REPORT

あのひとの
かごのつかいかた。
[3]LIKE LIKE KITCHEN
小堀紀代美さん

ベトナムで、市場や大量の仕入れ、
庶民の買い物カゴとして使われている、
プラスチックのかご。
これを、オリジナルの素材で、
「weeksdays」がオーダーメイドしました。
ものをはこんだり、日用品を入れたり、
ストック入れにつかったり。
どんなふうにも使えるこのかごですが、
「あのひとだったら、どう使うだろう?」と、
3人のかたに取材をしてきました。
きょうは、料理家の小堀紀代美さんの使い方をどうぞ!

(取材・文・写真=藤井志織)

小堀紀代美さんのプロフィール

こぼり・きよみ
料理家。東京・富ヶ谷にあった人気カフェ
「LIKE LIKE KITCHEN」を経て、
現在は同名の屋号にて料理教室を主宰。
大きな洋菓子店である実家をルーツとし、
世界各地への旅で出会った味をヒントに、レシピを考案。
著書に『予約のとれない料理教室 ライクライクキッチン
「おいしい!」の作り方』
(主婦の友社)、
『フルーツのサラダ&スイーツ
~もっとおいしい組み合わせで~」
(NHK出版)
などがある。
■インスタグラム
https://www.instagram.com/likelikekitchen/?hl=ja

今の家に越してくる前は、
伊藤まさこさんとお隣さんだったという
小堀紀代美さん。
新居への引っ越し祝いにまさこさんがくれたのが、
ベトナムのかごでした。
ちょうどキッチンで調味料を入れるものを探していたので、
早速に使ってみたのだそう。

「いちばん大きいサイズが、
キッチンの流しの下にぴったり収まったんです。
お酢や料理酒などの瓶がたくさん入るし、
使うときはかごごと引き出せば、
必要なものがすぐに取り出せる。
奥のものが取り出しづらくて古くなる、
なんてこともありません。
明るい赤の色は、
扉を開けたときの見た目が可愛いのもうれしい」

小堀さんは自宅で料理教室を主宰しているので、
キッチンはお客さまをもてなす場所でもあります。
生徒さんやアシスタントが戸棚を開けることもあるため、
収納棚の中まできれいに整理できていると
気持ちに余裕が生まれるよう。

「キッチンは、とにかく清潔感が第一。
このかごは、汚れたら水洗いできるのも利点ですね」

料理教室では、季節ごとにメニューが変わります。
それに伴って、使う調味料も変わりますが、
そんなときにも、ベトナムのかごが大活躍!

「デモンストレーションは、リビングの書棚の前に
作業台を設置して行っています。
いちいちキッチンに取りに行かなくても済むように、
使う調味料はかごにひとまとめにして、作業台の横へ」

今月のメニューは中華なので、
かごの中には、ごま油や紹興酒がずらり。

「箱だと持ち運びにくいけれど、
かごはそのままキッチンへ持って行けるので、
メニューごとに中身を入れ替えるのもラク。
見た目も可愛いし、ほどよくラベルが隠せるので、
インテリアとしても生活感が出すぎず、
助かっています」

料理教室や雑誌などの撮影の前は、
野菜や調味料といった材料の買い出しも大量!
小堀さんは自分で車を運転して、
日々の買い出しに出かけます。
「買い出しの量にもよりますが、
大きなサイズのかごがやっぱり便利。
買ったものがどんどん入るし、
車から家まで、そのまま運ぶことができます」

大きなサイズのかごはほかにも、
スタジオでの撮影時に調理道具などを入れて
持って行くときや、
自宅でシーツなどを収納するのにも重宝しているそう。

「小さなサイズも、1階と2階で物を運ぶときや、
ちょっとしたお使いのときに使っています。
とりあえず物をしまうのにも便利だし」

友人知人には”かごマニア”がたくさんいて、
私はそこまでではないけれど、と言いながら
やっぱりかごが好きな小堀さん。

「ベトナムのかごというと、
東南アジアで見かける
カラフルなタイプだと思っていたけれど、
これは単色なので私たちの暮らしにもなじみやすい。
縦長ではなく、横長の形も好みです。
引き出しみたいに使えるから、
インテリアのいろいろなシーンで役にたちそう」

そう言いながら、赤い大きなベトナムのかごを持って
車に乗り込む小堀さん。
その姿を見ていると、
インテリアだけでなく、
着こなしのアクセントにもなっているようです。

2019-08-28-WED