SHIMIZU_MICHIKO
清水ミチコの試供品無料進呈
(秘密厳守)
2001年12月の日記

第255回

12月1日・土曜日

原宿の『DIESEL』で、冬用のコートを選ぶ。
私は寒がりなのでぜったいに暖かいもの。
で、いいデザインが見つかって、値段を見つつ、
うーん、どうしよう、と悩んでた時、
(ビゼーのカルメン)が流れててたのには
気がついてたんですね。
しかしこれが偶然とはいえ、
「じゃ、これ、いただきます!」と
カードを出したのと同時に「ジャカジャン!!」と、
フィニッシュになったのがものすごく恥ずかしかった。
まるで「そういう心情と音楽のネタ」を
やってるみたいだったのだ。
とくにそのあと次の曲までにしーん、としてるので。
間が。

12月2日・日曜日

最近、飛行機に乗る時、
「お名前をフルネームでお願いします」と言われて、
名乗ってチケットを出さなきゃならないんですけど、
「清水ミチコです」が、なんとなくモノマネみたいで
気恥ずかしかった。
しかもその気持ちが声に出てたのか、
「は?(もう一度言ってください、の意味の『は?』)」
なんて言われて、
こういう言い方での名前を2回も言った。
「○○(名前)です。」って、
モノマネ界の常識みたいなとこがあるでしょう?
「幸田シャーミンです」、みたいな。
ふだん、ありえないですもんね。これ、辛いですねえ。
しかもそのあと、私のパンツのベルトのバックルが
金属探知機でひっかかった、までは、まだいいんだけど、
あの虫メガネみたいなヤツで調べられる時、
あきらかに股間をガンッ!と直撃されて、
「あつっ!!」だった。
瞬時に(ぜんぜん痛くなかった。何でもございません)
みたいな顔をして通ったんだけれど。
女性でもこんなに痛いのか、、。
と思うと、男性はいかばかりのことか、と想像した。

12月3日・月曜日

某週刊誌に「大根もちのレシピ」が載ってて
あまりにおいしそうでふいに作りたくなり、
切り取って冷蔵庫に貼った。
ああ、いいな、と思った時(ヒラメキ)、
他人の目を気にせず、線を引くなり、破るなりなどして、
自分に何らかのアクションを起こす事が肝心、と
横尾さんの本に書いてあったので、マネしたのでした。
まずはついでの時にでも、餅の粉を買っとこう。
買うのも初めて。

12月4日・火曜日

RIKACOさんのシエロのCM
(染めるだけでいいのっ?)が面白い。
いいえ!ダメに決まってます!まちがってました!と、
なぜか即座に答えたくなるのだ。
なんならこれまでの人生にあやまりたくなる。
しかもその主婦とRIKACOさんの位置関係が
『突然高い人があなたの家に舞い降りてきた時』
みたいで、脈絡がないのにピッとする。
いつRIKACOさんが家に来ても
大丈夫なようにしとかにゃいかん。そう思えてくる。
でも来ないですよね。

12月5日・水曜日

洗濯物をたたみながら、
(新学期の時に買ったばかり)と思っていた
コドモのソックスの底がもう擦り切れていて、驚いた。
やはり毎日の歩行数が、大人と違うんですね。
で、親になると、まずはなんとなく親のモノマネする、
ってとこから始まるって事、あるでしょう?
この時、
「世界中に、子供たちが食べ物すら大変な
 地域もあるのです。穴空くまで大切に履きなさい」
が正解なのか、
「女性で、こんなになるまで平気だったのが
 お母さんは悲しい。
 RIKACOさんたちが来たら、
 レディとしてもう遅いのですよ」
が正解なのか、しばらく考えた。
どっちだと思います?正解は。
とりあえず私は見送る、ことにしてたたみ始めました。

2001-12-20-THU

第256回

12月6日・木曜日

ラジオでビバリー。
そのあと番組で藤井隆さんと二人で、
叶美香様の行きつけのレストラン、
麻布の高級フレンチ「ジョン・カナヤ」へ行った。
反対から読んでみるとヤナカンジ(ョ)。
さすが美香様!な、凄いメニューを味見させてもらった。
トリュフとフォアグラ、ウニ、いくら、
牛ヒレもひさしぶり。
嘘かホントか、美香様はレストランに行くと、
いったん全てのメニューをオーダーし、味見をして、
気にいったお皿だけを「これ」と
再び注文されるのだそうだ。ははは。
どっちにしても話がうまいわあ。夢があるもん。
その見事な胸にも夢があった。
で、「さわってもいいですか?」と聞いたら
「いいですよ」とニッコリ言ってくれそうなお人柄だった。
そんなわけはないけれど。
あ!今頃ですがすみません。
めちゃたくさんNHKのニュースのアナウンサーについて
メールを受け取ってました。
面白かったので、ページの最後に御紹介します。

