第93回
9月1日・水曜日
コドモの始業式。防災の日で、小学校で
「親による子供の引き渡し訓練」もあった。
「防災の話を聞き、頭巾をかぶったコドモと家まで
一緒に帰る」というものです。
しかし、約束の午前11:00に父兄集合の校庭に行ったのに、
誰もいない。青空ひとりきり。
事務の方に「今日、引き渡し訓練ですよね?」と聞くと、
「11時半からです」、と言われ、
カン違いだったと気がついた。
しかたなく、20分ほどコンビニで雑誌を立ち読み。
コンビニって涼しい。本当にありがたい。
でも、これといって欲しいモノがなく、
久々にメロンパンを買った。
メロンパンってよく見るとただの黄色じゃなくて、
メロンだけに薄く黄緑だったんですね。
余裕で到着すると、頭巾をかぶった小学生、
みんな頭がムレムレだった。
9月2日・木曜日
ラジオ2本生放送。
始まる前に、「こないだSFの人喰い人種の語を読んで、
面白かった、なんて話をしたいんだけど、
人喰い人種ってまさか差別用語じゃないですよね」
と、笑いながら聞く。
「当たり前でしょう、存在しないんだから」、
とすぐ言われるかと思ったら「え、ちょっと調べます」、
なんて言うので、「あ、それほどの話でもないから
別に大丈夫。」(本音)と、止めた。
いたりして。禁止だったりして。
用語と言えば、前々から私が気になってたのは、
「バラバラ殺人」という言い方。
ちゃんとしたニュースでも堂々とまかり通ってるんだけど、
いくら「バラバラだったから」って、
けっこう失敬なんじゃないでしょうか。
あまりにもまんまじゃないですか。
もし自分がそういう事態になった時、
「あ、バラバラ」なんて思われたら、
よけいにくやしがりそう。
「バラバラじゃないの! 個別になっただけ!」と、
墓に刻んでほしい。
試写会・「奇人達の晩餐会」を見に行った。
毎週水曜日になると、それぞれが奇人を連れてきて笑う、
というパーティがあり、ある日主人公がこれこそ奇人!
という男を発見するが...。というお話。
私はこの登場する奇人たちがどんなん出るのか
すごーく楽しみでウヒヒヒー、だったんだけど、
けっこうヒューマンなフレンチポップスでした。
まあこれはこれで。
9月3日・金曜日
友だちのみくちゃんたちと、高平哲郎さん演出の
ミュージカル「上を向いて歩こう」を見に行った。
見に行ってよかった。たっぷり面白かった。
今まであんまりプレスリーに興味がなかったんだけど、
中で歌われてた曲がカッコ良くって、
休憩時間に生まれて初めてプレスリーのCDを買った。
CDについてる湯川れい子さんの解説、
湯川さんのしゃがれ声で聞こえてくる。
ちょっと挨拶に行った帰りに、楽屋口にカメラを持って
集まっていたおばさまたちから「お疲れさまー!」
と口々に言われた。出てないのに。
9月4日・土曜日
LFで生放送。そのあと、ヤノッチが「サッカーの試合」を
見に行くと張り切っていた。
帰りに一人でタクシーに乗ると、雨が降ってきた。
もうすぐ家に到着、という頃、コドモが傘をさして
下校している姿が目に止まり、
「あ、やっぱりここで結構です」
と、途中でタクシーから降りた。
「おーい! 傘に入れてよー」と言ったら驚くだろうな、
フフフ、と思ったのだ。
しかし、そう言ってみたら一瞬、うっすら迷惑そうな顔を、
(さっともとに)もどしたのがわかった。
友だち同士の方が良かったのに、みたいな顔を
見てしまった。
わ、成長! 昔と違う! しかし、引き下がるのも変だし、
そのまま一緒に帰った。子供たちも、気のせいかうっすら
「大人用の子供同士の会話」に切り替えてたみたいな。
自分だけはうざったいおかんにならない、
私の場合、なれないのよネ、なんてタカをくくってたのに。
9月5日・日曜日
「天才てれびくん」収録。
本当は槙原敬之さんの歌をマネする予定だったが、
あの事件で、振り付けの南流石さんと一緒にPUFFY。
南さんとは、たまたま先月も別の番組でお会いした。
その時は私に「踊り以前に、清水さんの身体に芯がない」
と名言し、笑ったのだが、今回は「芯」を持って
張り切り踊る私に「ひざがふざけてる!」と指摘してきた。
ひざがふざけていたのか。
それで踊れば踊るほど、「踊りをコバカにしたような踊り」
になってしまうのか。
ただし南さんは、多少のサービスもあって
あえてきつめに言ってくださってるのだが、
終了後、子供は本気でなぐさめの言葉をかけてくれた。
私も始めはヘタだったの、とか、
でもおもしろいと思うよ、だって。
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