ほぼ日(デリバリー版)のダイジェスト。
三日に一度くらい、無料で配信をしている
メールマガジン「ほぼ日(デリバリー版)」の内容を、
たまには本紙「ほぼ日」でもダイジェストで紹介さ。
休日のひまつぶしにでもして、お楽しみくださいね。

【「台風大好きっ子」たちのメール!!】


こんにちは! 「ほぼ日」のメリー木村です。

三日に一度ぐらいの割合で
ミニネタメールを中心にお届けしている
ほぼ日発のメールマガジン、
「ほぼ日デリバリー版」の新規登録者が、
最近、じわりじわりと増えているのです!

口コミですこしずつ広がる様子がうれしくて、
今日はこちら「ほぼ日」本体でもお知らせして、
登録してくださる人が
すこしでも増えるとうれしいなぁと思いました。

デリバリー版で紹介するような
みなさんからの小ネタメールを、お送りします!
なお、すでにデリバリー版に登録の方も
このページを楽しめるように、
デリバリー版に登場していないメールのみ
(いままで紹介しきれなかった小ネタばかり)を
扱っておりますので、デリバリー版読者の方も、
ぜひ、読みすすめてみてくださいね!!!

ここのところよく届くみなさんのメールは、
「わたしだけかもしれないけども、
 わたし、どうもこういうのが好きなんです」
という、妙なフェティシズムの世界のものです。
例えば・・・。




私は郵便配達の人の
 スーパーカブの音を聞くと胸がきゅんとなります。

 ギヤをかこんかこんと替えながら
 家の前にとまった時はすごく幸せな気持ちになります。
 (あげは)


わたしは、新幹線のにおいがすきなのです。
 「これから旅に出るんだなあ」と感じます。

 それから、もうひとつ、ホテルのにおい。
 特にビジネスホテル。出張で訪れたホテルや、
 一人旅で泊まるシングル部屋のにおい。
 やっぱり、たばこと、
 そしてクリーニングのにおいですね。
 さびしいけど、ものすごい自由を感じます。
 (こじろ)


雨上がりの自転車のタイヤの音が好きです。
 普段は聞こえない、確実に
 タイヤが回ってる音がプチプチ聞こえるでしょ。
 ベビーカーのタイヤの音も
 もう少し硬質な音がしていいです。
 (なおなお)


・ある日の夕方、1歳の娘をベビーカーに乗せ
 散歩させていた時のことです。
 娘が「あっ、あっっ」と叫びながら
 空を指差すので見上げてみると、
 白い月が浮かんでいました。
 しばし娘と月を眺めながら歩いていましたが、
 私は幼い頃母と通った銭湯の帰り道を
 ふと思い出しました。
 歩いても歩いても追いかけてくる黄色い月。
 試しに小走りしてみてもやっぱり同じ場所にある月を
 いつも不思議に思っていました。
 銭湯から家までのたった5分の道のりに、
 あの頃の私にはたくさんの不思議や冒険がありました。

 娘の小さな発見や驚きは、今の私に、
 幼い頃のきらきらした感情をを呼び起こしてくれます。
 (ゆ)


・小学生の頃、クラスのワンパク男子が、
 がつがつ給食を食べてる姿
を遠くから眺めていると、
 なぜか胸がきゅ〜んと、切ないというか、
 悲しみに似た感情に包まれるのです。
 なんなんでしょう、あれは・・・。
 (にしあき)


・「靴箱のにおい」を
 嗅いでいると幸せな気分になります。
 新しい革靴とかのにおいも好きで、
 デパートの靴売り場に引き寄せられる
ことがあります。
 (さき)


新聞配達のにおいが好きです。
 バイクで配達している人が通ると、
 とてもよいにおいがするんです。
 ちょっと甘いにおい。
 (naoko)
 

・私が好きなのは、冬の日に
 外から帰って来た猫の耳を、
 唇でそっとくわえる事
です。
 (にげうさぎ)


・私は石油ストーブを消した後に残る
 ぼわぁーっとしたにおいが好きです。
 子供の頃、眠る前に母が消した石油ストーブを
 抱きかかえる様にして、ストーブの前に陣取り
 鼻をひろげて一生懸命かいでいました(今思うと危険)
 (たまぴー)


・おじいちゃんにホロリした方がいましたが、
 私もあります。
 渋谷公会堂の前のからくり時計の前で、
 すごい小さいおばあさんが、思いっきり見上げる角度で、
 からくり時計が動くのをじ〜っと見ていました。

 友達と小声で「可愛〜い」と言いつつ、
 じ〜んとしてホロリとしました。
 (満月)


・わたしのオフィスは日本語教育関係という
 こともあって、ビデオ教材として
 中学生日記がおいてあるんです。
 先日、その中学生日記のビデオを借りてきて、
 夜中にずっと見ていたんですが、
 一話一話とっても泣けるんです。
 中学生ってなんて繊細なの!
 あぁ、なのにどうして大人達は気づいてやらないの?
 と、あのたどたどしい演技にも勝るストーリの強さ。
 高校生ぐらいのときに中学生日記を母と見ていて、
 母が泣いてるのをみて、
 「なーんでこんなんで泣けるのよ」
 って思ってたけど、
 すこし大人になってみるとやっぱり泣けるのです。

