80代からのインターネット入門。 前橋の母Aが、Eメールで原稿を 送ってくるまでの物語。 |
第16章 あらためて、気楽に行こう(7) 「あ、それとね、この間、日記書いてたら、 行と行の間が広くなっちゃって」 ファイルの上方にある「行間コントロール」の アイコンを間違って押してしまったのであろう。 「こちらをクリックすると行間が狭くなって こちらですと広がるんです」 「あー、ここで調節するんですか。なるほどね〜。 で、その左にある三角のマークは何でしたっけ?」 「そちらは文章を左に寄せたり中央に寄せたりと いったタブのマーカーで、こうやると文章が・・・」 簡単に実際の作業をお見せした。 「あと、右の方にあるこれは段数を増やしたり 減らしたりするもので・・・」 こちらについても、そこをクリックしてみせる。 段が2段、3段と増えてゆく。 「文が下まで行くと自動的に隣の段に移ります」 「あー、こういうこともできるのね」 「雑誌とか新聞のような感じになりますよね。 興味があったらいろいろと遊んでみてください」 比較的シンプルなクラリスワークスを一つ取っても なかなか奥は深い。 使いこなせれば、あれこれかなり楽しめるはずだ。 「あ、それと、ミーちゃんマークを描いてみようと したんですけどね」 「あ、ミーちゃんマーク、進んでますか(笑)」 「思うようには全然描けないんですけどね(笑)」 「なかなか難しいでしょうね、実際」 「それで、描いていて、消しゴムを使い終わったから それを返しに行ったのよ。そしたら絵が消えちゃって」 消しゴムを返しに?(笑) そこで、実際に「ペイント」の新規ファイルを開いて、 それがどういう事件であったのかを検証。 前回、消しゴムツールを二回クリックすると、 その絵全体が消えてしまうことはお伝えしたのだが、 要するにそれを実行してしまったということだった。 「次はペンを使おうと思って、 消しゴムを返しに行ったのよね。 そしたら、二回クリックしちゃったみたいで(笑)」 二回クリックで全体消去ということは知りつつも、 思わずクリックしてしまったらしい。 「返しましたよ」ということで、律儀にノックを二回。 そのような感じだったのかもしれない。 消しゴムでもペンでも、私など 「返す」なんていう意識を持ったことがなかった。 操作一つ一つに心を込めてらっしゃるミーちゃん。 ずいぶんと不作法なパソコン使いをしている私。 消しゴムなど使い終わればそのまま机の上にポーンと 投げ捨ててペンを手に取るという感じだ。 実生活での「がさつさ」そのままだ。 そんな二回クリックで消えてしまった絵であるが、 「メニューバーの『編集』から 『取り消し』というところをクリックすると、 今やったことがキャンセルされますから、 間違ったとしても焦らずに そこを押してみてくださいね。 それをご存じだったら、 消えてしまった絵も復活していたんですよねぇ・・・」 実はミーちゃんマークだけではない。 風景画にも挑戦なさっているようだ。 たぶん「すそ野は長し赤城山」(「上毛カルタ」より)。 マウスでのお絵描きはそもそも難しい。 上手くできなくても落胆する必要はまったくなし。 落書き感覚でいろいろと描いてみていただきたい。 とにかく、何をするにも、どうぞお気楽に。 iMac坊やというペットに適当にエサをやりながら、 それが同時にミーちゃんご自身のエサとなるよう、 適度なテキトーさでお遊びください。 どうぞペットに飼われてしまわないように。 iMac、見た目に似合わずかなり図太い坊やですから。
ミーちゃんと、南波先生、お疲れさまですが、 |
1999-10-03-SUN
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