12月7日・金曜日

歯医者さんで歯のクリーニング。ゴシゴシしてもらった。
でもあの椅子に座るとやっぱり身体が硬直するのか、
車の中で白い歯を舌で確かめながら一瞬深く仮眠した。
仮眠って、めちゃ気持ちいいですよね。
ふいに眠気に襲われる、ってのが
実はすでにちょっといいですよね。
苦しいのはどっちかというと不眠症の方なんだそうです。
こないだ番組で御一緒した、大澄賢也さんのお母さんは
ここ数年、一睡もしてないのだそうだ。
ぜったい嘘だ!数年なんてありえないもん、と言ったら、
「信じてもらえないと思ってた、、」と、
淋し気に言うので、しぶしぶ折れた。

12月8日・土曜日


矢野顕子様のコンサートへ。
今年も終わるんだなあ。
吸い取るように聞いた。私には最高の音だ。
みくちゃんは3回泣いた、と言っていた。
イトイさんがうらやましかった。
挨拶に行ったら矢野様は、もうアメリカ人なのか、
「おーい」と、軽く言いながらポポンと抱き締められて、
また身体が硬直してそのあと軟化してしまった。
これ、素直にできたらいい関係って
いっぱいありそうだけど、
まだまだ遠いね、日本人にはきっと。
最近、コドモにすらしにくいもんなあ。
手をつないで歩こうとすると、微妙に少しずつ、
さりげなくはらわれてるもんなあ。
サエキけんぞうさん、みくちゃん、
評論家の小田島さんらとゆっくり食事。
小田島さん、占いの造形が深いらしく、
「何座?」とすぐ聞くのがおかしかった。
水瓶座は最高の来年なんだそうだ。
なぜかジョンレノンの話。

12月9日・日曜日

伊藤多喜夫さんのコンサートへゲストで出る。
なんと、私の前が毒蝮三太夫さんで、楽屋に挨拶に行く。
ラジオ聞いてます、と言ったら、
3回も嘘だろ?またまた。本当に?よいしょなんだろ?
ええ?本当に聞いてんの?と言われた。
本当です。ロンブーとのテレビも、メレンゲも見ましたし、
と言ったら、
「ええ?あんなもん見た!?しょうがねえなあ、
 見んなっつーの!あんなもんヨ!」
なんてカンジで、そのでかさとは裏腹な繊細な声に
ますます好きになった。
「キッドの玉袋さんもファンで」と言ったら
「らしいな!あいつはな!わかるけどよ!
 そうか。あんたもか!ガッハッハ!!」
と、嬉しそうだった。
毒蝮三太夫グッズ数点いただく。
これがどうにもセンスが悪くて、笑った。
和風の達筆で
「人生九十、倒れて七日 毒蝮三太夫」
とあり、意味もわからない。
コドモ、
「え?これって長渕さんグッズのだとばかり思ってた!」
と言ったのに、また笑ってしまった。
ほんのちょっとですが、なんか似ている。

12月10日・月曜日

ブレインマックス収録。疲れた〜。
途中、エキストラで会った女性と話す。
「私、CM(やっぱこれだね〜、ロッテのトッポ)の、
 右から二番目でピンクを着てる人」
と言われ、返答に困った。
ああ!あの人ですか!でもないし。
でも、エキストラの世界って面白そう。
自己紹介の時、盛り上がりそうで。
で、以下はNHKアナについてのメ−ルです。

---
11月14日の日記を読んで我が家でも同様の発見をして
爆笑したのを思いだしました。
うちでもはじめに夫が「2人いるよね」といいだし、
私は「またまた!(よくいうよ)」と
取り合ってなかったのですが
それからニュースを凝視するようになりました。
(中身はきいとらん)
するとある日平日担当の方が、
ヘアスタイルを変えた日があったのです。
いつもはオールバックというか、
前髪全部上に上げてらっしゃいますが、
その日は前髪をぱさっと一部おろしていて、なんというか
橋幸夫さんのカツラみたいなかんじになっていて、
NHKにしたら斬新!と笑ってみていたのですが、
また次にニュースを見た日(翌日ではないと思う)は
元に戻っていました。
あれ?もうモトに戻したんだ〜ってよくよく見てみると
その日は違う人だったのです。
それでようやくだんなは第一発見者として
鼻タカダカ!になったのでした。
平日の方もすぐ髪型戻っちゃいましたが、
清水さんのご主人が発見されたネクタイといい、
たぶん平日の方のほうがおしゃれに意欲的で、
休日の方は平凡な方かもしれませんね。
余計な話でした。


