衣食住ぜんぶ。
伊藤まさこさんと「ほぼ日」がつくる
あたらしいお店、「weeksdays」(ウィークスデイズ)。
じっさいに販売をスタートするのは
7月19日(木)午前11時、ですが、
それまでのあいだ、すこしずつ、
このお店でどんなもの・ことを展開していくのか、
伊藤さんと「ほぼ日」が
どんなたのしいことを考えているのかを
お伝えしていこうと思います。
スタイリストの伊藤さんですから
「着る」「住む」にまつわるものはもちろん。
なにしろ食いしん坊でもある
伊藤さんと「ほぼ日」チームです。
「食」まわりも充実させますよ!
「weeksdays」の最初のコンセプトは
「デパートをつくりたい!」でした。
衣食住ぜんぶの、えらびぬかれたものが集まる場所、
それをネット上につくろう、ということです。
伊藤まさこさんは、
プロフェッショナルのスタイリスト。
ばつぐんの目利きであることは、
きっとみなさんもごぞんじだと思います。
衣食住って、「着る」「食べる」「住む」、
そしてその3つには分類しきれないような、
「着ると住むのあいだ」や「食べると住むのあいだ」もあります。
「着ると食べるのあいだ」もあるかな?
「weeksdays」では、そんな「もの」も
積極的に見つけていきたいと考えています。
上の画像にある、料理に使っているお皿は、
萬古焼(ばんこやき)のお皿です。
これも「weeksdays」のアイテムのひとつ。
「こんなお皿がほしい」という伊藤さんのアイデアを
作陶家の内田鋼一さんがかたちにしたものです。
洋食器の故郷であるヨーロッパの「実用」のかたち、
そして、骨董品でしか見られなくなっているような、
工房生産だけれど手仕事のゆらぎのある
マニファクチュアな仕上がりをめざし、
内田さんの地元・四日市の萬古焼の工房で、
型を使いながら、熟練の職人さんの手作業で、
1点1点、仕上げたものです。
こんな器があったら、という伊藤さんの思いは、
料理が映える、おいしそうに見える、
というだけじゃなく、
そのお皿のある空間がすてきなものになる、
もっていることがうれしくなる、
そんなひろがりをもっています。
まさしく「食べると住むのあいだ」のアイテムです。
『ちびちび ごくごく お酒のはなし』
『夕方5時からお酒とごはん』
などの著作もある伊藤さん。
日の出とともに起き、
夜10時には就寝するというライフスタイルで、
早朝から元気に仕事をはじめ、
原稿書きや撮影、取材など
いっしょけんめい働いて、
夕方には(まだ明るい時間でも?!)
「さあ、呑もう!」と、
プライベートな時間に切り替えるそう。
(いいなあ、と思いつつ、
なかなかマネができないのですけれど。)
伊藤さんは、料理によってうつわをかえ、
お酒によってグラスを考えるわけですけれど、
意外なことにこれまで
「ビール用の気に入ったグラスがなかった」
のだそう。そこで、以前、いっしょに
バスク風のグラスをつくった、
大正11年からつづく
手仕事のガラスの器メーカーである
松徳硝子(しょうとくがらす)さんに
お願いをしました。
こぶりで、女性でもキュッと飲み干せるサイズ。
粋な日本料理店で見かけるような「うすはり」です。
職人さんの手によって1つずつつくられるグラスは、
「作品」ではないけれど「工業的な量産品」でもない、
その中間に位置するもの。
こんなアイテムも、「weeksdays」には、ならびます。
写真|有賀傑