清水ミチコの試供品無料進呈 (秘密厳守) 2001年7月の日記 |
第225回 7月1日・日曜日 目黒の「とんき」というとんかつ屋さんを知ってますか? お寿司屋さんみたいに、白い木のカウンターが、 いつもさらさらっとしてるお店。 そこに、「どんなに混んでいても、すぐに お客さんが何をオーダーしたか」を、メモもせず、 いったいどうやったらこんなに確実に覚えられるんだ? というほど、まちがいなく その人のところにお皿を瞬時に置く、という プロのおばさんがお店にいらっしゃるんですよね。 で、まわりにもきっと 「どうやって覚えるんですか?顔の特徴でしょうか?」 とか、聞きたい人はいる(私も)と思うんだけど、 そんな声はかけられないほどの忙しさ。というか風格。 今日、前を通りかかって、あれはどうやってたのかなあ、と 長年の疑問を思い出した。 慣れ、というより、オーダーを聞く時のもの凄い集中力、 なのでしょうね。 あそこへ行くと、なんだか 「日本人がちゃんと働く姿」ってものを、 白衣を着たたくさんの若い職人さんたちとともに、 静かにながめられるのです。 7月2日・月曜日 番組の収録で、羽田から金沢へ。 マイル、すごくたまっている。 たまってるんだけど、本当には使ったことがない。 本音を言うとわからない。 ホテルで足つぼマッサージというのをやってもらった。 痛かった〜。 サインをお願いされた。 「こんな紙しかなくて、、、」というので見たら、領収証。 世界最小サイズのサインで、渡しながら笑ってしまった。 あれって、書くスキ間がないんですよね。 あ、裏にすべきだったか。 夜中にじんじん足がかゆい、というか、 熱くほてってくるものらしく、 足がしゃべってくるカンジで、何回か起きた。 7月3日・火曜日 まだ足だけ熱い。 末端冷え性の私には、おもしろいくらいの感覚。 足がある、なんてこと意識したことなかったのに、 一日中足があった。 空港で、「足裏に貼って寝るだけで、翌朝、 体からの不廃物でベトベトになってるシート」を 売ってるのを見つけ、しばらく見ては迷う。 が、そんな事あるかあ? 汗でそうなるんでねえのお?と思い、 口コミ聞き待ちをすることにした。 昔、「筒状の紙を耳穴付近で燃やしただけで、 どんどん出てくる耳垢取り」が話題で、 だまされた事あったもんなあ。 夫婦でお互いの耳垢に感心しきりだったもんなあ。 私なんか、「なんだか頭がスッキリした気がする!」って 本気で感動してたんですもん。 7月4日・水曜日 野沢直子一家が家に来た。 今度、彼女が映画を撮るのに、私も出るのと、 翌日番組で一緒になるので、 ちょっと打ち合わせも兼ねてね、なんて言ってたはずが、 友人含めて子供総勢7人で、 なかなかの修羅場にもなってしまった。 でも、とても楽しかった。笑ったなあ。 それにしても野沢直子が 普通のお母さんよりも母親に向いている、ってのは、 想像できないかもしれないんだけど。 とにかく目を離さない。 ちゃんと誉めたり、まじめに叱ったりで、 しっかり当たり前に向き合ってる姿に感心する。 ウチのコはすっかりお姉さんで、 自然、子供たちのメンドーをみていたのが、 なかなかいい光景だった。 みんなが帰ったら、急に静かになり、 ちょっと淋しくなってしまった。 7月5日・木曜日 近日、歌手の「MISIAさん」と御一緒するので、 その打ち合わせ。 そのあとオシャレ関係へ。 ボブに笑った。 ずうっと足はまだほてりながらなので、 本当にすごいもんだなあ、 足ツボ、もつもんだわねー、と思った。 で、番組が終わってから、(私も唐突に話したのが 悪かったんだけど)、楽屋でヤノッチに 「ちゅらさん」出演の話をしたら、ヤノッチ、 歌手の「チャラさん」と完全に聞きまちがえたみたいで、 しばらく話の意味が噛み合わなかった。 