第111回
12月1日・水曜日
ウンナンの某番組で、リハーサル。
たくさんの女性タレントと長い時間ご一緒する。
なにげに話していて、「あっ!」と一人で思ったのが、
顔のキレイなタレントさんは、声も美しいが、
そうでもない方は、それなりのボイスである、という事実。
たとえば、松坂慶子さんの声と、
泉ピンコさんの声を思い浮かべてください。
もちろん、どちらも美しいのですが、
個性の差は歴然としてあります。
これは思うに、たぶんこれは女の子として生まれてきて、
(そろそろ顔を自覚する)、という頃に、
(あ、私の路線って-、こんなもんでいっかー)、
というあきらめから発声されるのが、
癖になってきたのではないか、と思いました。
そんな事を考えつつ、ふと見た山田花子さんは、
かわいい声で顔もおぼこいので、
声は顔から出る、なんて思った。
12月2日・木曜日
ビバリーとCBC。
家に帰って、深夜、録画しといた古館さんと養老さんの
「脳についての番組」を見た。
脳の話って、なんだか特別に
「こんなにわかってるものなのか!」と思うと、
恐くなったりしませんか。
気持ちが悪くなるというか、変にかゆくなるというか。
うまく想像ができないからかなあ。
特に「脳にできた傷について」のVTRが恐かった。
顔を何度もかきむしりながら頑張って見た。
知りたいのに、知らなきゃよかったような世界で、
それでもめずらしく「保存」にと、ビデオの爪を折った。
12月3日・金曜日
年賀状デザインやり直し。
クラリスで作ったら、なぜか印刷方面の方に、
「クラリスだめです」、と言われたため、
「イラストレーター」MAC用買って、1から出直し。
終了後、なんだか腰から疲れて、
いっそのこと「テトリス」を始めてみたら、
やめられなくなってしまった。
ムダな時間を費やすことで、
ざまみれー! みたいな到達感。
誰に向かっての十字キー。
夜、夫が帰ってきてどらどら、と参加。
ぜったい負けたくない!
と思う回ほど負ける事がわかった。
美空ひばり。
12月4日・土曜日
LFでタッタカター、と4時間しゃべる。
そのあと走ってメイクして「TVタックル」。
久しぶりにお会いした黒鉄ヒロシさんと、立ち話など。
終わってから、年末の「天才てれびくん」の総集編を収録。
山崎邦正さん、過去に私がやった
「ジュディマリ」のVTR見ながら、
「矢野顕子さんかと思いました」と、
ニッコリと、とんちんかんなコメント。
この人は、たまに自分に似ているところがある。
ヒトの話をあんまり聞いてないような。
私も私で、つい「なるほどね!」と、
ココロにもない返事を即座に返していた。
そのあと矢野顕子様のコンサートへ。
演奏、凄いことになっていた。
この方はきっと、仕事に前向きになる姿勢が
当たり前の事なのだ。
たちまちプライベートな時間がやってきて、
絶対的に人には見せたくない表情! になった。
自分がふだん思っているプライベートの下に、
もう一枚ありました、とはがされたような。
円形劇場ではなるべくやってほしくないタイプ。
あそこってお互いの顔が、丸見えですからね。
本当に感動すると、
人は立ち上がって喝采! などできるものなのではなく、
むしろ脱力感によろよろ〜、とするものなのか、
なんて思った。
12月5日・日曜日
「ほぼ日」について、のコメント取材。
午後からまた、矢野さんのコンサートへ。
2回目は冷静に聴くため、などと思いまして。
そうでもなかったけど。
帰りがけに葉子ちゃんが、
「ああ、これ(コンサート)で今年も、終わりましたねー」
なんてため息まじりに明るく言ってたけど、
本当にそんなカンジ。
メンタル除夜。
ちょっと早いけど、個人的にはみなさん、
明けましておめでとうございますです。 |