80's
80代からのインターネット入門。
前橋の母Aが、Eメールで原稿を
送ってくるまでの物語。

第11章 子連れのレッスン7だった(5)


いろいろ考えたんだけれど、
ミーちゃんの日記は、明日以降の掲載にします。
いちおう、レッスン7を締めておかないとね。
毎日ちょっとずつ読んでいる方のなかには、
「早く日記を読ませてください」というメールを
くださる方もいるのですが、
そんな「タイソーな文芸作品」じゃないんですから(笑)。

ま、とりあえず、南波先生に、
この回のショートレッスンを締めていただきますね。


「まだ、帰らないの〜?」
忘れそうになっていた。「小さな見学参加者」だ。
彼はといえば、隣の畳スペースの座椅子にすっぽりと
座り込み、テーブル越しにこちらを見守っていたり、
ノリコさんのガイドで、二階へのツアーに参加したり。
ミーちゃんのお宅を満喫しているようだった。

ここで、タイミングよく、お隣から
「準備できましたよ〜」

夕飯の準備だ。
ちょうどいい。本日のショート・レッスン終了。

玄関にて、ミーちゃん、
「あら、何か持って行く物があったんじゃないですか?
日記のファイルのプリントとか・・・?」

そうそう、朝の電話で、
そのファイルが欲しいとのことを
言っておいたのだった。

「あ、それなら、さっき、
もう私宛てに送ってしまいましたから、いいんですよ。
あれで済んじゃったんです。
メール添付で。プリントする必要、ないんですぅ」

ちょっとキツネにつままれたようなお顔。
でも、すぐに
「あぁ、そういうことですか〜(笑)」

雨は止んでいた。そして、道路は渋滞。

「ボク、ミーちゃんちみたいな色の
iMacが欲しいって言ってたのに・・・」
「はい、はい、5色揃えようね〜」
ちょっと嘘つきなママ。いや、嘘じゃない、希望だ。

家に帰ると、父親にも、姉にも、
「今日、ミーちゃんち、行ってきたんだよー。
いいでしょ!」
そう自慢しまくっている。

「早く字をみーんな覚えて、
ミーちゃんにメール書いてみようね」

ミーちゃん、子供からのメールが届くかもしれません。
驚かないでくださいね。(笑)


そっかー。
南波先生んちの小さい市民諸君のなかには、
日本語の文字よりコンピュータのほうを
先に憶えてしまった人物がいたんですね。
これからの時代って、こういう国民が増えるんでしょうね。

さ、では明日からは、日記の掲載ですね。

(つづくんだなぁ、まだ、毎日の連載で)

1999-08-01-SUN

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