清水ミチコの試供品無料進呈 (秘密厳守) 2001年2月の日記 |
第195回 2月1日・木曜日 ビバリー。そのあと太田プロで番組の打ち合わせへ。 松村くんとご一緒。 会った瞬間、さっと何か隠した様子だったので、 ずうっと何だったんだろう、と思ってたら、あとになって 「清水ミチコ様へ」と書かれた年賀状を渡された。 気まじめふまじめな。 でも、文字がめちゃかわいかった。 夜、CXのスタッフが 麻布のお店でお誕生日会を開いてくれ、ヤノッチと出席し、 久しぶりにワインをいただいた。 タモリさんについて、みんなしゃべるしゃべる。 ファンが多いんだなあ。 2月2日・金曜日 クラブキングが出しているフリーペーパー誌 「The dictionary」で、販売するTシャツの デザインをたのまれ、描いてるうちに楽しくなってきた。 コドモが横に来てしゃべりながら一緒に書き始めた。 しばらくして、「やっぱこういう時ってダメだね。 ママ、話ぜんぜん聞いてないもん。」という。 本当に、ふんふんと耳では聞いてても、 ちっとも中味は入ってきてなかった。 このところ、家族はおざなり。 話をもう一回してくれ、と聞いたら、めちゃ話し始めた。 そのうち、鼻歌で「神田川」を歌い出した。 ぎょっとして、なんで知ってるの、と聞いたら、 BSでこればっかり歌ってる人いるじゃない、 覚えちゃった、と言う。 一緒に歌ったら、 「オンナの方が、風呂、早いんだね」で、笑い、 「赤い手ぬぐい!ハデ!首に!ヒーロー!」でまた笑い、 「冷たいねって言ったのよって、自分が!」で笑ったが、 「石鹸はなんでカタカタ鳴るんだー!」と言うのに、 あ、今の子供は石鹸箱知らないのか、と気がついた。 2月3日・土曜日 テレビ信州の特番に、松村さんと司会。 二人ともサブはありかもしれないけど、 司会向きじゃないもんねえ、とお互い言いつつ、 不安だったけど、なんとかフォローしあえて、 悪くはなかった。 到着した長野駅で、まるでヤラセのように 田中康夫さんとすれ違った。 顔つきがちゃんとキリッと違ってるから、 人間は生きてく環境が大きいんだねえ。 バラ売りで叶美香さん、(ホントに薔薇売ってたカンジ) ゴスペラーズさんらがゲスト。いい声。 2月4日・日曜日 コドモ、今度はお風呂で木枯らし紋次郎のテーマ、 『誰かが風の中で』を歌っててびっくりした。 私のお気に入りのナンバーだった。 声とティンパニーがいいじゃない。 今、コマーシャルでしょっちゅうかかってるんだそうだ。 前半を教える。そのうち気持ちが高まってきた。ロッキー。 2月5日・月曜日 野沢直子から出産のメ−ル。 真珠ちゃん、珊瑚ちゃんの女の子についで、 今度は男の子で「海」くん。 やにノーマルな名前に感じる。 「ネタつきちゃって」、らしい。 週刊文春で、ミステリー部門一位だった 「大誘拐」を読みたくて、本屋さんに電話で注文するが、 どこも品切れで絶版らしい。 変わりにおおひなたごう「おやつ」を注文。 ちょっと恥ずかしかった。 本屋さんで、糸井重里絶賛!というコピーの漫画を見つけ、 やっぱりか!ワッハッハ!と心で笑った。寿。 |
2001-02-24-SAT
第196回 2月6日・火曜日 家に帰ったら、食事を半分残したまま、 コドモが赤い眼をしてしょげていた。 手元には涙を拭き、鼻をかんだと思われる ティッシュが散乱しており、 『どうしたっ!何があった?』と、あわてて聞くと、 指をさす方向に、最初に飼ったハムスターが、 動かない様子で横たわっていた。 死にかけているハムスターの様子を、 食事の途中で気が付いたのらしい。 ひまわりのタネも食べないよ、の声で、 私もみるみる泣けてきた。 