしいお弁当で幸せでございました。
そのあと、オットと部屋の掃除。


9月12日・火曜日


テレ朝『日本元気ネットワーク』ゲスト。
司会の渡辺徹さん、実はものすごく私に詳しくて、
びっくりした。意外で、うれしかった。
なんと、ラジオのビバリ−ファンでもあるのだった。
ビバリ−は、出ている側の私もファンだ。
マニアック、と言われる番組は多いようで意外と少ない。
深夜放送もいつのまにか、どれもとてもきれいな内容で、
悪い電波が流れないんだよねー。
こないだは久々に『オールナイトニッポン』を聴いて、
なんてかわいい! と思った。
昔は老けてたんだぞー。

磯野貴理ちゃんと、メ−ル交換。
私はこないだ携帯を買い替えたばっかりなので、
あ、まだそういうヤツ使ってる?
ほほほほと、いばりちらした。


9月13日・水曜日

北海道から“さんま”がたくさん届き、
そのあと“すだち”も徳島から送られてきて、
すごいいいタイミング! と、早めの夕食になった。
「サザエさんの家の夕食みたい」とコドモが言ってたけど、
本当に皿数がアニメみたいにノーマル。
ごはん、味噌汁、魚に納豆。
コドモの好きなおかずの一位は
“ねぎトロ”なんだそうだが、
「もしかしたら、さんまになるかもしれない」と、
まじめな顔で言っていた。
屋上に親子3人で行って立ち話。
夜はとくに落ち着く場所だ。


9月13日・木曜日


名古屋に電話。
豪雨で大変だった家の友達、なのだが、
『それより、たいへんだあっ!! という、
 意外な喜びを押さえるのが大変だった!』と聞いて、
コトミちゃんらしい、と、笑ってしまった。
意外な喜びて。

しかし、まわりを見ても、
「どうやらみんなも、『たいへん!』と言いながら、
 自分と一緒で、喜びを隠している顔!」
と思ったんだそうだ。
そのコトミちゃんの両親は、
雨の中を、わざわざ腰につかりながらのルートで、
銭湯へ行こうとしてたんだそうだ。
お風呂あるのに。

2000-09-29-FRI

第167回

9月14日・木曜日
ウンナンの番組へ、スタジオで。
そのあと、『通販生活』の対談で、
ナンシー関さん、内田春菊さんらと御一緒した。
面白かった。
でも、記事にならないところで面白いのかな。
そのあとナレーション撮りのため、またスタジオへ。
考えてみると、ずうっと陽にあたってない生活だ。
たまに日中外に出ると、それだけでふらふらくる。
たまには甲羅干しせにゃいかんにゃー。

ヤノッチ、帰りの車の中で、
「私みたいな者が言うのも変かもしれないけど、
 きっと、じっくり話せば私とナンシーさんと
 気が合うんじゃないか、なーんて思った」
と、しみじみ言っていた。
本人に聞かせたれ、と思ってメ−ル。


9月15日・金曜日
今日の夕食に、パンとレタスのサラダに、オムレツ、
御中元でいただいた「フォアグラ」を、
わざわざガラスの器に盛ったのと、
同じくいただきものの「ホテルのスープ」を暖めた。
どんどん消化して行かないと古くなるし、たまってしまう。
調理時間15分ほどで完了。
コドモ、フォアグラを見て、
「わー、きれい! モンプチみたーい!」と、言っていた。
笑った。似てる。
モンプチって、猫の餌のくせに、
毎回やたらおいしそうなコマーシャルがあるんだけど、
昔、『あれ、一回食べてみたいねー』と
つぶやいてたことが、親子であったのだった。


9月16日・土曜日
ニッポン放送『はっぴいウイークエンド』生放送。
テレビ信州のイベントで、新宿から塩尻へ電車で移動。
嘉門達夫さんも御一緒。
電車で移動ってすごく楽しい。
ほのぼのと、駅弁をほおばった。
駅弁って、ご飯が冷えてるのに、なんでいつも
お米がおいしいのかしら、と、
じっくり見ながら口に運んだ。
現場には子供たちがいっぱい集まっていた。
夜はなぜかお鮨をごちそうになる。
魚を味わいたいのか、シャリが大事なのか、
私はどっちかと言えば、シャリのための魚、かなあ。


9月17日・日曜日
オットも私もコドモも今日は休み。寝た寝た。
一回起きてはまた寝る。学生時代のようだ。
昼ごろ、コドモが友達と公園へ出ていった。
ますます静か。
オットと洗濯など。

