第7章 レッスン3は、晴れた日だった(1)。
平均年齢のちょいと高めの「女の園」にようこそ!
いずれ、日本のあちこちで、
こんな風景が見られるようになるとうれしいなぁ、
という気持ちを、読者と分かち合いながら、
ぼくらも楽しくやっています。
歩みは決して速くはありませんが、
読者にも、この速度に慣れていただいて、
のんびりゆったりと、進行していきたいと思います。
さっそく第3回レッスンを読んでいただきましょう。
とうとう、注文していたラックが届いていたんですね。
さて、レッスンも3回目を迎えた。
今日も晴れ。蒸し暑い。
レッスンレポートの前に
皆さまから承諾を得ておきたいことがある。
「お母上A」というより、
ご自身もお気に入りの「ミーちゃん」とお呼びした方が、
そろそろここでもしっくりくるような気がするのだ。
近所の子供達までもが親しみを込めて
「ミーちゃ〜ん!」
すでに、知る人ぞ知る町内のアイドル。
これほど素敵でかわいい女性に
「お母上A」ではどこか物足りない。
とにかく、理屈抜きに、とっても「ミーちゃん」なのだ。
というわけで、突然ですが、主人公の名称変更。
普通、小説などでは
滅多にお目にかかれないことではあるが、
このレポートはなんたってナマモノ、進行形。
筆者の気分しだいで呼び方も変わる。
時の流れに身をまかせ、暑くなれば服を脱ぐ。
そんな感じで、どうかお許しを。
では、そういうことで、改めて・・・
「ミーちゃ〜〜ん!」
笑顔のミーちゃん、玄関に登場。
いつも足取り軽やか。
あ、玄関からプリンタの箱が消えている。
ということは・・・
スリッパに足を突っ込んで見上げれば、
のれんの向こうにiMacの横顔。
「あっ、ついにラックが届いたんですね?」
iMac、ついに居場所確保!
上の段にはプリンタが置かれている。
狙っていたスポットにすっぽりと収まったラック、
おすまし顔のタンジェリン。
先日まで自分が鎮座していたダイニングテーブルを
見据えるような形で、どことなくかしこまっている。
「ぴったりでしたねぇ。これで作業もはかどりますね!」
「ええ、奥行きとかはしっかりと計ってあったので
ちょうどいいんですけど・・・
このアシは計算に入れなかったのよね〜」
アシ?
あ、はい、ラックの支えのことですね?
スライド式に引っぱり出してある
キーボード用テーブルの真下くらいまでは、そう、
アシが、というか、そのキャスター付きのつま先が
張り出している。
それは構造的に当然といえば当然のことである。
これがなければ、おむすび型のiMacなんて
簡単に床にコロリン落下してしまう。
なにもこれはiMacに限ったことではないが。
しっかりとそのアシで支えてもらわねば。
しかし、ミーちゃんにとってはそのアシが面白くない。
構造上、どうであれ、邪魔なものは邪魔なのだ。
ここの前を通り抜ける際に、
注意しないと自分の足をこのアシに
引っかけてしまう可能性があるのだ。
ミーちゃんの毎日は忙しい。
軽やかな小走り室内移動が身についている。
小走りではなくとも、
足もとに注意していなければ、当然危険だ。
そんなわけで、ラックの構造に
いまひとつ満足できないミーちゃんだが、
さすが、危険回避のための2つの作業が
すでになされていた。
1つめは、テーブルをラック側に少し移動したこと。
これで、イスが邪魔して、
その両者の間を通り抜けるのが難しい構造になった。
そもそも、そこを通らなければ危険に遭遇しない。
通り抜け禁止。
物事の基本をしっかりと押さえてらっしゃる。
そして、2つめは、問題のアシの横に
ゴミ箱を置いておくこと。
背の高い流線型ボディの素敵な籐のゴミ箱。
(デスクトップのゴミ箱にも
このくらいの色気が欲しいものだ。笑)
注意を喚起するのに最適なアイテム。
道路工事現場等に置かれている
円錐形のあの物体に匹敵するであろう。
また、それを見損ねてしまったとしても、
アシにつまずいてしまう前に、
まずはゴミ箱が蹴っ飛ばされるというシステムだ。
咄嗟のワンクッション。
この二重の危険回避メソッドにより
ミーちゃんの安全が確保された。
さて、今日の見学参加者は珍しく一名のみ。
ユキエさん。皆勤賞。
ノリコさん、家にいらっしゃるが、
今日はまたかなり忙しそう。
デスクトップ型のパソコンは、
置く場所のことを考える必要がある。
そういえば、ぼく自身も、はじめての時は、
「パフォーマ」ってやつを買ったんだけど、
あんまり気に入ってない「専用デスク」を買ったっけ。
いまは、ほとんどパワーブックで仕事しているので、
自宅では食卓で、鼠穴の事務所では普通のデスクで、
なんの問題もなく仕事をしている。
思うんだけど、マックのファンだったら、
リンゴマーク入りのデスクとかラックとか、
売り出したら買うんじゃないかな?
見た目の問題だけじゃないんだよね。
「気に入って使っている」という感じは、
どんな商品を使うときにも大事なんだよな。
(つづく、に決まってますよね。また、明日)
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