ちゅらさん、チャラさん、ティナさん、MISIAさん、 SILVAさんと、時代は進んでいる。 田中真紀子やってるのっていったい。 7月6日・金曜日 「人気者で行こう」へ。 「あなたはトランペッター?」と、 医者にまちがえられた私の臓器(肺)が、 こんなところで目立つとは。 矢沢心さん、本番の合間に 「清水さんの足ってきれいなんですよねー!!」と、 ジーンズの中から私の足をスリスリし、 「あ、そうでもないか。感触は」だって。 しまった!おととい、剃ったばかりなんだ! 一番やばい時期。 いつもスキはなかったはずなのに! 私の足毛、細いけど長いんで、 いつもお風呂で気にしとるんです。と言ったら、 のばせばいいじゃない?そのまま。と、 隣にいた朝丘雪路さんは、おっとりとお嬢さん口調。 |
2001-08-01-WED
第226回 7月7日・土曜日 MISIAさんのコンサートで東京フォーラムへ。 といっても、見る方ではなく、なんと出る方で、 私は黒柳さんのコスチュームで、ステージに 「徹子の部屋」を作ってもらってのインタビュー30分。 一番驚いたのは、お客さんの方だったような。 出てよかった〜。 めちゃくちゃかわいくてスナオなヒトで、 自分まできれいになったカンジ。 ふと、うつる気がするのよね。気のせいなんだけど。 さわやかメ−ル交換する。 7月8日・日曜日 「ようこそ先輩」島田雅彦さんの回の さわやかナレーション。 おもしろかった。私でなくて、島田さんが、だ。 けらえいこさんの、「あたしンち」に出てくる 弟のゆずひこと、私にはどうもだぶる。 ぜんぜん、似てないんですけどね。 深夜、山本剛さんのCD聞きながら、カレー作って、 MISIAさんとメ−ル。 7月9日・月曜日 シゴト1本して、そのまま高平さん演出の 『市村座』のPARCO劇場へ。笑った。 日本語に訳すだけで、こんなにおかしいのか、 「オペラ座の怪人」は。 ヤノッチ、モトを知らないので、小声で説明しながらも、 自分の笑い声が(私はわかってる!)にならないように 気をつけた。 結局なっちゃったけど。 ロビーで、井上陽水夫人、レミさんとお話。 『ミッちゃんさああ、アタシのマネ、うまいのねー! びっくりしちゃった! TVつけててたらさああ、自分かと思っちゃった!』と、 レミさんが言ってくれて、嬉しかった。 「好きになると、アタシ、すぐにできやすいタチで、、、」 と、妊婦のような事言う。 帰りに、おなかがすいて、暑いし、と、 ヤノッチと四ッ谷で冷麺食べる。 本音は冷麺だけでいいんだけど、お店に悪い気がして、 タン塩もふたつ。キムチ1つ。 ふと見たらいろんなサインが貼ってあり、 じろじろ見てたら、木村裕一さんのがあって、 サインの横に「星3つ」とあって、はははは、と笑った。 7月10日・火曜日 冷蔵庫がいっぱいいっぱいになってしまった。 野菜室、真っ暗。 お中元がたくさん届いて、生ガキだって100個くらい 殻を取らなくちゃいけないから大変! というわけでは残念ながらなく、 たまたまオットがスーパーで食材を買ってきた袋ぶんと、 私が買ってきた袋ぶんとが、だぶってしまったのだ。 キャベツも2ケ、レタスも2ケ、という具合に、 いろんな野菜も各自2つづつ。 うんざり。 しかも夏だから、いつもより冷蔵庫は 苦しそうだったっちゅうに。 とにかく野菜を炒める事にした。 ナマで食べるキャベツ1個は大変だけど、炒めると、 あっと言う間ですもんねー。 ごま油に、にんにく、オイスターオイル、塩、醤油で、 炒めたとも!ああ食ったとも! 7月11日・水曜日 「ためしてガッテン!」へ。 帰りの車は炎天下にあったせいで、 クーラーで冷えた身体が、 一瞬にして刺すような熱さに包まれた。 そのまま、原宿・DIESELなどで洋服を数着買う。 都内でも、この街は若者の熱気により、 2度はヒートアップするのそうだ。