少しずつ「自分のもの」に。─ MOJITO
おしゃれな人って
「自分に似合うものをよく知っている人」
なのだとつくづく思います。
MOJITOの山下裕文さんとは
25年ほど前に知り合いましたが、
その時から彼のことを、
しゃれてるな、
と思って見ていました。
当時の私はというと、
着たい服が着る服で、
自分に似合うかどうかはおかまいなし。
若気の至りと済ませてしまえばその通りなのですが、
あっちにいったりこっちにいったりと、
寄り道しながら好みを探している私と彼とでは
服に対するまなざしがぜんぜんちがう。
とにかく自分の好きなものに向かって
「まっすぐ」なのです。
weeksdaysをはじめる時、
どことなく頭の片隅にMOJITOのことがあって、
何か一緒にものづくりができたらいいなと
思っていました。
メンズだからといって心配することもなく、
彼なら大丈夫。
なんだかそんな安心感がありました。
だって25年近く、
ちょっとかっこいい言葉で言うと
「ブレずに」やってきた人なのだから。
話しを進めていく中で、
気になったのがブランドを始めてから
変わらず作っているというショートパンツのこと。
「ではまず履いてみてください」
と手渡されたその日から、
幾度となく履いては洗ってを繰り返し、
少しずつ「自分のもの」になってきた。
時間をかけて服とつきあうって、
なんだかいいなぁ、
愛着がわくものだなぁ、
そう感じています。
伊藤まさこ
2018-07-27-FRI