第20章 ゆっくりまいりましょう日記(5)
毎日、速度だ徹夜だ微熱だと騒いでいる自分が、
やっぱり、ある種のなにかを忘れ物している気がする。
忘れ物があるということは、
いつも心にとめているつもりなので、
ちゃんとゆとりがあって、しかも仕事がたのしいという、
なにかいいやり方を見つけることも仕事にしたい。
・・・そのためにまた過労になっちゃったりして。
ま、いいや。
忘れ物を預かってくれている人の日記を、
忙しい皆さんと共に、読みましょうか。
11月2日(火)PM3・30気温20c--湿度57%
今朝久しぶりに南波先生からお電話があり,
今日午後にでも御主人様のお土産を早く届けたいので
来て下さるとの連絡でした。
関西方面からお帰りとの事,昨夜私の方から
「留守電」を入れて先生のお母さまにも遊びに来て下さい
といっておきましたので丁度お母さまも
少し時間の都合がつくので来られるとの事。
午後,先にお母さまが車で一人でいらつしゃつた。
南波先生にそつくりで気持ちの良いお話上手な方で,
私も毎日労働ばかりでつまらなかつたので,
意気があつて話が弾んだ。
40分くらい遅れて先生もお見えになり,
久しぶりに賑やかにお話が出来た。
お母さまもこの家の様な造りが好きだとか?
------帰り際に石野さんの質問に答えて少し
「お勉強」になり,PM4時になり急いで帰つた。
「お土産」は私の大好きな「赤福」だつた。
何時か私が「日本一のお土産だ」と先生に話したので,
御主人様がミ-ちやんに是非との事。
有り難く「幸せ」なミ-ちやんである。
ああ--楽しかつた。
11月3日(水)祭日PM3・30気温19c--湿度55%
カナダの旅から帰った頃から床のつや出しをしようと
思いながらからりとした日を選んでいたのでなかなか
出来ないでいた。
今日こそと「万難を排して」やることにした。
先ず掃除機をかけて埃を取りざつと雑巾をかけて
「つや出し」を噴霧器で少しづつかけ
そこを伸ばす様に拭いて移動する。
手を付いたりしない様に気を付けながら
(最近のつや出しは直ぐ乾くので)
ガラス戸を全部開けて風を入れながら・・・。
床の半分だけやつた。
後は「匂い」が残ると良くないものがあるので
暫くしない事にする。
大分艶が出て綺麗になつた。何となく満足した。
11月4日(木)PM3・30気温20c--湿度50%
しずかな良い天気。
パ-トの仕事が出来ていつもと少し違う事をいろいろした。
初美さんのお母さんは,近くの「親戚」の人が亡くなり
お手伝いで来られないので私が一人だつた。
午後雪江さんが何も知らないで寄り行く所があるのに
まだ時間があるからとしばらくの間,手伝つてくれた。
『旅友達』から「絵葉書」が来て・・・。
なんと!来年の秋「南アフリカ」へ行かないかとの
誘いでした。
私はずうつと前から
行きたいとは思つていたが,
兎に角「旅行費」が高いので考えていた。
と。言うよりは諦めきつていたのだ。
その人の話では前より大分安くなっているとか?
私の『餌釣り』の虫が騒ぎ出した。・・・・・。
11月5日(金)PM3・30気温21c--湿度54%
素晴らしいお天気になった。お洗濯日和。
気候や天気をすぐに「労働」に結び付ける事は
家事に追われている「糠味噌臭いおばさん」を連想する。?
私は本当は「サンデ-毎日」なのに何かしていないと
つまらないような気がして「労働」に気が向くのかしら?
「サンデ--毎日」になつてから
「麻雀」や「洋裁」「編み物」等も盛んにしたのに・・・。
年輪がふえると頭を使うのがダメになるのかな--。
単純な労働の方に気が向いてしまうのか-----と,
つくづく思う様になつた。
今日の気温・湿度が,私をそうさせるのだ。
今夜はテレビで『少年H』の放映がある。
久しぶりにしっとりした映画だと思うが------見るか?
見ないか?--迷つている。
じ--んときてしまつて気が沈んでしまいそうで。
あの時代も生きていた私なので。
それに周りに男の子がいなかったので
解らないかも知れないし。
30年経って、ぼくも、
こういう暮らしをしているのだろうか?
それとも、相変わらずなことをやっているのだろうか。
どっちでも、なるようになるさと思うけれど、
こういうのも、いいよなぁ。
(つづきは、また近日中)
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