くたくた。 帰宅したらコドモが御中元のゼリー・白桃を食べていた。 今年は、めちゃ、生フルーツゼリーを いただく機会が多かったなあ。 開封してない箱も少々あり。 今年の夏が、やけに暑いせいかしら。 ま、私自身のイメージなんだろうなあ。 プルプルですもんねー。 夜はまた野菜炒め作って、冷やし麺と共に食べる。 今度引っ越したらさー、 「食器洗い機」ぜったい欲しいのね、 この本(百瀬いづみ/食器洗い機は、絶対に人生を変える) の、このページ、ちょっと読んでみ、 結局トータルでは「食器洗い機」の方が ランニングコストおよび、環境にやさしくてさ、と、 オットに相談、というかほぼ説得。 |
2001-08-05-SUN
第227回 7月12日・木曜日 楽しいビバリー。(ラジオです) そのあと、「ちゅらさん」のリハーサル室へ。 みんな、なんてかわいいんだ!というのが印象でした。 ホント。 しかも、全員が明るく頑張ってるのがまぶしく、 なんか、「わー!」と照れくさかった。 この輪の中に入って行けるといいのですが。 時々、自分の照れ屋な部分がうざったくてしょうがない。 取れない〜。 小学校の通知表にも、 長期にわたってこういう意味の事を書かれていた。 これさえなければ、サクサクと、思うがままに、 世の中をうまく渡って行けてたはずなのに。 ま、これも個性だ。認めましょう。よよよよ。 7月13日・金曜日 つんくさんプロデュース・ 映画「お金ざんすっ」(オムニバス版)の、 野沢直子監督作品(!)の映画の撮影へ。 私は江頭2:50さんと、夫婦という設定。はははは。 「エガちゃんはあれで案外、もてるんだ」、という噂は 本当のようだった。 錦糸町のスタジオはいっぱいで、 楽屋部分がラブホテルしか借りれなくて、中の一室に、 マネージャー含む女性スタッフ数名と、 私とエガちゃんとで入ったのだが、一番恥ずかしがって、 清純にうつむいてたのはエガちゃん。 「何もしないから大丈夫、大丈夫!」と言ってるのに。 まるで男性数名の中、エガちゃんというやせた小羊が一匹、 (ああ)と、うなだれてるみたいだった。 7月14日・土曜日 私とウチのコ、直子ちゃんとこのコドモ二人との4人で、 映画「ポケモン」へ。 友情育児。 帰宅して、二人が私の部屋を『見たい!』と言うので 入れたら、たちまちクローゼットの部屋に入り (子供って絶対せまいとこ好き)、引き出しを開けて、 チェックされた。しまった! 「ミッチャン、ナンデ、クツシタヲ、 ニジューニオッテタタマナイノ?! ホラ、タマニデキテルノモアルジャナイ!」 と、目の前にヒラヒラされたりして。 爆笑しながら反省した。まったくその通りだ。 でもめんどうな時もあるじゃない? 夕食、『イツカノ、オジサンガツクッタ、 タコスガイイノ!』と聞かず、オットに 「泣いてんのよー」、と電話したら、 意外と嬉しそうに「トマトとひき肉」を買ってきた。 俺にもそうしろ〜。 帰宅からできるまで、時間がけっこうかかるってのに、 けなげにずうっと待ってて、 食べてからしばらくしたら眠そうな顔になり、 お迎えの方が来て帰るって時、見る見るブルーになってて、 ヤダ!と、泣き出しそうだった。 ほんじゃ、泊まってっか?と聞いたら、 それでもカエル!と泣く。 7月15日・日曜日 三谷幸喜さんから電話。 たまたま、本人の事を考えてたので、 気持ち悪いほどのタイミングだった。 こういう事、あるんですよね、いやホント。 奥さんが、友達と「アフリカ」へ旅行に行ってて、 帰国したらみんなで一緒にごはんでも、とのこと。 私は奥さんもずうっとファンだったので、 いいとも〜!!だった。 でも「私は正直なとこ、 どうも電気も食事も快適〜!!な国でないとダメな人間で、 真の旅行好きじゃないのよ。 