---
はじめまして。いつも楽しんで読ませていただいてます。
39歳の主婦です。
メールを送ることなんて考えてもおりませんでしたが、
どうしてもお伝えしたいことがありまして。
実は、NHKのニュースキャスターの、あの二人の件です。
確かに、似てます。
しかし、よくよく見てみると、週末さんの方は、
ちょっといらいらしてます。
一方、平日さんは、
何か悟りの境地に達しておられるかのような、
穏やかな語りかけです。
左眉毛の先にも表情があったりして。
平日さんは、毎週末にはご友人と買い上げた田舎の民家で
農作業などされて過ごすそうです。着物着て。
その癒されたパワーが画面を通じて伝わって来るのかな、
なんて思うのですが。


---
初めまして。
「清水ミチコの試供品無料進呈(秘密厳守)」
いつも楽しんで読んでます。
23歳・男・社会人1年目で、名前はダイスケといいます。
ほぼ日歴はだいぶになるのですが、
初めてメールを送らせていただきました。

というのも、NHKの7時のニュースのアナウンサーについて
書かれていたので、そのことに関する情報を
提供させていただこうと思いまして。
月〜金のアナウンサーの髪型が、
1回だけ若者風になってたのをご存知でしょうか。
いつも前髪は立たせていて、
おでこに前髪がかかってるなんてことはないのですが、
その日は散髪に行かれたようで、んで前髪がおりてて、
「すごい若造りしてるなぁ」と
母親と一緒にテレビにツッコミを入れてました。
そしたら次の日はいつもの髪型に戻ってて、
今度は父親も一緒にテレビを見てたので、
なんで昨日はあんな髪型になってたのか、
3人で検証したりしました。
私が思ったのは、「あの髪型は変」という主旨の
電話やメールが殺到したからだというものなんですが、
うちの親は、「あの人が自分で判断して戻したんだ」
と言ってました。
結局、「昨日は髪の毛をセットする時間が無かった」という
妥協案をもってチャンネルを変えたのですが、
未だにあの日の髪型は謎です。
もし清水さんにあのアナウンサーについての情報があれば、
HP等で是非教えてください。


---
こんばんわ、ミチコちゃん。←生島氏風味で。
しまざきと申します。
本日は私の大好きな
NHKのアナウンサーの話題がありましたので
メールを送らせていただきました。

そうなんですよ、7時のニュースは
二人のアナウンサーが担当しているのです。
月〜金が(祝日でも)畠山(はたけやま)さん。
土曜、日曜が石澤さん。

畠山さんは、どういうわけか、
7時台を担当していなかった時から
大事件に当たってしまう確率が高く、
深夜までずーっと読みつづけていらっしゃることが
多々ありました。
今年の5月頃だったと思いますが、一度だけ髪型を
えっらく若々しい風に変えてこられた事があったのですが
翌日から元に戻っていました。
期待していますが、あれ以来二度とありません。
(多分)石澤さんは、学生時代は演技者だったそうで、
(我母情報)「新日曜美術館」の担当もされていて、
なかなか多趣味なご様子。
「NHKスペシャル」のような番組のナレーターも
よくされています。
お二方ともとっても聞きやすい声で、
バタバタした所もなく、
あのニュースをみると落ち着くんです。
石澤さんはトラディショナルな装い、
畠山さんはチェック好き、と、
実はスーツのご趣味は違うんですよ。
是非ご確認下さい。
ついでに、お天気担当の方も違います。
藤井さんと、島津さんという方です。
こちらもご確認下さいませ。

NHKのアナウンサーが言い間違えると
とっても嬉しくなるのは
私だけじゃありませんよね?
今は「偉い人」になられている、曽我さんという方は昔、
ある日の9時のニュースで番組始まって第一声が
「こんばんや」とだったことが一度あり、
それ以来どーしても曽我さんがでてくると
「こんばんや」とTVの前で言っているような
いぢ悪な一家は我家だけでしょうか。


---
清水さんがおっしゃる週末の NHKのアナウンサーは、
おそらく私の大好きな石澤アナでは?
新日曜美術館の司会もずっとやってる。
雅子さんちのこっこが生まれた日は、
白のYシャツに(この方は通常、カラーシャツが多い)
赤いネクタイとチーフで
目出度さを表現しているように思えました。
秋田市に来ることがあったら、
千秋(せんしゅう)公園の入口にある、
平野政吉(まさきち)美術館に遊びに来てください。
藤田嗣治のでかい絵(幅20.5m 高さ3.65m)を
はじめとしてフジタのコレクションでは、日本一です。
私、ここで働いているんです。