オット、私の水玉もようのハンカチをたたもうとして
『ぎゃっ』という顔だった。
オットは何故か、「水玉が一面にびっちりある」とか、
「自然のものがきちんと精巧に並んでいる図
 (たとえば海の美しい魚の模様)」
という構図に極端に弱い。
本当に気持ち悪くなるんだそうだ。
中学生の頃は理科でまわってきた
『雲母石』のびっちりした模様に、
一人だけ冷や汗がじわーっと流れ出てたんだそうだ。

こういう人は意外と少なくないのか、
私の母親も『ぎっしり』と、
何かが並んでいる構図によくぞっとする。
『やめてえっ!』と、ギャッ、というカンジで
飛ぶように反応する。
野沢直子もそのようで、私のドットタイプ
(ポツポツ穴が空いてる)のジーンズを見ただけで、
『いやああ! その線、怖い!』と叫んでいたことがる。
彼女らは、嫌いというより怖いらしいのだ。
いったいこんなものの、どこがどう気持ちが悪いのか、
笑いを押さえながら聞きまくった。


9月18日・月曜日
車で新橋駅を通過した時、電車の高架下に、
ふと立ちそば屋さんを発見した。
名前が『ポンヌッフ』。笑ってしまった。
そういうお店のカンジじゃないのだ。
いい意味で、
『店の名前にポンヌッフ?
 おいおい冗談やめてくれよな!』
なんていいそうな気取らないお店。
名前をつけられた経過を知りたいところだが、
そこを通過して、五味太郎さんのビデオのナレーションへ。
五味さん、今日もエネルギッシュ!だった。
スターバックスでカプチーノ。
ついでに(誰かにあげてもいいかなー)、
と理由を無理につけながらグラスをふたつ買う。

2000-10-05-THU

第168回

9月19日・火曜日

たくさんのメ−ル、いつもありがとうござんす!
うれしいもんで、今週はめずらしく
それらを御紹介いたします。

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清水様  初めてメールします。
今、試食品無料食べ放題(…失礼しました)の
9月13日を読んで思わず勢いでメールしてます。嬉しくて。
私事ですが、最近腐ることが多くて、
なんとかやっていくのが人生さ。と自らを励ましつつ、
胃が痛い思いで日々を過ごしていたA型人間ですが、
そうなんです。大変なことが、
楽しくないかというとそんなことはなく、
ビッグウェンズデーを待つサーファーのような気持ちで、
どんなことも乗り越えて乗り切っていけるのですよね。
人生が楽しくないはずがない。
楽しむのは本人だ!
ではでは次の試供品を楽しみにしてます。お体大切に。

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と、Yさん(仮名)からいただきました。
けっこう、あれですよね。
職業などは違えど、同じ考えの人は老若男女問わず、
意外と多いっていうか。
別に毎日プラス思考で行こう!
なーんて思わないんだけど、
マイナスな事にスマイリーな顔で向かって行けるってのも、
もっとパンクですよね。髪、誠実に立ってますよね。


9月20日・水曜日

こちらは、ほぼ日の武井さんからだ。

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こんばんわー。ご無沙汰しています、タケイ@ほぼ日です。
いつも楽しい日記ありがとうございます!
明日更新の分も、スタッフ特権で
早く読ませていただきましたっす。
「ポンヌッフ」はフランス語で
「新しい橋」のこと、らしいすよ。
だから新橋にあったのかも……。
でも「ええかげんにせえよ」という感じですね。
ポンヌフの恋人、も、新橋の恋人、じゃあ
どうにもならんです。
それでは、また、更新を楽しみにしております。
お忙しいでしょうが、お体には気をつけてくださいね。

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そうだったのか!
新橋はポンヌッフか。
あの店はそういう店じゃなさそう、と思ったけど、
これでピントが合いました。
(イメージで)おやっさんの顔がうなづいてました。


9月21日・木曜日

こんなに同じ神経感覚の人がいた!