 クラスメートのお金を盗んだといううわさを立てられ、
 どんどん悪いうわさが広がり、
 みんなから無視されるようになってしまった女の子。
 でも1人のクラスメートが立ち上がり、先生に告げ口。
 それからどんどんみんなの心の中がわかっていって、
 うわさのもとを作った子は、
 みんなの仲間に入れてもらいたくて、
 うそをついたとわかった・・・もう、涙です。
 (さえこ)

  


ちょっと、例が長くなりましたが、
こんな感じの、種類も方向性も違うような
さまざまな「好み」をやんわりと主張するメールを
たくさん受け取っているのです。
そして最近多くなったのが、「台風好きの人」!!

最初は一通のメールがきっかけでした。
「私のフェチはヒンシュクを買いそうなんで、
 メールしようか悩んでました・・・でも言います。
 私は台風が好きなんです!
 あの唸る風の音、私をも動かしてしまうかも?
 のような風の力、この世の終わりのように
 暗い曇天、驚くほど速く流れる雲・・・。
 私はそこに自然の力の凄さを見て、
 なぜか嬉しくなってしまうのです。
 毎年大きな被害を受けている方々には、
 気の悪い話だと思います。ごめんなさい。
 でも、風が唸るとウキウキしてしまうんです。
 こんなの私だけでしょうか?」
このメールが届いたあとに、バンバン
実はわたしもオレも・・・という声が届いちゃってるの!
その膨大なメールの数々を、ご紹介していきますね。




・あっ仲間がいた!
 私も台風が好きなんです!ごめんなさい。
 子供の頃、台風の通り道・長崎に住んでいました。
 台風の日には、部屋の電気を消し、
 ベランダの窓を開け放ち、
 妹と毛布にくるまりながらカミナリの音に心底痺れ、
 稲妻ショーに見入っていました。
 台風の目に入った時は、ポッカリ広がる青空と
 凪ぎさえ止んだ空気が異様で、まるで
 天空の城ラピュタにいるような感じを味わいました。
 今は、台風のめったにこない北海道に住んでいますが、
 ラジオ第二放送の午後からやっている世界の天気予報で、
 各地のヘクトパスカルを読み上げてくれるのを聞くと、
 それだけでドキドキしてきます

 個人的には、ミリバールの方が
 言葉の迫力があって好きだったんですけど…。
 ほんと不謹慎なフェチですみません。
 (ともちゃん)


・台風が好きという人のメールがありましたが、
 私もです。
 ジューサーの中のような海、
 怪しい雲が吹き荒れる様子、
 内心ワクワクします。

 それに雷が好き!ゴロゴロ、ピカピカしてると
 窓を開けて空に見とれます。
 大きな天窓で空いっぱい駆け回る稲妻を
 見られる家が憧れです。変?
 (ぽちゃまる)
 

・ここ高知県は「台風銀座」と呼ばれ、
 台風の多いところでした。今はぜんぜん来ませんけど。
 かれこれ十数年前のまだ台風の多かった頃、
 台風が近付くと
 「波見に行こうぜ」と海へ波を見に行きました。
 まるで、コンビニに行くみたいに。

 台風が来ても大変だけど、来なくても大変。
 県民性なのでしょうか、
 おおらかに楽しんでたような気がします。
 (NARK)


・これは幸いにも台風で
 致命的な被害を被ったことが
 ないからではあるでしょうが、
 私は小さい時から台風が好きです。
 小学校の時は、台風の通過に備えて
 早く下校できるとなると、急いで家に帰って
 ランドセルその他学校荷物を下ろした後、
 長靴をはいて、傘を持って、さっさと外出していました。
 あたりには誰もいなくて、低く垂れ込めた雲、
 少しずつ強くなる風、少しずつ大きくなる風の音、
 そんな景色をわくわくしながら味わってました。
 水田の間の通学路はいつの間にか川になってるし、
 降雨量が多い時は、視界の中の水田が
 全部つながって湖みたいになるんですよ。

 (農業をされている方には迷惑な話だと思いますが)
 台風の目が通過した時なんか、そんな風景なのに
 雨だけが止んで、黒雲の中に突然ぽっかり青空が見えて、
 もうこれ以上ない!ってくらい
 体験したことのない気象現象てんこもり。
 好奇心旺盛な子供にとっては、魅力満載なんですもの。
 好きな人はきっと多いはず。
 大人になった今でも、辺りが「台風」の状況になると
 わくわくして、できるだけ急いで家に帰ります。
 嬉しくなって、台風に対して
 気を悪くされているかたにとっての不謹慎を省みず
 メールしてしまいましたことをお許しください。
 (K.)