---
そうなんです、NHKの7時のニュースのアナウンサーは
平日と土日で違います。
平日が畠山さんで土日(祝日も)が石澤さんなんですよね。
でも考えてみて下さい。
同じアナウンサーの方が毎日毎日出てたら、
いつ休むんですか。
朝の“おはよう日本”などもそうで、
平日は今年の紅白の司会をやる三宅さん、
土日はまた別の方が担当しています。
でも畠山さんも石澤さんもめがねかけてますよね。
石澤さんってダブルのスーツ着てニュース読んでるのって
多くありません?
(石澤さんを悪く言ってるわけではありません)


---
はじめまして。「泳ぐペンギン」といいます。
さて。NHKのアナウンサーは、2人いるんですよ!
なぜ知ってるか、といいますと、
土日の石澤アナウンサーは、教育テレビの
「日曜美術館」の司会もやっていて
(日曜美術館は、日曜の9時-10時と20時-21時です)
私はいつもそれを見ているからです。

この番組では、彼はいつも、とってもお洒落。
服のセンス、いいんですよー。
ナレーションも、低くて、渋くないけどよく通る、いい声。
堪能なドイツ語を海外ロケで披露したり
ちょっとお茶目だったりして
なかなかナイスなんですよ。

だから、夜のニュースに彼が出始めたとき
「どうしてこんなに平凡な服・・・
 そして個性のない表情・・・。
 そうか、この番組では、
 とにかく地味地味が求められるのね。
 なんか可哀想。」
と、思ったものでした。

平日のアナウンサーと
そっくりになっちゃうんだもの。
いや、平日の人がどうとか、ということじゃなくて。
そこまで透明でなくちゃいけないのでしょうか??



などなど、いただいてました。
なんか、皆さんもこんなことにまじめにってのに、
個人的におかしかったもんで。

2001-12-26-WED

第257回

12月11日・火曜日

連続取材日。初ホカロン。
さる雑誌の取材の方が、
一人(Aさん・女性)は私のことが好き、らしい。
でも、もう一人(Bさん・男性)は(実は興味もないけど
シゴトなので頑張る)というコンビで、
二人が言う事にいちいち気が合ってなかったのが
なんだか面白かった。
好き好きAさんは、Bさんが軽く話し出すと、
しょっちゅうテーブルの下で足をきゅっと踏んでる、
って調子なのだ。
B「普通の主婦がタレントになられた、
  って感じですもんね! 自然体っていうか」
A(ぎゅう)
B「大それた目的がないからいいですよね」
A(ぎゅう)
みたいな。
取材って、私だけじゃないと思うんだけど、
どうしてもヨイショされがちな特殊な世界なんですよね。
だからつい、
(あなたは私を買い被りすぎているわ!)
という人には低めに、
(あんた興味なさすぎ! ちった調べてこいよ!)
という人には強気に出たりする。
きっとあまたのタレントさん、みんなそうかも。
でも、今日はどっちも両方、なんで、めずらしかった。
こっちも両方アリの、不思議な態度で出た。
どちらにしても取材って苦手だ。

12月12日・水曜日

三者面談へ。コドモと担任と私。部屋とYシャツと私。
真面目な洋服と、作り笑顔でコドモと教室へ入った。
勉強について、態度について、クラスについて。
はあはあ、ほほう、なるほど、いえいえ、などと
すごく明るくスムーズだった。
しかし、「では次に生活態度、なのですが」と担任。
「ちょっと気になりまして」と笑顔の担任。
「何でしょう」と私。
生活なら、このヒトめちゃ普通だもんな。
なんなら、何か言われたらかばいます、くらいの気持ち。
「両親に言いたい事は? という
 アンケート欄があるのですが、
 お父さんはタバコを吸い過ぎないでほしい。
 お母さんはお酒をやめて欲しい、と書いてあります。」
と言われ、ホホホホ、なんでしょう、ホホホホ、と
笑いながらあせった。
おまえ、何ちくってるんだあ〜!!
「そんなに飲んだ事ないですけど、
 こないだ初めて、こう、飲酒いたしましてね、
 たぶんその時がたまたま印象的だったのでしょうか?
 まったく、ねえ。ホホホホ。」
と言ったそのカンジが、かえって
(めちゃ飲む女の言い訳にありがちな印象)に
なってしまった気がした。言えば言うほど。
「あれはない、あんた、あれはないわ、
 私印象悪いじゃん!」と帰りに歩きながら話す。

