『VOL.4』
お久しぶりです。
女子校生をするのもいよいよ最後の数カ月に入った
坂本美雨です。
なんだか色々な事に追われていますが
今日は大雪で学校が休み! いっぱい寝ましたー、ふふ。
今回、9年ぶりに日本の年末年始を体験しました。
9年前の冬はまだ9歳でした。
覚えていることといえば、家の廊下に
みかんの大きい箱がでーん、と置かれていて、
大きくて丸くてやわらかくて大好きで、
こっそりと膨大な量食べて手を黄色くしていた事(笑)、
元旦におばあちゃんの家に集まって、
鯛や数の子や塩辛やひいおばあちゃんの特製卵焼きを
お腹いっぱい食べていた事...。
おもちも好きだったなあ。「食」の記憶ばかり(笑)。
ニューヨークの年末年始は、
31日の夜タイムズスクエアでブワーーーっと騒ぐくせに
1月2日からもう何事もなかったように
仕事や学校が始まるカルチャーなので、
派手なように見えてけっこうたいしたことないです。
1997年から1998年に変わった日は兄の友達が家に来て、
タイムズスクエアのカウントダウン
(ボールドロップという)をテレビで見ながら、
年を越した瞬間ジャンプして
「今年の初めは地上にいなかったぜ!」
なんてやっていました(笑)。
1999年は、
ニューヨークよりも14時間早く日本で迎えました。
それにしても、18歳になって初めて
「年末年始」というものを体験したように思います。
9歳の時は世の中がまだちゃんと見えていないので
解らなかったけれど、年末の社会はこんなに忙しいのね?
大掃除、おせち料理や飾り付けの買いだし、
年賀状(ある人は何百枚も...?)書いたりとか。
わたしが直接そういうことしてるわけじゃないので
横で見ているだけですが(笑)、それだけで
「あーいそがしい」という気になってきます。
街はすごい人で……最初「えーなに?」と思いましたが
すぐ慣れたあたり、やっぱりわたしも東京人の血が……?
でも「年末」が「年始」になった途端、
何故あそこまで静まりかえるのでしょう。
お店もあまり開いていなくてちょっと困ります。
でも、子供の視点から見て「なんかいいな」と思ったのは、
どんなにいっつも忙しかったり、
仕事じゃない時も忙しく遊んでいたりする人でも、
お正月には実家に帰ったり、
ゆっくりしに帰る場所がたいていあるということ。
一緒に仕事をする大人の人々も、いつもは
「この人も誰かの子供で……」なんて考えないし、
あまり「その人とその家族」をむすびつけることも
ないけれど、今回実家に帰る人が周りにも多くて、
どんな家でどんな育ち方でどんな親で……って
すごく知りたくなった。
忙しい大人、そういう人も安心しにゆく
大切な場所があって、誰かの子供であること、
っていうのは「なんかいいな」と思ったのです。
当り前のことかもしれないけれど。
でももう2週間以上たってしまったんですよね。
年末年始一緒に遊んでいた人達も、もうとっくに
全力の仕事モードに戻っているようだし、
わたしもこっちに帰ってきた次の日から
しっかり学校でした。切り替えは早い。
今年は何が出来るのか、誰に出会うのか、
どう変わっていけるのか、楽しみと危機感で
ドキドキしてます。
とりあえず高校卒業します、がんばって(笑)。
love, 坂本美雨
|