大疑問・みんなでものしり。 10万人寄れば文殊の知恵。 |
チャイナマーブルみたいなゆで卵は、 ほんとにできるのか? お待たっ!darlingっす。 出し惜しみしていたわけじゃないけど、 あの疑問にずばりのお答えはでるのか、第4回です。 では、あらためて大疑問を再録。 「ニワトリに七色のエサを食べさせたら、 卵黄部分が七色のストライプになるのか?」 でしたね。 もう少し細かくメールを読んでみましょう。 ______________________________________ これは私が幼い頃に たぶんNHKの番組でやってたことなんですが、 ニワトリに赤色や青色の色素の入ったエサを食べさせると、 タマゴの黄身?の色が その色(つまり赤身や青身)になるらしいです。 これはホントらしいです。問題は次です。 その番組では 「じゃあ何色ものエサを食べさせたらどうなるんでしょう」 みたいなことをやってて、 実際にニワトリに七色のエサを食べさせて タマゴを産ませて そのタマゴをゆでタマゴにしていました。 で、そのタマゴを真っ二つに切ってみると そこにはなんときれいな 七色のストライプのタマゴの黄身??があったのです。 たしかに。いやたぶん。 これってホントなんでしょうか? それとも私の思い違いなんでしょうか? 友人や研究室の面々に言っても信じてもらえず、 ホラ吹き呼ばわりされてます。 私の研究室内での地位向上のためにも 10万人の方々のご協力をお願いしたいと思います。 ______________________________________ ホラ吹き呼ばわりされている原因は、 まず、「そんなテレビ番組があったのかよ!?」という ひょっとしたらオマエ、幻覚みたんじゃないの的な疑いが あったのだと思います。 大丈夫。その番組は「夢」でも「幻覚」でもなかった。 ______________________________________ ◆私も昔テレビで見ました。 25年ぐらい前のNHKの科学番組だと思います。 お菓子の「変わりだま」の様に3次元の同心円状になって いたのをはっきりおぼえています。 (生物学専攻だったOL) ______________________________________ ◆知ってる!見た見た、こういう番組! 私も小学生ぐらいだったと思う。 卵は見事なストライプになってました。 あまりに驚いたので良く覚えてるネタだ。 これを説明するには 「卵の成長のしかた」を知らないといけません。 黄味は、これを球体とすると 中心の核に一層ずつ上塗りされて 大きくなっていくかんじ。 摂取した餌の成分が上塗りされるので その時取り込んだ色の卵黄の層が出来ると。 そうやって次々に表層に何重にも重なって成長する。 だから黄味を半分に割ると、まるで年輪のような しま模様になっている。 (だったとおもう。) なので一気に7色の餌を食べさせても 汚い色の黄味にしか成らないはず。 確かその番組でも、一日おきに違う色の餌を食べさせて 産んだ卵をゆで、半分に割ると美しい虹色の縁取りの 黄味!という結末だったような・・・。 思わずメールしちゃった。 でも、正確じゃなかったらごめんね。 魔にょ ______________________________________ 25年も前だってよ。でも、この番組を観たと言う人は、 何人もいたんですよ。 しかも、もう、答えが出ているとも言えそう。 もう少し、詳しく知りたいですよね。 ______________________________________ ◆この番組はわたしも見ました。 確かにゆで卵を輪切りにしたら、黄身の部分が 年輪のように七色になってました。 にわとりは毎日卵を産みますが、 あの大きい卵(からだのわりに)を お腹の中に何個もかかえているわけでなく、 最初は小さいのからだんだん輸卵管?を進むうちに あの大きさになっていきます。 卵黄の成長の段階で色素の入った食べ物を食べると その時期にその色が成長の層となっていきます。 もともと 「にわとりのえさに最近は唐辛子を混ぜますが なぜでしょう?」 という問題形式だったと思います。 答えは 「黄身を赤くしておいしそうに見せるためで、 副産物として唐辛子を食べさせたら 卵を良く産むようになったため」でした。 そこからつっこんで 「唐辛子で赤くなるんだったら、 日ごとに違う色素を含むえさをやって 虹色卵ができるんじゃないか?やってみよー」で やってみたらほんとにできちゃったんです。 確かそんな番組だったと思います。 そのとき「そういや昔の卵は黄色だったよな〜。 今はオレンジイエローだもんな〜」と、 感心してた記憶があります。 現在の卵の黄身は、実は唐辛子の色素で 自然に産んだそれよりも赤いんです。 ではでは 京都の平沢と申します。 ______________________________________ 人間の記憶には、こうも大きな差があるものなのか。 そっちのほうにビックリしちゃったよ。 