12月13日・木曜日

ビバリー。
そのまま、廊下を渡ってCX「笑う犬の発見SP」へ。
星野Dさんに久々に会えて、
心理的に意外なほどに喜んでしまった。
けちょんけちょんに言われるんだけどね。
ヒトにシッポがついてなくてよかった。
あれ、バレるもんね。
どーせ出たって面白くできないだろ、
引退いつすんだ、など。最悪だ。
なんで嬉しいのかしら。
でも、考えてみてください。
(これから本番)ってヒトに、
期待する言葉を投げかけるより、
こっちの方がまだやる気になるってもんでしょ?
ま、実際出ても、そう笑いも起こせなかったんですが。
うるさい、死ね、などと言い返したりして帰る。
SM。

12月14日・金曜日

ヤノッチに高校時代に着用してたお古のコートをもらう。
コドモに着せるヤツですが。
思うよりサイズがだぶだぶだったのだが、
「紺色マジック」がかかってた。
というのは、紺って、似合わないヒトがいないくらい、
日本人には「ちゃんと似合って見える」色なのよね。
次点で黒、白か。
金沢で『おかず屋さん』収録。
夕食に何も食べずホテルで寝てしまい、
(スーパーで、ブルーのimacみたいな、
 きれいで気持ち悪い色のぷよぷよリンゴを
 万引きしてかじっている)
という夢を見た。
そうとう腹が減ってたんだわな。

12月15日・土曜日

お鮨を食べて、金沢から羽田へ。
夕方帰宅して、なぜかやりたくなって、
白菜2束を漬け物にするべく、漬ける。
塩を強めの、唐辛子とにんにく少々。
重しの「石」がなく、1.5キロのペットボトルに
水を入れたヤツを2つ重しにした。
そしてベランダへ。
これでじわじわ水が出てきたら
「呼び水」を入れるんだよね。
「石」ってどこでGETするんだ。
やはり、海辺とかなんですか? 勝手に持ち込んでもいいの?
なんか、漬け物の重しって、
石だからこそおいしいような気がするし。
人生でこんなに「石」が欲しかったのは初めてかも。
それにしても家事って、意外とやってみれば
ストレス解消になってたりするのよね。
家事を率先してやる「夫」が増えている、って気持ちも、
もはやそう驚けずに、うなずけるて。

2002-01-07-MON

第258回

12月16日・日曜日

古館さん司会の「国民能力ランキング」へ。
知ってる言葉が即座に出てこない!
出て来た頃にはもう遅い。衝撃。
いつかビートたけしさんが、
「急に言葉が出てこないって状態になるのが老いでさ、
 ヤバい!と思っても、
 いきなり襲われるように来るんだよ。あれ。」
なんておっしゃってたのを思い出した。
これがそうか。
夜、藤井さんの「BEST HIT TV」へ。
山口百恵になった。
意外にも「ちゃんと百恵ちゃんになる」のは初めてなのだ。
でも2001年に初披露て、、、。
嬉しくて、昔からやってみたかった、百恵ちゃんの左腕の
「BCGのあと」を書く。
その格好でいたら、
磯野キリちゃんに廊下でバッタリ出合い、
「悪いんじゃない!!そのBCG!しかもわかんないわよ!
私たちの年代しか!」と、大騒ぎに。
テンション下げてるとこに、えらい高いのがやってきた。
この人、すぐに夢から現実にもどすパワーがあるのだ。

12月17日・月曜日

今年は不況なので、海外に行かず、
そのぶん贅沢なおせちに集中、なのだそうだ。
そうすると、あれですね。
お金って、実はなんとかして
「使いたい!」「使いたくなる!」ものなんですね。
昔、ものすごいバクチ好きなヒトから
話を聞いた事があったんですが、あれも
「一瞬にしてこんなに儲かった!」のもいいんだけど、
「今、一瞬にしてこんなにカネを水に流した!」
という時の方が、なんとも言われぬ快感が
もっと走るんだって。いいんだってさ。
散財の快楽、確かに強そうですよね。わかる気がする。
したことないけど。
ところで今日は「クラブキング/The Dictionary」という
フリーペーパー誌で、
「清水ミチコ・Tシャツ」をデザイン。MACで挑戦。
これがあんがい楽しいもので、
調子に乗ってもう一枚デザインした。
こっちはスタッフTシャツにしてみよう。
今日は本屋さんで、「QUICK JAPAN」を買った。
一見「小沢健二特集」、なんだけど、板尾さんの特集。
表紙が面白い。
でも、肝心の(?)中身は
小沢健二さんのところに勝手に行き、
「取材を断られるまで」のような内容なのがおかしかった。
特集じゃぜんぜんないのだ。
でも家に帰ったら、すでにその本が置いてあった。
だぶってしまった。