オットは平気で行きたがるから、信じられないのよ」 と言ったら、これまた偶然にも三谷さんも 「ボクも実はダメ!快適人間」のようで、 夫人の気持ちが理解できないらしい。 こうして人間は、互いの未知を知りたくて夫婦になる。 というのは今作った。 7月16日・月曜日 「宿題中。」と、「どっか行っか!」と、誘ったコドモに 断られた。 今、夏休みの宿題をしておくと、 「ずうっとラク」なんだそうだ。 なんて計算高いのか。 しかも、「答え」見てやってるじゃないか! でも、あなたと私は別の人生。あなたはあなた。私は私よ。 と、ジャンピングエステ(トランポリン)で一人飛ぶ。 あ、逆じゃないのか。おまえが飛べよ。 なんで私が先に夏休みっぽいのだ。 これ、欠点はどうも、「まるでアイアム・嬉しい!」、 みたいに見えるんですよね。 |
2001-08-09-THU
第228回 7月17日・火曜日 広島県は、尾道へロケ。 行ってみたかったところなので、嬉しかった〜。 ただし、これは人にもよるようで、 「地方ロケ」とあると、意外とイヤがる人もいる。 私とかなぎらさんみたいなタイプの、 決して自発的ではない旅行好き (私を連れ出して〜)な人ほど、喜ぶような。 尾道ラーメン、最高においしかったな〜。理想的〜。 もうひとつ注文したかった、のを、理性で押さえた。 このくらいが、(まだ食べたい、というところで押さえる) 一番いいとこでしょう。 7月18日・水曜日 尾道は、とても深い街なのね〜。 いろいろ歩き回って疲れたけど、いろんな経験もできた。 ちょっとだけ、(文化など)飛騨高山にも似て見えた。 ここのスタッフのメイクさんと知り合いになり、 めちゃいいカンジのタイプの女性で、 ますます好きになった。 街のよさ、ってのももちろんあるけど、 近くでしゃべるナマの人間に感じるのは もっとずーん、とくる。 ロケが終わった夕方、 ヤノッチとお好み焼きを食べにいった。 『ウチは、大阪焼きだけど、いい?』と聞かれ、 いいですとも、と食べたら、これまためちゃおいしかった。 お好み焼きのヘラが、お好み焼きに入れる時、 弾力がふわ!!っとあった。 7月19日・木曜日 高田文夫さんに、 生放送で私が送った御中元(鱧のセット)に、 『あれはないなあ!俺は東京生まれなんだから、 うなぎにすべきだ、ハモが食えるか』とかみつかれる。 普通は、御歳暮、御中元って、 なんとなく放送では黙ってるものじゃん!! しかも、あんまりまわりに送ってないのに、 たまに送れば叱られる!! そのあと「ちゅらさん」リハーサル室へ。 帰宅して、家族に向かってセリフを言う。 覚えられなそうな長いセリフは、紙に書いてみた。 「そうすると驚くほど早く覚えられる」、と、 こないだ役者さんがテレビで言っておられたので。 7月20日・金曜日 「ちゅらさん」本番。 私の髪がちょっと明る過ぎる、ということで、 こないだちょっと黒を入れてカラーリングした、 そんなまじめな頭のナース姿で、メイク室へ。 DA・PUMPさんたちが遊びに来てた。 頭の中に「ラプソティ・インブルー」が流れ始め、 ずっと止まらなかった。 歌は流れるが、セリフは時々白くなって止まる。 あんなに覚えたはずなのに。 スラスラとはいかないもので、やり直してもらった。 廊下で走ってたら鶴瓶師匠に会い、 『ミッちゃん、何の番組や?』と聞かれ、 『大河大河。』と、すれ違う。 「おい待て!看護婦出る大河があるかい!」 という声が遠くで聞こえた。 ははは。 7月21日・土曜日 ゆうべから北海道へ。 炎天下だったけど、涼し気な湖のほとりで、 渡辺香津美さんらと御一緒。 リハは我ながらすごくよかったのに、 本番では歌、ちょっと失敗しちゃったかな。 英語の歌(ジャズ)もあるので、 (私は太った黒人。英語はペラペラ。) という気持ちで立った。軽いモノマネ。 もしかしたら、本当のジャズ歌手の方も、 ちょっとそう思ってらっしゃったりして。 家に帰って、コドモと話。まとめてたくさん聞いた。 先生のあだ名、失敗の話、友達の噂、週刊ジャンプ、 ベンガルトラ、チャラ(という飲み物)。 |