トイレットペーパーの芯の中に入るのが めちゃ好きだったって事を思い出し、 そうっと近づけてみると、よろよろと前進し、 しばらくしてその中で死んでしまった。 夜、親子三人で、トイレットペーパーの芯の中の姿のまま、 土の中に埋めに行った。 あまりにも暗かったので、また、飼うか!と陽気に言うと、 ううん、もう飼わないよ。 2月7日・水曜日 CXで生放送。ふざけた。 事務所にもどったら、ある雑誌から、「いただいた原稿、 いいんですけど、今後は清水さんらしく、 もっと芸能人の名前を出してほしい」、なんて言われ、 チェッ、ベタ。清水さんらしく、だって。と ブツブツ思いながら帰宅。 コドモ、学校でクラスで合唱する、花*花の 「さよなら大好きな人」を歌いながら、 ひとり泣けてきてしかたなかったそうだ。 そうだろうなあ、と歌詞を思い出しながら、 それでも二人で卓球。 弟からメール。 「(実家の)壁の穴、やめます。よろしく」とあり、 電話する。 コックさんのタニグチさんが退職なさるのをきっかけに、 閉店を決め、さっき東京の本社に電話したんだそうだ。 そのぶんコーヒー屋さんの方が広くなるらしい。 2月8日・木曜日 ビバリーとナレーション。ふざける仕事は本当に楽しいな。 うまくいくともっと楽しい。 そのあと、エステに行き、落ち着く、落ち着く、 さあ落ち着いた、すっかり静かになった、と暗示をかけ、 ヤノッチとスポーツクラブへ。 スカッシュでくたくた。 深夜、オットとくだらないことを話し込む。ふふふ。 2月9日・金曜日 取材デー。4誌。小林克也さんからの噂では、 インタビューでも、2本目くらいから、 される側は質問されることに飽きてくるものらしい。 なんで、質問され続けると、 人間そんなに疲労するかっつったら、 ふだん考えてもなかったような事を (あなたにとって、音楽って?など) 瞬間に返答を作らなくては いけないからなんじゃないかしら。 しかも、同時に撮影も入るから、顔もちょっと緊張する。 スカッシュでくたくた、な疲れは、 ここが痛い!とわかるけど、こっちは妙な疲労だけあって、 どこが、という場所が見つからないのよね。 2月10日・土曜日 朝から生放送。そのあと打ち合わせ。来週も忙しそー。 帰りに、洋服を買お、とショップで試着。 うっかりそのままドアを出たら、 かわいい!かわいい!お似合いです!と、 店員さんが感動入りでやたら誉めまくるので、 またたくまに口角がすっかり上がってしまい、 (おだてられて買うんじゃないです)という顔にもどして、 冷静にお買い上げ。 試着って、本当に苦手だ。似合わなくても、 けなされるはずがないんだもの。 ちょっとそらぞらしい、というか。 だからいつもはあの小部屋の鏡で自分だけが見ては、 判断してたのに。 美容院での、カットが終わってからの 「いかがですか?」(手鏡つき)も困る。 結果を誉めるのにも、まるで自分の顔に言ってるみたいで、 結局『さすが!』なんて意味不明な事を言い、 そうそうに立ち上がったりして。 普段から(落ち着け!)と 自分に言い聞かせているんだけど、瞬発力がなくて困る。 |
2001-02-27-TUE
第197回 2月11日・日曜日 何てことだ。 せっかく書いていたこの日記の5日分の文章を、 送ろうとしたら しゅっ、と一瞬で消してしまった。 静かに落ち込んだ。 なんか、久々にいいこと書けてた!って 気がしてたのによお! 思い出せねえんだよおおー! 脳味噌も最近、ここに書いたら、 すぐ忘れるシステムができちゃっれるみたい。 ともかく、出だしがこんなですから、今回のみ、しゃーと、 読み流してください。 (メールで、皆さんから本「大誘拐」のこと、 ありがとうございました。 おかげさまでゲットできました。 