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恐ろしやびっちり模様……。
私が恐いのは、バスケットボールをよく見ると
きっちりならんでるブチブチです。
でも、それより恐いのは、
JR三宮からJR大阪へ向かっている時に
淀川を渡りきる少しまえに見える
製薬会社かなにかのでっかいマークです。
たしかでっかい丸が4つ四角にならんでるのですが、
巨大なタコの吸盤みたいで、
どうしても正視できないほど、恐かったです。
今は遠くに住んでいるので見なくてすむのが、
せめてもの救いです。
清水さんはびっちり模様、恐くないんですねぇ
……なんか、うらやましいです。
それでは、次回も楽しみにしてます!
YOU・B
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やっぱり、嫌いというより、どうやら恐いものなんですね。
ついに、うらやましがられてるし。
次のは短文。

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ぎっしり並んだもの。
パックに詰まっているつまようじのお尻。
ビーズ細工のハンドバッグ。
うちの父が叫ぶものです。
Ide
---------------------


叫んでるし。
このように、Ideさんからも、メ−ルをいただきました。
神経を逆なでする物は、人それぞれのようで
同情のしかたすら見当もつかないという。
しかし、いやがらせの仕方だけはすぐに思い付く、という、
複雑な人間社会の構造をここに提言してみました。


9月22日・金曜日

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始めまして!
糸井新聞でここを見つけてメールしています。
私は本州最北端に住んでいる者です。
こんど、ミチコ様が大間にいらっしゃる事を
たいへん楽しみにしているひとりです。
(中略)今頃メールしても間に合わないのでは・・・
とも思ったのですが、いかがでしたでしょうか?
何年前かはすでに定かではないのですが、
そのころは東京に住んでおりまして、
深夜放送だったと思いますが、
TVでユーミンのまねしながら
ピアノをひくあなたを見つけました。
見つけた、と言う表現は適切ではないかもしれませんが、
あまりに新鮮な芸(?)だったので、
おかしさを通り越してびっくりしてしまい、
次の日友達に報告してしまったほどです。
(う〜ん・・年がバレバレになりそうな会話ですが)
あの感動は、笑いながら怒る竹中直人さんを
やはりTVで見つけた時以来です。
あれから、ずいぶん活躍されていますね。
あちらに(東京)いる時は生のステージを
見る機会がありませんでしたが、
まさか田舎に帰ってあなたのステージを見れるとは、
下北もなかなか頑張っているようで、
田舎を愛する者としては、たいへん嬉しく思っています。
こちらは、もうしっかり秋です。
朝夕はずいぶん涼しいですから、
それなりの用意をされていらして下さいね。
実は、私は大間の住民ではなく、お隣の風間浦村の者です。
下風呂温泉と言う良いお風呂がありますから、
お時間がありましたら、寄ってみて下さい。
十月一日を楽しみにしている風間浦のMでした
---------------------

これを読んだ時、メ−ルって、本当に便利なんだなあ、
と思いました。ちゃんとすぐに本人に届きますし、
(これを書いてる時はもう遅いんだけど)
しっかりタイムリーなんですよね。やっぱり。
うれしかったです。どうも、ありがとう。


9月23日・土曜日

そして、最近。

----------------------
大間町に転勤で来て約一年。
毎日哀しいか、腹の立つことばかりだったのに……。
今初めてここに住んでいていいことが、
それはピアノライブ2000を、みれたこと。
文化的な事は車で3時間かけないと(青森市へいかないと)
体験できなかったのにライブのチケットを買ってから、
幸せの骨頂のビデオで、おさらいし、
何がみれるのかわくわくしてまってました。
(中略)
でも、下北は青森県といっても少し違うので
あっこちゃんは知らない人ばかりですね。
(中略)
リクエストで松任谷由実もどきの
「冬のホテル」をリクエストしたかったのですが、
ここでは目立つと次の日から生きていけなくなるので、
その分思いを込めた拍手はしたつもりです。
こんな遠い遠い所によくぞ来てくださいました。
ありがとうございました。

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あんなに住みよさそうな所なのに、
いろいろあるのかも知れません。
なんか、読みながら恐縮してしまった。
と、今回はいつもいただいてばかりの
メ−ルを御紹介いたしてみました。

2000-10-09-MON

第169回

9月24日・日曜日

藤井隆さん、YOUさんと私の3人で、
めずらしく、深夜食事に行った。
この約束のスケジュールを合わせるのに、
めちゃ日数がかかった。
メ−ルよ、作られてくれてありがとう、だった。
YOUさんお薦めの、代官山のおしゃれなエスニックで、
来る人来る人みんなオシャレ。

そのあとカラオケに行って、あるタレントはうなりまくり、
あるタレントはテンション高く踊りまくり、
あるタレントはモノマネしまくり。
職業はそのまんま趣味なのだった。