2001-08-12-SUN
第229回 7月22日・日曜日 きのう、今日と、2日間の休みができた。 外に出かけるわよ!なんてわけはなく、 (たぶん2日ともずーと家にいるんだろうなあ)、 と思ったらホントに一歩も家から出なかった。 私はホントにインドアな人間だ。家が大好き。 掃除や整理ばっかりした。 洗濯機の中も、つけ置きタイプの洗剤を、 水でくるくる回して遊んだ。それにしても、奥さん、 掃除って、キリがないわよねえ! ああ、やれやれここが済んだ、と思えば すぐそこが汚れて待ってるじゃない。 結局、自分がキリなのよね〜。 ソファーに横になってたらコドモが読む?と言って 国語の教科書をポーンと貸してくれた。 泣けるヤツがあるという。 確かにそれは泣けた。 しかし途中からどらどら、と読み始めた 「坊ちゃん」が面白くて、はまった。 親ゆずりの無鉄砲な性格で、と、書き出しから無鉄砲。 私は読んだ事なかったのだな。 思えば名著、たくさん読んでない私の人生。 しかし、教科書にはそのストーリーの途中までしか 掲載されてなかったので、 まだ坊ちゃんは教師にもなってないまま。 今月中に「坊ちゃん」読も、買お、と思った。 あと、かまきり、という詩があるんだけど、 なんとなく、糸井さんみたいでしたよ。 作品でなくて、人柄のカンジが。 おう夏だぜ、という書き出し。 7月23日・月曜日 さっぱりとそうめんでも作るか、と思い、 キッチンに立った。 茹でる前に、やはり卵焼き焼いたり、 みょうがやしそや葱を刻んだり、 おつゆも冷やしておいて、と用意。 で、キッチンの『乾麺入れのドア』を開けたら、 『蕎麦、そうめん、冷や麦、うどん、きしめん、ほうとう、 パスタの細いの、太いの、丸いの』で、 けっこういっぱい!満員!という事に気がついた。 いただきものや、自分が買ってきたおみやげなんかが、 わっさりたまっているのだった。 わあ、せめて古いのから食べよう、と 奥にあった去年のうどんを茹でたのでした。 今年は家族で麺ばっかり食べよう。 私は賞味期限切れの食べ物を捨てるのがどうもできない。 7月24日・火曜日 知り合いのおじさんと、ふとした会話から、 戦争の頃の話になってしまった。しかし、 「だからサ、『今の虚弱な若い者はオウムみたいのに だまされちまうんだ』、なんて言うし、 そりゃあ、それは私も本当に思うんだけどサ、 考えてみりゃあ、俺は若い頃、 たまたま戦闘機がうまく作動できなくなっちまってね、 行けるはずの特攻に行けなかったって時ゃあ、 本当に恥ずかしくて恥ずかしくて死にたいくらいでサ。 あれも今思うと洗脳だったんだよ。 ああ、運が良かった、助かった、と、 こう思うのが正解じゃない。ねえ。」 と、こともなげにおっしゃった。感心した。 のだけれども、返事がうまくできず、 (そうですね!なんて言えない)はあ〜、とため息のみ。 言葉が思いつかず。 きっと、私なんかにゃわからんさ、 なんて思われただろうか。 7月25日・水曜日 シゴトして、帰りにスポーツクラブへ。 ここに行くと、体力作りよりも、 努力してる自分!を感じて、気分がいいのです。 きっと私以外にもそういう人は多いのでは。 走りながらTVのニュースを見る。 「女盗賊・プーラン」って、あんなに若かったのか! と、実物を見て驚いた。本では読んでたんだけど。 性格がいいような、ちょいダークサイドも見えるような、 で、まあ、色んな意味で濃い人ですよね。 顔って、なぜかすごくその人が出るのねえ。 実際は、どこに出てるのかなあ。