12月18日・火曜日

テレ朝のカラオケ特番へ。
車の中でいろんな曲歌いっぱなし。
本番で鬼束ちひろになる。似てね〜。
休憩時間、ココリコの田中さんに、
「QUICK JAPAN面白かった」の話をしたら、
持ってない、知らないというので、
ちょうど持ってた、あまった一冊をあげる。
手渡す時、いたずらにその表紙にマジックで
「田中君へ」と書き、大きく自分のサインしてみたら、
「めちゃくちゃな表紙」になっていた。
「なんでサインなんかするんですか!ややこしい!」と、
怒ってた。
たのまれもしないサインて、おかしい。
こないだ、さる大物芸能人に、
すごくいい白磁の器をいただいたんだけど、
それに小さくサインがほどこされてて、
一緒に焼かれてるのかな〜、と不安になりながらも
おもむろにベンジンで懸命にこすった。
もちろん、悪いなあ、とは思うんだけど、
本当にそれさえなかったら素晴らしい器であり、
大切にしたい、と思いましたんです。消えなかったですが。
でも、おかしいですよね。
たのまれもしないサイン。
(これさえなきゃ)なのよね。

12月19日・水曜日

シゴトの合間に、ヤノッチと六本木「本むら庵」で
お蕎麦を食べる。幸せ〜。
それでもまだ時間があまる。
青山ブックセンターで立ち読みしてたら、
隣で同じくずーっと立ち読みしてる人がいたんだけど、
その人の携帯が鳴り、外に出る姿をふと見たら
まぎれもなく加藤和彦さんだった。
ヤノッチに(加藤和彦さん発見!)と
ヒソヒソ声で言いにいったら
(何する人?)と、ヒソヒソ声で。
(説明長くなるから、またあとで)と、ヒソヒソ声で返す。
そのあとクローバーでお茶とケーキ。
女の子と二人で話しながらケーキ食べるのって、
なんとも久々。豪華な時間でした。
ケーキ、こういう時期なので、
おみやげにもいくつか包んでもらい、片手に
平井堅さんのラジオ(J-WAVE)にゲストで出る。
平井さん、意外にも私のファンであり(めちゃ詳しかった)
モノマネがうまく、おかしかった。
もう、(なろう)としている時点で、直前の顔がおかしい。
二人で写真を撮る。
お互いのHPで、どっちのスタッフが
写真がうまいか勝負、となった。
頑張れヤノッチ!



12月20日・木曜日

ビバリー、メレンゲ。
そのあとのシゴトまでまた時間が空き、
映画「ムーランルージュ」へ行けそう、と走った。
ナイスタイミング!映画館大好き!
もう、映画そのものより「この中」が好きなくらい。
私は2度泣いたが、
ヤノッチは泣きの方はぜんぜん、だったそうだ。
だからこの人といると楽。
夕方「フジリコ」へ。
本番でヤノッチ、私に(もうちょいテンション高く!)
というサインを出したんだそうだ。
しかし、私と視線があわず、代わりに隣にいた藤井さんが
(自分に出したか?)と思ったらしく、
急にまじめな顔でなんだか「飛んだ」らしい。おかしー!
でも、ヤノッチ、帰りに、
(よけいな事してしまった、
私はなんて余計な事をしたことか、、。)と、
深く落ち込んでいた。

2002-01-10-THU

第259回

12月21日・金曜日

CXで、ロンブーの「赤ちゃん金ちゃん」4本収録。
隣に座った若いタレントさんのお母さんより、
私の方が年上だった。
こんなこと、すでにもう驚かなくなっている。
亮さん、「モノマネって何なんだろう」と、
いま一度考えさせられるほどヘタなのが、おっかしかった。
今、若い人って何をやってもうまいので、
凄い「物件」を知った気がした。
私はのぶちゃん(長崎人の知り合い)の
「めちゃいい話」をした。
今度、ここでも書きますね。

12月22日・土曜日

漬けた白菜のひとつを食卓に。
まあまあってカンジだった。
まずくはないが、うまくもなく。
親のヤツと何かひと味足らないような。
(これは私が漬けたのではなく、お母さんが漬けたもの)と
思って、また食べてみる、
と、やっぱり(まあまあ)。
白菜の漬け物って、
もともとが(まあまあ)なもんだったかしら。
いや、歯ごたえが足らないわ。
ということは、漬けた期間が長過ぎた?
など、テレビを見ながら一人問答。
和泉元弥の嫁でなくてよかった。
でも、笑いましたね!!あの姉さん二人との3ショット。
日本の絵葉書にしたい絵柄じゃないですか。凛として。
知らない「世界」はまだこんなにあるのねえ。