・台風、私も好きなんです。
 大雨洪水警報の文字みると
 ドキドキしてきて窓から離れられない。
 何年も前に、水があふれる中を
 車ででかけたことも・・・
 バケツをひっくり返したような雨。

 台風の目に入ってしまうと
 「あぁあ、行ってしまったのね」と。
 りんごやお米の被害を見るたびに
 ごめんねと思いながらも、
 台風情報にひきつけられてしまいます。
 (プーコ)


・自分、家の屋根がとんでったような
 ひどい経験ありますけど
 それでも台風好きです。
ワクワクします。
 できれば台風がくるのがお休みの日で
 一日中家で動向を見守りたいくらいです。
 (くわ)


・台風が好きだー!!
 木々がざわめくあの感じ。
 血湧き肉踊るとはまさにこのこと!
 私は毎年台風が来ると庭に出て揺れる
 木を見ながら両手を挙げて(ちょっと教祖的)、
 風を全身に感じていました。
 高校の時の彼氏はお兄さんと一緒にヘルメットを
 かぶって河原を「台・風・兄・弟!!」と言いながら
 疾走していました。

 類は友を呼ぶのでしょうか。
 看板をよけながら走る彼がとても好きでした。
 (しんじろう)


・夜のかみなりはとても怖いけど、
 空一面が紫や青白い光に覆われたとたんに
 ゴロゴロドシャーン!と響き渡る
 大音響を待たずにはいられません。
 そして台風の時には、
 屋根を飛ばされる心配がなくてよかったなーと
 すこしほっとしながら、
 ふるえる小ウサギのような気持ちで
 カーテンを体に巻きつけながら、
 自然への畏怖の念を強くするという快感
です。
 (よーよー)


・「嵐好き」の話題、
 「わたしもだよ〜〜」と思って読んだら、
 なんかいっぱいいてびっくり!!
 もう、別にこれ以上いらないとは思うけど・・
 書きたくなったので書きます(笑)。
 嵐というか、おもーーーい雲と雨そして風、
 なぜか「わくわくどきどき」と、
 「とても落ち着くまったり感」が
 ないまぜになった妙に、幸せ感がわいてきます。
 すごい土砂降りで、昼でも暗い空。
 それをガラス越しにながめつつ
 本を読んだり、昼寝したり・・・

 夕方などに、それが過ぎ去って
 すがすがしい光とともに青空が顔をだし、
 明るくなってくると、
 なぜかがっかりした気分になります。
 「あーあ」って感じです。
 なんか、いっぱい嵐好きがいてうれしかったから、
 しゃべりたくなって、書きました。
 (ひなた)


・台風でわくわく、わかります。
 小学生の頃、台風が近づくと、
 妹とろうそくを用意して
 非常食といっておかしを買い込み、
 まるでキャンプ?

 そこに夏休みで泊まりに来ていた従姉妹が加われば、
 わくわくはさらに大きくなり・・・
 台風のもたらす非日常。
 息子がその頃の私の年になりましたが
 私は、今でもわくわくしてしまいます。
 (けろよん)


・台風が好き、わかります、
 私もいてもたってもいられません。
 でも、もっと正確に言うと、
 雷がとてつもなく好きです。
 ごろごろごろと音が鳴り出すと
 窓にぴったり張りつかずにおれません。
 ぴかぴかっとくるのを観ると、
 わくわく、ぞくぞくしてきて・・・。
 下校の時間に雷が鳴っているようなときは、
 通り過ぎるのを待たず、傘をささずに帰っていました。
 なんだか、おかしいくらい
 テンションが上がってしまって、
 濡れて踊りながら、歌いながら、叫びながら。

 本当は今でもそうしたいけど、
 さすがに体裁が悪くてできません。
 とてつもない高揚感があるんですよ、
 私はお祭りではぜんぜん
 盛り上がれないんですけどね。
 なんなんでしょう?
 (クロコ)


・わたしも台風すきです。
 あの圧倒的な自然力の前でなんとなく
 力いっぱい大声でわらってしまいそうです。
 耳をつんざくような雷鳴もすきですね。
 遠くでごろごろしだすとベランダに椅子をだして
 見学してしまいます。ビール片手で。

 1時間くらいならな〜んにもしなくても
 わくわくしてられます。
 (やまも)


・台風ですが、私も本当にワクワクします。
 あまり他人様に堂々と言えるようなことではないので、
 仲の良い友人(一名)にしかまだ話してません。
 結婚してからは小田原市に住んでますが、
 札幌出身なので台風の進路に
 あたっていなかったせいかもしれません。
 この「台風でワクワク」を話した唯一の友人は
 札幌出身で現在は千葉県在住で、
 台風に対する気持ちが私と同じだと聞いて、
 うれしくなりました。
 毎年、台風の季節が近くなると
 少しずつウキウキが高まって
 テレビなどの「台風情報」から目が離せなくなります。
 (ライラック)

  


台風の被害に遭われたことがあり、
気分を悪くされた方がいたら、すみません!
でも、こんなに台風好きな人がいるとは、
まさか、思わなかったんですよ・・・。

道ばたですれ違うあの人もこの人も、
もしかしたら、こちらにははかり知れない
とんでもない趣味や好みを持っているのかも、
と想像しちゃうような毎日です!
それではまた、デリバリー版でお会いしましょう!!!


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2002-07-01-MON

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