シワ、でもないんだなあ。 また、いったいどこでもって、見てるこっちの方も 察知できてしまうのかしら。 人間の能力って、まだまだはかり知れない 恐いくらいのものがある。 理屈ぬきで、感覚でわかってしまえるってところが ありますよね。 7月26日・木曜日 楽しいビバリー、メレンゲ、ちゅらさん。 木曜日は一番気楽で、そのくせ一番睡眠力が高い。 今日もふっと車の中で寝た。 この、「ふっと、寝てしまった」、っての、 めちゃラッキーな時間ですよね。 よみがえった私、を感じるんです。1秒でも。 「ふっと、寝てしまった」時間が、買えるとしたら、 いくら払えますか? ホント、実はただほど安いものもない。 スナオにいただきましょう。 |
2001-08-15-WED
第230回 7月27日・金曜日 ドラマ「ちゅらさん」へ。 この作品の脚本家の岡田さんと、ウチのオットとは 長年に渡っての友人でもある。ので、 (知人の妻ってコトでお声がかかったんじゃないのだ)と、 もひとつ何か頑張ったりして。 電話で、オットの母と話してたら、なにげに 『ずっと前にね、お医者さんで (たぶん、ガンの可能性があります、 この日にもう一度来てください)と言われ、 結果を知るその日の午前中、 (そうなったら覚悟を決めよう。もし、何もなかったら、 うんとごちそうを作って、自分とその結果を とにかく祝おう)と思い、 (おいしいもの)を決めておいた』そうな。 しかし、当日、 「特にありませんでした」とあっさり言われたら、 その「おいしいもの」はたちまちなくなり、 結局スーパーでとりあえずカツだけ買って帰ったそうだ。 買う気は瞬時に失せたらしい。 90才で宣言されても10代でわかっても、 なんでだろうショックは同じように思える。 あなたは、たぶんいつ頃死にます、と 知らされないって事は、とりあえず忘れられる、という かすかな希望なのかなあ。 自分への「御褒美」って、予定としては立てるものの、 いざとなるとその安堵で全くなくなるようだ。 実感のある話。ので、書きました。 私も(この目の前のシゴトをクリアしたらヨ、 自分にエステ連れてって、あそこであれ食って、 あの映画もレンタルしてヨ、、、)なんて思うけど、 いざ終わると、そんな事は小さく見えてくる。 安堵は、思うようなコテで塗れないほど大きいのだ。 7月28日・土曜日 深夜番組「愛のエプロン」へ。 キリちゃん見てたら、昔お祭りで買ったかわいいヒヨコが、 育つうちにだんだん迫力のあるにわとりとなり、 たまにつつかれ、なんて事を思いだした。 プロですなあ。 でも、センは本当は弱いのかな。 料理の途中、うまく行かずパニくっちゃって、泣いていた。 小堺さんが鈴木宗男さんのモノマネがすごーくうまいので、 当然のように、私の田中真紀子と対決。 でもCM中がうまかった〜。これって不思議な心理よねー。 本番、となると二人とも実力半減。いつもこうだ。 7月29日・日曜日 NHK「フルーツサンデー」へ。 リハを何度もしなくちゃならず、 すっかり自分のネタに飽きちゃった。 そしたら、前説の方に 「清水ミチコさん、何回も丁寧にリハをしてましたねー! 細かいんですねえ!!」と言われ、 (違うわよお、、、もお、、たるい、、)とも思ったが、 口に出すのもナンだし、これもサダメよ、と 先輩顔で飲んだ。 7月30日・月曜日 「いいとも!」たまたま見てたら、エガちゃん凄かった!! ようやった、素晴らしい!! でも、CM後、しゅんとしてて、 なんでだー!!どしたかー!と心の中でシャウト。 芸能界で、一番清純な人よ。 ところで、いただいたメ−ル、全部読んでます。 返事をしないですみません。 |
2001-08-19-SUN
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