さらに研究を続けてみますか? ______________________________________ ◆『たまご博物館』 というところをみつけたので、 そこから引用させていただきます。 (中略) 「卵黄」は、単一の同質な球状ではなく、 濃色卵黄と淡色卵黄が交互に 同心円状(同心球状)になった複数の層からできている。 そうなので、この層が卵黄の成熟とともに 年輪みたいに増えていけば、 一日ごとにえさの色をかえていけば 7色ストライプも可能だと思われます。 以上が、疑問に対する答えです。 ところで、『たまご博物館』には たまごについて、いろいろかいてあって面白かったです。 ミラクルエッグといってゆでたまごの表面に 黄身と白身の配置で字や模様を描くこともできるそうです。 「ほぼ日」のおサルたまごをつくったり、 卵黄に色をつければ イースターゆでたまごとかできそうですね。 きめら ______________________________________ どっひゃーっ。「ほぼ日」おサルたまごもできるのかい? そっちが、どうやってつくるのか疑問になってくるよ。 じゃ、この疑問についての最後のメールは、 こういう「押しも押されぬもの」にしましょうかね。 ______________________________________ ◆私、曲がりなりにも理学博士でして、 専門は生物ではないのですが 何かのお役に立てばと調べてみました。 オレゴン州立大学のJ.C.Hermes博士によれば、 ”鶏の卵黄は成長にかかった日数を反映して 年輪のような多層構造になる(10〜12層)。 これを証明するために 色の違う餌を何日か与え続けたところ、 虹色の卵黄を持つ卵が産まれた。” との記述がちゃんとありました。 参照: http://www.orst.edu/dept/animal-sciences/poultext/slides~1.htm なんとか実際の写真が見つからないかと がんばったのですが、だめでした。 でも、大学院生さんの言ってることはホントみたいです。 子供の頃によほど鮮烈な記憶に残ったんでしょうね。 研究室内での名誉回復のお役に立てば幸いです。 居直り博士@つくば市 ______________________________________ もう、いいよね。 でも、こういう人もいた。 ______________________________________ ◆疑問に関する疑問 すみません。「この忙しいときになによ!」って 思われるかもしれませんが、黄身が7色になったら それはもはや黄身ではないのでは・・ 黄身が黒かったら黒身? はぁ〜。なんて混乱させられる世界を ほぼ日はつくってしまったのでしょう。 ソラ(24才) ______________________________________ ◆卵の黄身の件、これが一番多い、 かつみも蓋もない解答だと思いますが、 それはNHKの番組に感銘した疑問人が その晩に見た夢なのです。 僕は幼い頃に青い消防自動車が 家の前の道を走るのを見た事があります。 高校生くらいまで、青い消防自動車の存在を 信じていました。 今でも、理性的にはそんなものはないとわかっていながら、 心の底では、どこかに青い消防自動車が あるはずだと思っています。 Seve ______________________________________ ま、非参考までに、掲載しておきましょうね。 たのしいから。 じゃ、次回は 「塩味のゆで卵の作り方」の答えを特集します。 最後に次の大疑問を。 これの答えがわかる人、教えてくださいな。 難しいのか、簡単なのかさえわかりませんぜ。 ______________________________________ ■夏=恋の季節 っていうイメージがありますけれど 何故なのでしょう。 気温と関係があるのでしょうか。 かといって、暑すぎてもダメなような気がします。 疑問:夏=恋の季節っていうイメージ 1. これは何故か? 2. 万国共通のイメージなのか? 3. 気温と関係があるのか? 4. だとしたら何度くらいが適温なのか? しょーもない疑問ですが よろしくおねがいします。 Hiroko ______________________________________ 「夏は恋の季節」ってイメージは、なんであるの? この大疑問に答えられるのは、 どの分野の人なんだろう? ぼくも、ちょっと思い当たることはあるんだけどね。 では、しばらくしたらまた会いましょう! 疑問、解答ともに、メールで、 gimon@1101.com までお寄せ下さい。 タイトルに必ず 「みんなでものしり」と記してくださいね。 さらに、新しい疑問のメールには「疑問」の二文字を、 お答えのメールには「解答」の二文字を記していただくと、 ぼくが、編集するときにとてもラクになります。 darlingでした。 |
2001-07-05-THU
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