12月23日・日曜日

「明石家うけんねん物語」へゲストで。
小堺さん、
「平井堅さんのラジオ、聞いたよ。
 あそこが面白かったねえ。」
と言ってくれ、すごく嬉しかった。
ラジオって、ホント聞いてた姿を想像するだけで
嬉しくなるんです。

メイク中、さんまさんはずうっとしゃべっては
一人で歌っていたんだけど、
その歌のセンテンスがすごく短い。
「四六時中も好きといってええ〜」の、ところだけを
何度も繰り返すのだ。
あんまり繰り返されると、
(続きをちゃんと歌え!それかやめるかのどっちか!)
と言いたくなる。
心の中で(忘れられない、WOW,WOW)と続きを歌う。
ヒトの鼻歌にもダメ出しかい、と言われた。
(結局言ってんの)

隣で私は大竹しのぶさんになる。
顔はあんまり似なかったので、
本番デフォルメすることにして、
ちょっと「アホ入り」でしゃべってたら、
中尾彬さんに扮した小堺さん、
「このバカ嫁!」と言い出し、そのうちさんまさんが
「お前ら!あいつはそんなにバカやないで!」と、
ふと、かばってたのがおかしかった。

12月24日・月曜日

CX某番組の生放送へ。
司会の男女のお二人、どうにも仲が悪いらしくって、
ずうっと噛み合ってないのが個人的におっかしかった。
話のいちいちが通じ合ってない。
にくみあい(でも番組なので)微笑みあい。
本番中、
『お二人のキレツ、どんどん悪化してますね!』と
私が言ったら、CM中(わかるでしょ?)と相方が
私にそっとささやいた。あいまいに微笑んだりして。
でも、「仲悪いんだけど、二人で頑張ってる姿」って、
失礼ながらなんかすごくおかしいんですよね。
私は苦しかった。
そういう飲食店、じっさいありますしね。
夫婦仲が最悪なんだ。聞こえてしまう。
で、このケンカ、どっちが正しいです?
なんて、さりげなく客に披露してる、
っていう口論になっちゃってて、
たまにお客が何も悪い事してないのに、
しーんと落ち込んで帰るの。
司会のプロは、ぜったいに目の前の人間を、
嘘でも好きでなければいけない。
でも、たまにホンネが出たりすると、それはおかしい。

12月25日・火曜日

クリスマス。
なんとなくグリーンのジャケットに、赤のスカートで。
これなんとなく、がポイントで、
あまりにも「クリスマスですから!」だと
押し付けがましい。
これならバレない、そんな程度、と、
変な自意識で、ニッポン放送へ。
さまあーずさんの番組。
二人とも昔からよーく知ってるんだけど、
ちゃんと話したのは初めてだ。
ちゃんと、といっても
ふざけながらのちゃんと、なんだけど。

そのあと、TBS「コサキン」へ。
小堺さんと(鈴木宗男と田中真紀子、
もしも孤島で愛しあったらバージョン)。
「どうもミッちゃんはシモネタがダメだ」と笑われた。
かえって私は一番スケベなんじゃないか、
という疑惑すら浮上。
関根さん、ネタをふればすぐにやってくれる。
しかも、立ち上がってまで!なので、
本当に好きなんだなあ、このヒト、と思った。
「ニコニコブーブー」(松任谷正隆さんが嬉しそうに
運転している笑顔のモノマネ)がよかった。
「ニコニコブーブー」。名前がいい。

2002-01-13-SUN

第260回

12月26日・水曜日


「ウンナンの気分は上々」ロケへ。
さまあーずの独身者、大竹さんのお見合い。またあったね。
ウッチャンと私がその立会人となる。
待ち時間にウッチャンと映画の話をだらだらと。
『ここ最近で一番よかった映画は、「初恋のきた道」。
 あれ最高だよ。』
なのだそうだ。
「俺の今年一番これっ!」って言えるのって、
気持ちいいですね。
こないだはさんまさんが、
「俺はリトルダンサー!あれはいい!ナンバー1やで!」
と言っていた。
こう書いてるうち、映画館、
行きたくてたまらなくなってきた。
私はこないだ夫婦で「スパイゲーム」を観てきたんだけど、
マネージャー・ヤノッチも偶然、
友人と行ってたのだそうだ。
で、ヤノッチ
「ブラピの年齢ってあれ、どういう事だったんですか?」
(何十年もたってるのに若いような)と聞かれた。
確か、噂では「老け役はNG」だったらしい。
考えてみたらすごいな。

コドモ、今日から冬休みで、私もなんとなく
今日から長い休みが始まった、という気分になった。
休みって、たいへんにメンタルなものですよね。
シゴトあっても今日休み、と思えたらオフなのだ。