ありがとうございました) 2月12日・月曜日 深夜番組で、ビデ夫人になった私と、 本物のデビ夫人とお会いした。 帰りの車の中、どうもヤノッチの機嫌が悪い、 というか暗いんで、どうしました?と聞いたら 「デビさんの『あーたの事は知りませんねえ。 オカマのお店に勤めていらっしゃる方でしょ?』は、 ないっしょ!」と、怒っていたのだった。 なんてタレント思いなんだ。 あんたね、そんなのもしも、自分がデビだったらさー、 目の前でモノマネされて、なんて反撃するかっつったら、 知らない、ってのしかないじゃない。 データもないんだし。 あれでいいわけよおーと大人ぶったコメント。 でもちょっと嬉しくて、後部座席で静かに口角上がってた。 2月13日・火曜日 オットと『ビートニク』試写会へ。 なんだかずーっと糸井さんたち(の世代)が 頭から離れなかった。 きっと、影響された時期もあったのでは。 花粉症ぼっ発で、初めっから泣きながら見た。 しかし、面白い時期ってのは、 人間を圧縮したように出るみたい。 いつか、NHKでやってた 『映像の20世紀』を見ても(←これ、面白かった! 録画して見た)、そう思ったんですよね。 そのあと、ヤノッチと藤井隆さんの番組「ダンシン!」へ。 収録に行ったら、DONDOKODONの山口さんとすれ違い、 立ち話。 私は照れ屋なので、逃げるように短く別れるが、 ヤノッチ「あれではダメでしょう。大人なんですし」と 言ってた。 マネージャーというもの、いい人に当たると、 とても毎日をスッキリさせてくれます。 いいでしょ。 2月14日水曜日 コドモ、帰宅して 「ランドセルのまま、一人でいい事してきた〜」と 嬉しそうに言うので、何だと聞いたら、 「自転車置き場の屋根の上が、すごーく空を見るのに いい場所で、そこにいた」のらしい。 最初は友だちと発見したのだが、そのうち、 時々そこにいるのだそうだ。 「すぐにでも教えてやりたい」、と言うので、 見に行ってみたら、ものすごく恐い高さで、鳥肌が立ち、 (登るな、もう登ってくれるな)と、願った。 でも、私は口には出さないけど、 コドモが鉄棒してるだけで恐怖に陥るタチなので、 そこは笑顔で「へえ、いいねえ!」なんて言いながら 登ろうともしなかった。 オットに相談したら、「『自転車置き場の屋根の上』って、 岩井俊二の映画みたいで、いいなあ」と、 無意味なコメント。 2月15日・木曜日 駒沢のスタジオで「音楽寅さん」のリハ。 桑田さんに、 「吉本ばななさんの、桑田さんについてのエッセイ、 読まれました?」と、話しかける。 (とてもよかった文章なので) 当然御存じでおられ、しばらくそのエッセイに出る、 馬の話をし、そのうち、馬のコスチュームの話へ。 私が。ユーミンで。またまた。そんなめちゃくちゃな。 いえいえ、あなたしかできません、 そんなそんな、や、ぜひぜひ、じゃ、一度だけですよ、と、 いやいや歌ううち、気持ちよくなってきた。 B級エロ漫画の気持ち、わかるわかる。 |
2001-03-07-WED
第198回 2月16日・金曜日 コドモが学校の社会見学で 「江戸東京博物館」に行ってきたらしい。 行くことが決まってから、ずっと思ってたんだけど、 ここの名前、「東京江戸博物館」の方が しっくりくるんじゃないかしら。 ところで、コドモの目がずうっと腫れてるので、 「江戸東京博物館」の感想などを聞きながら、 また笹塚の宮川眼科へ連れていった。 前にも書いたかも知れないけど、ここの女性の先生、 白髪でパキパキしてて、めちゃカッコいい。 今日も「〜だろ?」という語尾が待合室にも聞こえて 気持ち良かった。 コドモ、今日も話したくててしょうがないという雰囲気で、 「ねー、いっしょにお風呂で話そう」。 