80's
80代からのインターネット入門。
前橋の母Aが、Eメールで原稿を
送ってくるまでの物語。

第11章 子連れのレッスン7だった(3)

ミーちゃん、ほんとは、Eメールを
「半・使える状態」にまでなっていたんです。
このあたりで、先生が離れてしまうと、
「うろおぼえの綱渡り」が、かなり
ながいこと続くことになるんでしょうね。
ぼくみたいに。

さ、メールのお教室を、
早く読みたいです。
先生、よろしくねー。


「わぁ~、使ってらっしゃいますね~!」
「あ~、いえ、いえ~(笑)」
ミーちゃん、ちょっと照れてらっしゃるようだ。
「イシノさんがね、
メールをご自分のところに試しに送ってみようって、
ちょっと一緒にやってみたんですよね~」

確かに、宛先や差出人に、
イシノさんのお名前がいくつか見える。
メールの内容は一行ほどの短いものだが、
ちゃんと送受信ともに成功している。

イシノさんがいてくださることで、
ミーちゃんも私も心強い。

「なんとなーく、やってたら、
たまたまできちゃったって感じで(笑)、
ちゃんとした操作はわかってないんですよ~」

本当かな?(笑)
たぶん、把握してらっしゃるのではないだろうか。
それに、やはり、感覚というものは大切で、
「あら、できちゃった!」
というので正解なのだと思うが。

ミーちゃんは、それでも、
やはりきちんと覚えておきたいとのこと。
紙とペンの登場だ。

メールを送信するまでの作業を順序立ててご説明。
今日はこれだけを集中的に確認したいとのご希望。

アドレス帳から、たとえば、イシノさんを選択。
次に、ツールバーの「メール送信」をクリック。
自動的にイシノさんの
アドレス入り・メッセージ入力画面が現れる。
そこに本文を書く。
そして、「件名」を書けば、もう出来上がり。

ミーちゃん、その順序をしっかりとメモ。

「この件名ってのは適当でいいのかしら」
「はい、そうですね。書かないと、
こちらとしてもあちらとしても、
やっぱり、ちょっと不都合ですし、
何か書いておいてください」
「じゃあ、え~とぉ、何にしようかしら。
私らしいのがいいわね~」

はい、メール一丁、出来上がり。

メッセージ:『今日は、南波さんがみえています。』
件名:『苺大福』

意外な件名が、これまた、いかしてる!(笑)

「これは、もう送ってもよいものですね?」
「ええ、じゃ、送るには、ここ押せばいいの?」
「『今すぐ送信』よりも
『後で送信』を選んでおきましょうか。
もう一つ、練習してみますので、
後で、まとめて送信した方が一回で済みますし」

どこを押すと、そのメールがどの「箱」に入るのか、
また、どの「箱」に入れたとしても、
後でまたそれを書き直したり、
書き加えたりという編集ができるということをご説明する。

今回は前回よりも、「納得度」が高そうな感触だ。
初めて目の前に現れたものと、
何度か目に触れてるものとでは、当然、反応に差が出る。
何においても、「慣れ」がポイントであると実感。


この「後で送信」の便利さについては、
いい加減にメールソフトを使っているぼくにも、
タメになっちゃったなぁ。
その通りですよねぇ。
ぼくなんか、ほんとに律儀に1通ごとに
「すぐ送信」してるもんねぇ。
これからは、考え直します。
でもね、「早いレスに感激!」って返信をもらいたいという
見栄だか意地だかが勝っちゃうので、
「すぐに送信」はやめられないかもしれませんね。

(でもこのつづきは、「すぐに掲載」明日です)

1999-07-29-THU

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