12月27日・木曜日

今日は機嫌よく、気分のいい一日にしよ!と
また自分で思って家を出たんだけど、会ったヒトの
「ブルー感」がすぐに伝染ってしまった。
夕方頃、
(あれ、なんで私、気持ちがなえてるのかな、)と思い、
朝から思い返してみたら、どうもその伝染のようだった。

ヒトはそういう「気分のモノマネ」というか、
伝染するのにすごく早い生物のような。
いつかライブで、さる芸人さんと御一緒したんだけど、
そのヒト、ものすごく緊張してて、
見るからにそれからくる疲労感も
一緒に濃くあったんですね。
で、そのヒトが出たら、
お客さんもあっと言う間に、ですよ。
「疲れ〜」がどっと出てて、それはもう、
客席がナナメに倒れて見えるくらいに疲労してたんでした。
第三者なのに。

これって、ぜったい伝染した!と思いました。

だから、テレビに出るヒトは
「いつも健康・元気」を望まれし人間なのかも
しれませんね〜。

夜、事務所の忘年会でイタリアン食べる。

12月28日・金曜日

NHK名古屋で生放送。
のんきに出てたら、
「さあ!ここで、清水ミチコさん、
 びっくりする方が、中継先から登場です!」
と言われ、それだけでも驚いた。

そしたらだ!『お久しぶりです〜』と、
生中継モニターから出て来たおじさん、
まったく覚えてない。
わからん!あなた誰?!私的パニック!
と、そんな顔を即座に隠した。
今考えたら、「さあ、覚えてないです」と言っても
それはそれで面白かったではないか。
私はずるい女です。
つい即座に
「ああっ!お世話になった!はいはいっ!小さい頃にねっ!
 なつかしいっ!!」と、気がついたら、
本当にそんな気になって、声が先に出ていた。

そしたら、「御活躍で〜」と、
おっとりした返事がかえってきて、なんか会話セーフ!
番組が終わって、メイクを落とし、
神妙にホテルの椅子でポツリ。

12月29日・土曜日

週刊誌をめくってたら、隣にいたコドモがのぞいた。
なんとなく一緒に読む。
そしたら「太古の恐竜の具体的なイラスト」が出て来た。
コドモに、
「不思議じゃないよ。ねえ。こんなでかいの、
 そのへん歩いてたかもしれないのってさあ。」
と、言おうと思ったら、ほぼ同時にコドモが
「このさ〜」と言いかけたので、
(ははあ、私と同じような事言うんだろうなあ)
と思ったら、
「恐竜って、肉、たまにおいしそうじゃない?これとか。」
と、ふくよかなタイプを指さした。
古代の神秘を、部位で感じる。

12月30日・日曜日

コドモと映画「バニラスカイ」へ。
私は、コドモと映画を軽く観る、っての
長年の夢だったんですよ。
コドモに話したら、
「それでか〜!はいはい!納得!」と言ってた。

今までは、ずうっと「子供映画」につきあってたけど、
最近は大人モノもOK。
でも成長したらばしたで、
相手もこっちとの時間がなかなか合わずで、
思ったほど行けないのが実情なんだけど。

映画を見終わる時間に、その映画館の前で
オットと待ち合わせ。数分待つ。

隣にサングラスというより「グラサンの男」がいて、
こちらも(只今、待ってます)な雰囲気だった。
しばらく、合計まるで3人、というカンジで立っていた。

そのうちそのグラサン男の携帯が鳴り、
(声に聞き覚えが)と、ふとその横顔を見たら、
なんと木村裕一さんだった。
吹き出した。おたがいの待人くるまで、しばらく立ち話。
年末に木村さんと会える確率。

12月31日・月曜日

「紅白歌合戦」を少し見て、CXへ。
カウントダウンはこちらで行う。
家庭でやったことはないですけれど。

紅白といえば、こないだオットが、
「氷川きよしの歌ってどう思う?」
と言ったんですよね。
「そら、歌はうまいし、顔はいいし、
 若いのに演歌を?!っていう意外性はあるし。
 ヒットもするんじゃないの」
と言ったら、
「そういう事ではなくて、股旅モノの歌ってのは、
 (ほうほうこういう男っぷりか)とか、
 (なるほど、こういういきさつがあったか)と、
 その「旅人の気持ち」も重なって、
 歌がいっそういいもんなんだろう、と思うんだけど、
 あの「おーい追っかけ音次郎」の音次郎さんは、
 だいたい何をする人なの」
と、まじめに聞かれて、「待て」と、言いながら、
頭の中でいそいで復唱。
「わからん」
得に2番の歌詞を知らないんで、何も言えないのだけど、
誰をなんの為に静岡方面に追いかけてるの?

2002-01-16-WED

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