考えてみたら、私はずっと何かやりながら横顔で話を聞く、 というのが常なので、顔を向き合える、 といったら風呂場なんだな、と思い、 しみじみ(実家の母はよく子供の頃の私と 顔を向き合ってくれてたもんだったな)、と思った。 しかしお風呂では結局歌ばかり歌っていた。 2月17日・土曜日 ニッポン放送で生放送。 そのあとCXで「音楽寅さん」の収録へ。 歌うのは楽しいなあ。 所詮は主婦の悲しさ、 ふだんはなかなかカラオケにも行けないので、 帰りにカラオケに行きたくてしょうがなくなってきた。 それにしても、 リハから桑田さんは歌がうまいなあ、と思った。 (当たり前だが) 階段を上がって、モニターを見ながら話をした。 帰りの廊下で、すれ違いに、 次に歌われる木梨憲武さんとお会いし、 私は馬のユーミンの格好だったので、 「こんなナリのままですが、 (収録が)遅くなってすみません」と言うと、 「こちらこそ、こんなナリですが、 よろしくお願いします。」と、言われたその顔は 北島三郎。 2月18日・日曜日 氷の家族収録10時間。 でも長い待ち時間にウトウトでき、ありがたかった。 一瞬でも眠れると、リフレッシュできるんですよね。 ところで、このところ私は 「背中のTシャツごしのホカロンによる低温やけど」が、 あまりにひんぱんなせいか、鈍感になってきている。 赤くなってるんだけど、そんなに痛みがないのだ。 ヒリヒリしろー。 帰宅して、コドモからの噂。 このところ、 クラスの男子にやたらすばらしい、と尊敬され、 「高橋様」というあだ名の男の子が、 最近そのあだ名で呼んでも、 まったく無視で振り向いてくれなくなったそうで、 みんな「タ、タカハシー」と、 無理にでも「呼び捨て」にしてるんだそうだ。 これを聞いただけでも、 いったいどんなすばらしい方なのだ。 大橋君は、と聞くとかなりおかまを卒業なさったらしい。 でも、遊ぶのは女の子が多いようで、 こないだコドモと二人で、自転車置き場の屋根の上で、 ガム食べながらいろんな愚痴を言い合ってたんだそうだ。 いろんな愚痴、、、。 2月19日・月曜日 移動の車の中で、ヤノッチから聞いた話。 妹さんはスチュワーデスなんだけど、 こないだ「まもなく、当機は福岡空港に到着いたします」 と、アナウンスしたところ、 機内が何だか、静かにざわざわしたらしい。 そして、数分後、当機は 「小松空港に無事着陸」したらしい。 場所をいい間違えちゃったのだ。 でもこの、静かにざわざわって感じ、 わかるなあ、と思った。 「ええーっ!!??」とか誰も言わない。 飛行機の中って、なんだか私も妙に 「ちゃんとした大人」の顔になりたくる。 ちょっとおすましさん、みたいな。 「空港、慣れてますの。しょっちゅう乗っております、 あがってません」みたいな顔になるのだ。 だから、あの金属のためにブザーとか鳴ると、 (おすまし、台無しじゃねえかよ!!) と、本気であせる。 2月20日・火曜日 ウンナンの番組で、 「名古屋まで4人10万円でどっちのグループが いかに充実できるか」、という旅行。 dondokodonの山口さん、私、光浦さん、 ナンチャンの4人。 好きな人たちばっかりで、楽しかった。 編集でどこをどうカットされるかわからないけど、 私が「アグネスチャンの講演」をすると、 山口さんが「隣でカンパを応援するケイウンスク」と、 すぐなってきたのが笑えた。 ナンチャンの「笑う猪木」も、 何度聞いてもどうしてもおかしい。 本人が面白い方なのだろうか。 光浦さんとは、お笑い界の女子のあり方から、 美人に生まれなくていかに得か、という悲し嬉し話も。 光浦さんは、「先輩。(だから距離を置く)」 ってのがなくって、本当に話しやすかった。 |
