REPORT

わたしとカシミア。その3
毛玉さえも愛おしい。
料理研究家
中川たまさん

今冬、すこしだけサイズ感をかえて発売となる
「weeksdays」のカシミアニット。
3人の女性に着ていただくシリーズ、
さいごは、料理研究家の中川たまさんです。

(取材・文・写真=藤井志織)

中川たまさんのプロフィール

なかがわ・たま
料理研究家。
神奈川県・逗子で、夫と大学生の娘と暮らす。
自然食品店勤務後、ケータリングユニット
「にぎにぎ」を経て、2008年に独立。
季節の野菜や果実を使ったシンプルな料理や、
洗練されたスタイリングが書籍や雑誌などで人気。
著書に『煮込みの本』(エイ出版社)、
『少ない材料で、簡単に作れる
たまさんちおおらかなおやつ』
(家の光協会)、
『デイリーストック』(グラフィック社刊)、
『季節を慈しむ保存食と暮らし方 暦の手仕事』
『季節の果実をめぐる114の愛で方、食べ方』
(ともに日本文芸社)などがある。

カシミアニットが大好き!という中川たまさん。
肌が弱いこともあって、コットンやリネンなどの
天然素材の服が多く、
冬のニットは絶対にカシミア派だと言います。

「シンプルなデザインのカシミアニットは
20枚くらい持っているかな。
若い頃に、セレクトショップで働いていたときに
買ったものも、いまだに着ています」

そこまでカシミアニットが好きな理由って、
どんなことでしょう?

「いいカシミアは、毛玉さえも愛おしい。
毛玉がある様子も可愛いから、あまり取りたくないくらい。
柔らかな素材だから、長く着ていくうちに、
自分の体に馴染んでくる感じも好き」

肩が凝る服は苦手で、タートルネックもNG。
だからweeksdaysの軽いカシミアは理想的。

「これは楽ちん。特にVネックがいちばん
肩まわりに圧力がかからなくて着やすいんです」

Vネックワンピースには、白いコットンパンツを合わせて。

「お尻が出るのが嫌なので、
このワンピースの丈はいいですね。
パンツにも合うけれど、
ロングスカートを合わせても可愛い。
Vネックのアキも、深すぎず浅すぎずでいい感じ。
今日は中に見えないタンクトップを合わせていますが、
襟アキからインナーの色を見せても楽しいだろうな」

ワンピースを脱いだところで、長女がご帰宅。
そして当然のごとく、試着へ。

「わー、これ超気持ちいい!」

とはしゃぐ19歳の姿に、着心地の良さがうかがえます。
普段から、ちょっと大人っぽくしたいときや、
シンプルなブラウスなどをお母さんから借りることは
よくあるのだとか。

「私のニットはチクチクして大変だから、
ママは着ないけど(笑)」

一方で中川さんは、
丸首セーターにロングスカートを合わせて。
料理研究家という仕事柄、
家で仕事をする時間が長い中川さん。
洋服は着ていてラクなことを重視しています。

「丸首セーターはメンズライクなシンプルさが好みです。
コンパクトなシルエットで重心が上がるから、
パンツでもいいけれど、
フェミニンなロングスカートが合わせやすい。
ウエストがゴムの自作スカートにこのニットだと
ストレスフリーでとことんリラックスできます」

気持ちのいいカシミアニットに包まれて
ゆったりとティータイム。
冬の長い夜も楽しみになるような、至福のひとときです。

2019-10-16-WED