1/7/2002 シベリア鉄道の旅 DAY 12 車中にて、20時が3回訪れた日。 まだまだ車中。 次に降りるエカテリンブルグまでは まだまだ丸一日以上かかる‥‥。 朝4時30分に目を覚ます。 寝たり起きたりを繰り返す。 朝日が見たかったけれど、また逃してしまった。 9時頃にクルーは撮影を始める。 その時、窓からみると、 月がぱっくり半分になって、 ポツンと浮かんでいた。 月と太陽の「おはようございます」。 昨日から視線が釘付けになってしまっている、 よく働くビョーク似の 美しい車掌さんの名はイリーナ。 なんと24歳! そして4歳の娘さんがいる‥‥。 子供がいるなんて、ぜんっぜん見えないなぁ。 子供と旦那さまはおうちで待っているそう。 遠く離れて仕事していて寂しくないの? と聞くと、 ずっと乗りっぱなしなわけじゃないから、 とのこと。 それはそうか。 一ヶ月に数本乗って、あとは家に居られるとか。 スチュワーデスのようなものかも。 ロシアの女の人は一般的に 結婚が早いような気がする。 でも共働きが多い。 女性が社会の中でしっかりとした位置を占めている。 自立していて、強い。 イリーナは仕事が丁寧で、 毎日の掃除機がけはきちんと隅っこや マットの下なども手を抜かず、素晴らしい。 どんな仕事においても、 きびきびと働く女性は美しいなと思う。 ところで西野プロデューサーはこの旅に 大きなトランクを二つ持ってきていた。 一つは普通に使われているのだが、 もう一つは開けられているところが 誰も見たことがない。 今日の昼、ついにヒミツのトランクが開かれて、 中身が明かされた。 それは‥‥大量の簡単みそ汁や カップラーメンやうどんだった。 黄金の輝き‥‥! “西野さん‥‥もっと早く出しても 良かったのでは‥‥” と誰もが思ったのだが、 みんなが煮詰まりかけた クライマックスのところでさりげなく 「はい、カップラーメン」 と言って出そうという 西野さんのにくい計算だったのであろう! ということで、今日のお昼は西野さんからの配給。 私はさんざん迷ったすえ、うどんに決める。 サーマルからお湯を注ぎ、待つこと3分間。 あぁ〜日本の味!!! サイコウ!! 涙でそう! 西野お父さん、感謝です。 あとロシアンヨーグルトとみかんとじゃがいもで、 お昼はオナカいっぱいだ。 当然、睡魔に誘われる。 窓から眺める木々。 木漏れ日が揺れ、なんて美しい‥‥。 コンパートメントの中にも陽の光がさしこんで、 いつのまにかお昼寝…。 どうやったって話題に乏しくなる車中の一日。 列車の後ろのドアを開け放って撮影する、 というちょっとしたドキドキ! が舞い込む。 もちろん普通の乗客には許されていないこと。 責任者の人がもったいぶりながら 後ろのドアを開けてくれて、 樋口さんはベルトのようなもので縛られて、 後ろから支えられながら身を乗り出す。 危ないから、と過度に心配されつつ ドアの先をのぞき見ると、 果てしなく続く線路がまたたく間に過ぎ去って行き、 ゆったりとカーブし‥‥。 アクション映画じゃなくても 余裕で飛び降りれそうなくらいのスピード。 に見えるけど、実は案外早いのかも? くねくねと蛇行しながら 何千キロも続くこの線路を走っているのだと、 初めてこんなにきちんと実感する。 他に、日記を書いているシーンなど 撮影したのだけど、 列車が動いている最中は本当に書きにくいのだ‥‥。 走り書きのみ。 豹柄ノートの他に、 Virgin Air Lineかどこかでもらった ピンクのメモ帳が意外に役に立っている。 きちんと書けない時や パッとアイディアや 書きとめたいことが浮かんだ時は このメモパッドへシャカシャカと書くのだが、 ぐしゃぐしゃすぎて解読できないことも‥‥。 夜は食堂車でいつものゴハン。 呑みにはいる人ももちろんいる‥‥。 今日も何度か途中の駅で降り、暇つぶし。 テレタビーズの偽物のステッカーをゲット。 やけにキラキラしていて、 ポーもラーラもみんないるのだけど なんか顔がゆがんでで、 まぬけで可愛くてついつい買ってしまった。 今日は時差が激しかった。 3時間も増えて、20時が3回訪れて、 なかなか夜が来なかった。 一日が本当に長い。 列車の中ではヒマでヒマでしょうがないが、 東京にいたら“得した‥‥”と思うのだろう。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今週のは、車中のため短め& 載せられるような写真がありませんでした‥‥。 こんな日もあったのでした。
『フェリシダージ・トリビュート・トゥ・ ジョアン・ジルベルト』 9月3日発売!! 東芝EMI/TOCT−25177/ ¥3,000(税込) 9月に初来日が決まっているボサノヴァの神様、 ジョアン・ジルベルト初来日記念アルバムに ナタリーワイズと一緒に1曲参加しました。 ジョアンのカヴァーを中心に、 ジョアンの歌声にインスパイアされた オリジナル曲も収録予定です. <参加アーティスト> 宮沢和史・畠山美由紀+Cholo Club・ 小野リサ・THE BOOM・ Nathalie Wise&坂本美雨・ Ann Sally・青柳拓次・ saigenji・CHORO AZUL・ ナオミ&ゴロー・Dois Mapas・ 中村善郎・AURORA・ So Aegria(順不同・敬略) くわしくはこちらのサイトへ。
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2003-09-18-THU