80's
80代からのインターネット入門。
前橋の母Aが、Eメールで原稿を
送ってくるまでの物語。

第8章 4度目のレッスンは、蒸し暑い午後だった(4)


昨日、今日の分のレポートの
結果をすでにばらしちゃったので、
いけないことしたかなぁ、とは思うのですが、
でも、そう思って読んでもおもしろいから大丈夫。
一見、ぐんぐん進むんですよう、今回は。

南波あっこ先生、では、ぐんぐんどうぞ!


プロバイダ契約完了。
ログイン名、パスワード等も取れた。
さて、前回レッスンより引っぱっている
メール・アカウント。
「ミーちゃん」、いや「mi-chan」であるが・・・
結果・・・「mi-chan」取得作戦、大成功!
ローカル・プロバイダの底力が見えた気がする。(笑)

最近、私は個人的に
INTERNET EXPLORER (以下「IE」)を使用している。
Mac版はまだ4.5までしか出ていないが、
けっこう気に入っている。
iMacに入っているのは確か4.0なので、
持参した付録CD-ROMから
4.5をインストールしようと計画。

CD-ROMをお見せして、このiMacに
このディスクからIEを入れることをご説明。
するとミーちゃん、心配そうに、
「あら、それじゃ先生のそれが
CDからなくなっちゃうでしょう?
それでは申し訳ないわ」
あぁ、なるほど。カット&ペーストのように?
「あ、それは大丈夫なんです。
データをコピーするってことなので」
「あ〜、そうなの? よかったわ。
複写されるっていうようなことねぇ?」
ミーちゃん、ご心配、ありがとうございます。

そして、めでたくインストール終了。
よく確認していただいて、古い方はゴミ箱へ。
私自身、今のところ使ってはいないが、
一応、OUTLOOK EXPRESSも
最新バージョンのものに置き換えておいた。

メールについても簡単にご説明する。
「メールが届く」イコール
「このパソコンにメールが自動的に入り込む」
そのように勘違いされる方も意外と多いので、
そのあたりをあらかじめ確認しておかないと。
「メール・サーバというコンピュータに
メールが届くので、そこに入っていって、
それを受け取るしくみになっています」
「ああ、私書箱ってわけね」
さすが理解が早い。
「そして、そこに入ってゆくのに必要なのが
このパスワードです。
銀行のキャッシュカードでも何でもそうですけど、
このパスワードがないと本人として認められませんので。
でも一度設定してしまえばあとは自動で送られますから
覚えてなくても大丈夫です」
これについても、納得、満足。

さて、いよいよインターネットへの設定だ。
せっかくなので
「インターネット接続アシスタント」を使ってみる。
「順番に従って入力してゆけば
自然と必要な設定ができますからね」

一応、私がiMacの前に座ることになった。
しかし、私がさっさと済ませてしまうことなど
許されない空気が漂う。
一つ一つ納得して進んでゆきたいミーちゃんのお気持ちが
伝わってくる。
好奇心に輝く8つの目が見守る中、
一つ一つ確認していただきながら設定を進める。

「今すぐ接続しますか?」との内容の画面が出て設定終了。

「いえ、それはまだね。そんな焦るもんでもないわね」
そうです、ミーちゃん。焦りは禁物。
そもそも電話回線とこのiMacの間には
まだ何の関係も樹立できていません。

それでは、最終作業、その樹立に向けて進みましょう。

ロケット発射3分前というような緊張感がはしる。
電話回線のモジュラ・ジャックに
テレフォンケーブルを入れさえすれば全ては完了だ。
あともう少し。
パソコン・ラックを少し移動。
後ろの壁下方にあるモジュラ・ジャックを検証。

そしてちょっと嫌な予感。
前々から抱いてはいたが、現実味を増す、その嫌な予感。


ああ、また明日のことがわかっちゃったかな?
「嫌な予感」で終わってますからねぇ。
なにが嫌な予感だったのか、という興味で、
明日もおたのしみください。
でも、よかったよね、アドレスが第1希望で取れて。

(さぁ、つづきは明日。嫌な予感とは何か?)

1999-07-10-SAT

BACK
戻る