9月25日・月曜日

金沢でおかず屋さん4本収録。
お料理番組ってなんか向いてるわあ。楽しかった。
この日は泊まりだったので、せっかくの夕方の開いた時間、
『映画行かない?』とみんなを誘う。
なんとなくオットに電話した。
見たのは『ホワイトアウト』。すごおおい!
でも、カメラマンさんや、音声さん、
マネージャーらと同行したせいか、
『あの雪山ロケだけは行きたくないもんだ』
と口々に言ってた。
それほど凄い。


9月26日・火曜日

おかず屋さん4本収録。
お料理番組って、やってみると確実に太る。
なんでか、というと、番組中にどんなに料理を食べても、
不思議と「食べた!」って気がしなくって、
お昼も待ち遠しくなってしまうのだ。
そうしてるうち、胃が大きくなるのか、
あれ? と思うまに、ばく大な許容量となってるのだ。
空港でもまた食べた。
たった一日で満腹感が、「鈍る」というより、
満腹って「なんだっけ?」となる。


9月27日・水曜日

コドモの友達が遊びに来てて、聞くともなしに聞いてたら、
『今日学校でM君が口走ってた、風俗ってさ』
と言った子がいて、ちょっとびっくりした。
『あれ、たぶん男の人に
 お酒をおしゃくするんだよ、ドレスで』と、
自信たっぷりに言う子もいて、笑ってしまった。

夜、オットと話。
オットの友達(めちゃレコードマニア)が、荻窪の中古店で
松田優作のLPを千円で見つけたそうなのだが、
どれ、と思って聞いてみたら、
『うーん、自分にはあんまりだったかな?』
と、思ったらしく、
インターネットのオークションに初めて出してみたと。

しばらく忘れてて、ふと思い出してページを見てみたら、
すごいせめぎあいの跡があり、
なんと3万円になってたそうで、
深夜、一気に恐くなったらしい。

この、恐くなった、という感情がおもしろいと思った。
放っといた人参が、ふと見たら
にょきにょきにょきー、と伸びていたのを見た時、
めっちゃ気持ち悪かったのを思い出した。

知らないあいだ、という、
時間をかいま見てしまったようなカンジなのかしら。
私が子供の時、久々に会ったおじさんが、
やはり、ぎょっとした顔だった。

『わあっ!! ……ミっちゃん! お、大きくなったねえ!』
と、確かに(こわっ!)という感情を、
隠すような笑顔だった。


9月28日・木曜日

ビバリ−のあと、ろみひ−。中京テレビへ。
一日何も食べてなかった! と、ヤノッチと、
帰りの名古屋駅の中のお店できしめんをいただく。
とにかく、湯気の立つものが食べたかった。
ああ、湯気。
なのに、「あれ、なんだかぬるいな」と思った。

ところが、きしめんをすすりながら、
帰って行くお客さんの姿を見るうち、私は
『そうか!』とひらめき、わかった。
もしかしたら、駅のお店の麺は『早く食べられるように』
わざわざぬるく作ってあるんじゃないか! と!
さっそくヤノッチに早口で報告。
ヤノッチ、『ぬるくないすけど』と、ゆっくりすすっていた。
感心しろよおおおお!!!


9月29日・金曜日

『内村プロデュース』ゲストで。
バスの中で、ふかわりょうさん、
『クラブ(語尾↑)で、DJをやってる』んだそうで、
その話を聞いてるだけで、イライラした。
『もうたまらん! むかつく!』と言ったら
『だろ?』と、笑うウッチャン。

しかもクラブでは、ふかわりょう、なのではなく、
別のネームで行動してるんだそうだ。
ああ、名前忘れた!
そのあともゴルフの話、慶応の話、
家にトイレ4つある話、家族で音楽演奏する、と、
まるであっちも楽しむかのように、
私の顔色を見ながらイヤな話をどんどんしてくれた。
いつか私も、ふかわさんのお宅にお邪魔して、
笑顔で糞尿まきちらかしたくなった。


9月30日・土曜日

早朝から生放送。帰りのタクシーでクッと仮眠。
毎週、これがとても楽しみ。
数分なのに、体が軽くなっている。

なのに、この日の運転手さんが、
たまたまテレビにも出たというユニークな人で、
『家族のファイル(妻多し)』
『生活のアイデア・ファイル』
『愛犬のファイル』を片手間にどんどん見せ、
また私も『あら!』『へえ!』などと驚くもんだから、
ヤノッチにひじで突かれた。
本当にだんだん運転があやしくなってきて、
バスからクラクションが響いてたのだ。
でも、いきなり感心がなくなるのもおかしいし、
極力じょじょに返事のテンションを低下させた。

2000-10-11-WED

 
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