80's
80代からのインターネット入門。
前橋の母Aが、Eメールで原稿を
送ってくるまでの物語。

第14章 小学校高学年くらいの段階にはいったか(6)

FAX送信のレッスンは、意外に簡単だった。
これで、なーんだそうかとFAX送信をはじめる人も、
けっこういるのかもしれないね。
で、今日は、もっとちがう「しくみ」を、
南波先生は、ミーちゃんに教えるつもりで来たはずだ。
いやいや、押しつけるつもりじゃないに決まってる。
そうだ、ミーちゃん自身が、前々から
興味を抱いていたパソコンの機能といえば‥‥
そうだ、お絵書きであった!


さて、文字の入力にはすでにずいぶんと
慣れ親しんでらっしゃるミーちゃんであるが、
どうやらお絵描きにも興味を抱いてらっしゃる様子。

「ミーちゃんのトレードマーク
みたいなのを考えて
描いてみたいのよね〜(笑)」
おぉ、トレードマーク!
それは面白い!発想が違う!さすがだ。

私はふと想像した。
店に並ぶミーちゃんのキャラクター商品。
自らがそのデザイナー。おぉ・・・!

それでは、まずは、とりあえずクラリスワークス。
お絵描きなら、その「ペイント」環境での作業に
なるが、まずは「ドロー」環境の紹介から。
どちらもグラフィック作成用であるが、
基本的に違うタイプのものなので、
そこを最初に理解していただきたい。

「ドロー」では、「オブジェクト」と呼ばれる
独立した「形」を作成し、
それを選択して、移動、修正等ができる。
それぞれの「形」を自由に寄せ集めて
図面等を描くもので、幾何学的な図の作成に適している。

一方、「ペイント」では、
水彩画を描くような感覚を楽しめる。

そのあたりの基本的な違いがわかるよう、
二つの環境での作業を、それぞれ、一通りお見せする。

ミーちゃんのトレードマークを描くには、やはり
「ペイント」になるであろう。
「ペンツール」「ブラシツール」「スプレーツール」
「塗りツール」等を中心にご説明。

「投げ縄ツール」や「マジックワンドツール」
などの選択ツールの使い方については、また後日。
実際の水彩画とは違って、
後からいろいろと効果を追加できるということも
知っておいていただきたい。

近日中に、素敵なトレードマークが
この世に生まれることを期待する。
でも、これもお気楽にどうぞ、ミーちゃん。


これは、ぼくだけの考えなのかもしれないが、
「お絵書きソフト」というのは、
なくてもいい機能ではないか?
ぼくは、いつもそう思っていたのだ。
もともと白い紙に絵を書いていた人なら、
コンピュータを買ったら、絵も描きたいと思うだろうが、
ふだん絵を描かない人が、
絵を描く人になるとは考えられなかったのだ。
だから、ぼく自身は、ほんの数回しか
「お絵かき」はしていない。
みんなもそういう感じかと思っていたら、
ちがうんだねぇ?!
ミーちゃんは、描きたかったんだもんなぁ。
あ、そうか、ぼくの場合は、身近に
絵描きが多すぎるんだ、きっと。
彼らの絵の方が、ぼくが描いた絵より
いいに決まっているから、自分の絵を描かないんだ。
トレードマークにしたって、
アイディアだけ自分で考えたら、
それを、磨き込んですばらしくしてくれる人が、
まわりにいっぱいいるんだもんね。
なーるほど、と一人ごちしてみました。

(さぁ、この後のレッスンは、どうなる? 明日につづく)

1999-08-28-SAT

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