80's
80代からのインターネット入門。
前橋の母Aが、Eメールで原稿を
送ってくるまでの物語。

第14章 小学校高学年くらいの段階にはいったか(5)

お待たせをいたしました。
いよいよ、待ちに待ったFAX送信が実行される!
読者が間違えそうなところは、
ちゃーんと先にミーちゃんが間違ってくれてますから、
安心して読み続けてください。

では、早速、まいりましょうぞ、南波先生。


「じゃ、やってみましょう。うちに送ってみますね」
「はい。あ、でも、お宅のお嬢ちゃん、
パソコンの電源入れてるかしら」
「あっ、パソコンとは関係ないんですよね、この場合は。
パソコンに送られるんじゃなくて、ファックス電話に
勝手にプリントされて出てくるはずですから(笑)」
「あ~、そうですよね~。やだわ~(笑)」
「いえいえ、よくありますよぉ、
いろいろが混同してしまうんですよね~」

せっかく覚えてくださったメールの仕組みと、
新たに登場したファックス。
どちらも電話回線を利用して情報を送信する。
混同するのもまったく無理はない。

メニューバーの「ファイル」から「ファックス」を選択。
プリンタ同様、ファックスのウィンドウが現れる。
「一時アドレス」にうちの番号を入力。
あとは「送信」を押せばいいだけ。
「プリントする程度の作業でしょう?」
「そうね。似たようなものね~」

と言ってるそばから、iMacが電話をかける。
ジリジリジリ・・・。ダイヤルしている。
再び、笑みがこぼれる。
プッシュ回線より、やはり人間味(?)が感じられる。

「Fax Status」のウィンドウが現れ、状況が表示される。
無事、送信されたようだ。

「ファックスの場合、送信が済むと
勝手に回線を切ってくれますので、これで全て完了です」

のちにプリンタを使おうとして
焦ってしまうことがないよう、
またセレクタで元に戻しておいた。
「印刷ができなくなっちゃったわ!」
なんていう余計なドッキリは与えたくない。

ハツミさんのところにファックスが届くかもしれない。
「今日のランチは何かしら? ミーちゃん」なんて?


なーんだ、こんなに簡単だったのかぁ。
ぼくもそう思いました。
どうしていままでやらなかったんだろう?
答えは、わかっています。
誰かが、このことを教えようと思いついてくれなかった。
いえ、その誰かが悪いんじゃなく、
「どっちでもいい機能」という範囲の引き出しに、
FAX送信がしまわれていたんでしょうね。

さぁ、皆さま、FAX送信してみましょう!

(さぁ、送信の結果は、明日のおたのしみ。つづく)

1999-08-27-FRI

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