2001-03-16-FRI
第199回 2月21日・水曜日 ウンナンのロケで、名古屋に到着した。いいお天気。 車を運転しながら、dondokodonの山口さん、 カメラと関係なく、まわりは寝てるのに、ずうっと 「誰も聞いてなくていいっすよー」というカンジで、 モノマネやDJなどを一人でやっていた。 「山口さんさー、あなた自分の芸が好きでしょう?!」と 聞いたら 「はいな!!」と返ってきた。素晴らしい。 楽しいロケは終わり。 帰りの新幹線の中で山口さんが 「実はしあさって、ライブがあるんです」、 というので、行く行く!ぜったい行く!とお約束。 モノマネって、なぜだかあんがい ライブに足を運ばないんだけど、 きっと面白い、と思った。 2月22日・木曜日 ビバリー。沢田研二さんがゲスト。キュート。 帰りにエステに寄り、もうひとつシゴト。 そのあと友だちの高平みくちゃんと 野田秀樹さんの一人芝居「野田MAP」へ。 みくちゃん、めちゃかわいくになってて、 私もちいとお洒落をせねばのう、と黒のコートで思った。 一人舞台って、やっぱりリスクも(気楽さも) 同時にあって、面白いなあ、とつくづく思った。 帰りに楽屋に寄り、そのまま流れで 野田さん、みくちゃんらと近所のレストランへ。 どんなに疲労したであろうか、と思える 体力と知力を使い切ったあとなのに、 野田さんしゃべるしゃべる。 君は子供か。凄い人だ。 2月23日・金曜日 早朝から、映画「みんなのいえ」撮影。焼肉屋さんで。 田中邦衛さん、これまたしゃべるしゃべる。 「シミザー(清水は)、他人のこたあ、いいんだから、 岐阜なんだからよ、おい、なまけるな?」など、 私を含め、みんな思いがけない突っ込みをされていた。 悪いとは思いながらも、 ちょっとした所作がモノマネみたいで、 妙なところで笑わないように気をつけた。 田中君も、そのようだった。 そこは、こらえてる。そんなシンパシー。 私は「疲れてる主婦で、子供にガンガン厳しい母親」 という設定だったんだけど、 子役さんたち(監督の奥様の姪)は、 天才てれびくんのファンで、 私のことも大好きなのだそうだ。 「どなるけど、本当に怒ってるわけじゃないからね? 本番は恐いよ?」 「知ってる」 なんて、言ってたんだけど、いざ本番で怒鳴ったら、 その恐怖で泣き出してしゃっくり止まらず、撮影中断。 こういう時、被害者よりも加害者の方が 淋しいものじゃないかしら。 当然、誰もなぐさめにこないし、 しみじみ静かに悲しくなってきた。 でも、なんとか機嫌を直してくれて、最後はセーフ!! いい子ちゃーん!! オットの料理は、着実にうまくなっている。 2月24日・土曜日 はっぴいウイークエンド生放送。 そのあと、数本シゴトを片付けて、 山口さんのライブに間に合った。 おもしろかったー。 タフだし、うまいし、軽いのよー。 今週はなんだか見るもの聞くもの出るもの 全部充実していたー。 今日は帰宅しても充実感。 |
2001-03-21-WED
第200回 2月25日・日曜日 オットがLPを数枚買ってきてた。 なんでこのCDやMDやMP3の時代に、 この人いつもLPなのかしら。 ステレオから流れる音を聞いている姿を見て、 最近コドモから「ビクター」と呼ばれている。 確かにあの犬に似てる。 夜、妻や子供が眠った深夜、ふと起きて覗いて見ると、 「ビクター」は本当にしみじみ幸せそうに、 一人で音楽を聞いていたりする。 それが(俺一人の時間!)ってカンジで、 私たちは声をかけないように ひたひた、と互いの部屋にもどり、また眠るのだった。 2月26日・月曜日 映画「みんなのいえ」完成シーン。 待ち時間、ココリコの田中さん (主役なのに)「会う人会う人、どなたにも恐縮して しゃべってる姿」がおかしくて、しゃべってる横で 「ココリコ田中のおどおどトーク!