80代からのインターネット入門。 前橋の母Aが、Eメールで原稿を 送ってくるまでの物語。 |
第16章 あらためて、気楽に行こう(3) 「いかがですか?何か困ったことありましたか?」 「えぇ、いつもの日記なんですけどね・・・」 また一部消えてしまったとか?それとも全部・・・? 「印刷するとき便利なように ページの番号をふろうと思ってね、 一ページごとに下の方にスペースをあけて 番号を打っていったんだけど」 「あぁ、なるほど。この番号がそうですね?」 「ちょっと文章を修正したりしているうちに行が変わって そのページの番号が次のページの頭に移動しちゃったり」 「あ、ホントだ(笑)。ここもそうですねー」 「それでまた直してたんですけど、 もうとっても大変な作業で、 自信をすっかりなくしちゃったの」 各ページの右下あたりにページ番号が記され、 そこを避けるように文章が書かれている。 後で文章を追加したりすると 当然そのページ番号部分の位置も変わってしまう。 これをいちいち直すのは確かにげっそりするような作業だ。 印刷上の都合でページ番号が知りたいのなら、 ウィンドウ左下に「1頁」「2頁」との表示が出るので、 そこで確認することはできるのだが。 ミーちゃんも後でそれに気付いたそうだ。 それでも、やはりページ番号を記しておきたい、と。 「なにやら『ページ番号挿入』っていうところがある みたいなんだけど、どうやるかわからなくて」 メニューバーの「編集」のところを クリックすると表示される「ページ番号挿入」の存在は ご存じだった。 いろいろとチェックなさっている証拠。 「そうなんです。その『ページ番号挿入』を クリックすると、挿入ポイントに ページ番号が入力されるんですが、 いちいちそれを気にしながらの日記書きも面倒ですよね。 いい方法があるんです」 そこで登場するのが「フッタ」だ。 ミーちゃんが求めているものはまさにこれであろう。 メニューバーの「書式」から「フッタ作成」を選ぶ。 すると一瞬で、全ページに渡り、 一番下にフッタのスペースが現れる。 そして、「ページ番号挿入」を実行すれば、 自動的にそこにページ番号が入力される。 「ちょっと試しにやってみましょうか。 気に入らなかったら「編集」メニューから 「取り消し」できますから」 あっという間に最終ページまで フッタとページ番号が入り、ミーちゃん、びっくり。 ミーちゃんの苦労の意味がなくなってしまいそうで、 申し訳なく思う。 せっかく入力してきたページ番号部分をこの後、 削除してゆかなくてはならないと思うと、心苦しい。 いとも簡単にそれをやってのけるiMac坊やに ミーちゃん、やはり少しタメイキ・モード。 「でも、これから先のこと考えれば、やっぱりこの フッタを使った方が楽なのよ、ミーちゃん」 と、ノリコさん。 「そうね〜」 ミーちゃん、納得してくださってはいるが、 あれほどの苦労が水の泡。やはり悔しい思いであろう。
悔しいけれど、「知識は力なり」の巻でしたね。 |
1999-09-29-WED
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