の時間が やってまいりました!」などと司会した。 私は中井貴一さんとからむシーン。 中井さんは私に、『役柄として迷惑そうにする』のだけど、 ふと見たら本当に迷惑そうな顔なのに、 思わず吹き出しそうになった。 青汁で「まずい!」っていうCMがあるけど、 「あれは本心からまずそうだ」と、 オットが言ってたのを思いだした。 花粉症がひどくて、薬を飲めば一発で直るんだけど、 飲んだら眠気も一発!なので、毎日 (飲もうかしらやめようかしら飲もうかしら やめようかしら)と迷っている。 去年、注射してもらったら、 驚くほどすぐに直ったんだけど、こないだ、 それはステロイド剤だったかもしれない、と新聞で読み、 恐怖。 一緒の注射を打ってた友だちに話すと、 「ステロイド剤打っても、体が大丈夫だったんだから、 平気って事だよ。今年も打ちに行くけど」と、 言ってて私をびっくりさせた。 精神力で勝てるのか。 2月27日・火曜日 眠気に襲われながら、自転車で保護者会へ。 「今日はお母さんたちひとり2分ほどで、 お子さんの成長などを語ってもらいましょう」と言われた。 起きた。 ひえー!!スピーチ苦手ー!さぼればよかったああ!!と 心でシャウト。 (だいたい清水ミチコってカンジのトーンでいいのかしら、 いや、普通のお母さん、っていうカンジ、ニーズはどっち) と、一人問答。 黒柳さんだったらどんな事を言うか、 案外ユーミンのボキャブラリー? ダメだ、まるで育児の成功者みたいになっとる、など、 ヒントが浮いては消え、で、考えがまとまらず。 とにかく、ノーマルな路線、地味で普通に、と決定。 そういう顔で、 「えー、家の場合、母親である私自身が、 こういう職種ですので、、」と言っただけで めちゃ爆笑されていた。 気持ちが軽くなって、なんとかセーフ。 大橋君のお父さんが、すごく素朴ないいカンジで、 「息子は、、最近では、 オカマを卒業すると言い出しまして。 しかしまだ、女の子がひょいと出るようで、、。」が、 一番ウケていた。 帰りの信号機の前で立ってたら、 偶然にも大橋君のお父さんがやってこられ、 「大橋君がいかにいいお子さんであるか」、 一気に熱弁しながら一緒に帰る。 話したいこと、伝えたいことなら、 言葉はスムーズなのだった。 スピーチ上手になるには、 一回「うまく心をだまして、話したい風」に するんだろうなあ。 だから、スピーチ上手な人って嫌いなんだけど。 そのあと「みんなのいえ」中華料理店で打ち上げ。 しまったー!! ここでもスピーチだったあああ!! あんまり受けず。 2月28日・水曜日 コドモはボールを持って「便所公園」(←すごい名前)へ、 オットは打ち合わせで新宿へ、 私はNHK「ためしてガッテン!」へ。 帰宅して、 「春休みにみんなでどっか旅行行こうーよー」と相談。 日程少なく、たぶん温泉とかになりそう。 でも、コドモは「旅行する事は友だちに黙っとくよ」、 なのだそうだ。 最近、ちょっとした事で女子に「金持ちー」と、 語尾を上げて言われて参ってるらしい。 「家に芸能人といえば、金持ち」という 誤解があるのだった。 「そんなの、芸能人じゃなくて芸人だよ、 モノマネだけに、MONO・マネーって言えば?」 ひゃひゃひゃ、うまいわー、と笑ったが、 「意味わかんない」と、コドモ。 しかもクラスでグループ同士の対立などもあり、 明るい小学校生活に見える中、 なかなか退屈はできなさそうだった。 おおひなたごうさんとメール。 |
2001-03-25-SUN
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