轟木節子さんの
コーデュロイワンピース、
7つのコーディネート。
コーデュロイという素材、好きですか?とたずねると、
目を輝かせて「大好き!」と轟木節子さん。
「生地自体に立体感があるから、
ぺたっとしないところがいいなと思って。
それにこのコーデュロイ、ちょっと光沢があって
ニュアンスあるところもいいですね」
そう、このワンピース、
とってもふんわりやわらかなんです。
轟木さんによるHonneteのコーディネート、
前後編にわけて、7つのパターンをご紹介します。
(取材・文 伊藤まさこ)
轟木節子さんのプロフィール
とどろき・せつこ
スタイリスト。
1972年、熊本生まれ。
ファッション誌、カルチャー誌、広告などで幅広く活躍。
シンプルな中にスパイスの効いた、
独自の空気感が漂うスタイリングが人気。
ナチュラル志向なライフスタイルも注目されている。
ほぼ日では「轟木節子がつくる、気持ちのいい服。」
のコンテンツも。
著作に日々のスタイリングのヒントがつまった
『毎日のナチュラルおしゃれ 着こなし手帖』
『毎日のナチュラルおしゃれ 着こなし手帖 2』
などがある。
後編 ピンクベージュとグレーのコーディネート
ピンクベージュのワンピース、その1
シンプルに着る。
「シンプルに着る時は、靴や靴下の色を
ていねいにえらぶようにしています」
と轟木さん。
靴は茶色、タイツは紫。
そしてワンピースはベージュピンク。
微妙な色合い同士がきれいな、
グラデーションのコーディネートです。
「靴はコーデュロイに合わせて、
あたたかそうなスウェードを」
ちなみにバッグを持つとしたらどんなものがいい?
「青みがかった白にすると、
差し色になるかな」
もしくは靴と同じ、茶色にすると
全体がまとまっていいかんじになるそうです。
ピンクベージュのワンピース、その2
ワイドパンツを合わせて。
「ロング丈のワンピースに
ワイドパンツを合わせるのが好き」
スタイリングにとどまらず、
轟木さんご自身もよくするスタイルなんですって。
ワンピースにワイドパンツなんて上級者! と言うと、
「フルレングスのドレスを
着ているようなイメージだと思うと、
取り入れやすいと思いますよ!」
そんな答えが返ってきました。
轟木さん自身は同系色でまとめることが多いとか。
とにかくかわいらしい色合いのピンクベージュ。
「赤を合わせたらいちごみたいでかわいいかな」
と轟木さん。
ベージュピンクに赤に茶色。
「いちごのチョコがけみたいでしょ」
ボタンをいくつか外して襟を抜くと、
雰囲気が変わってまた新鮮。
「下に来たネイビーは万能色。
ピンクとの相性もいいし、
肌色がきれいに見えるんですよ」
いちごコーディネートがぴりっとしまって見えるのは、
このネイビーのおかげなんですね。
グレーのワンピース、その1
色合わせを楽しむ。
カーマンラインのマスタード色のタイツが効いた、
はっと目を引く着こなし。
「全部同じトーンでそろえてもかっこいいのだけれど、
色合わせを楽しもう! って日は、
こんな思い切ったコーディネートもおすすめ」
「タイツは、チャレンジカラーではあるのですが、
グレーと合わせると案外しっくり。
黄色って派手かなと思うけれど、
グレーと合わせると
ちょっと落ち着いてモダンになるし、
一瞬、地味かなと思うグレーは、
マスタード色と合わせると冴えてくる」
両方の色が、お互いを引き立てあっているのです。
「派手な色のタイツを履く時は
ボトム(今回はワンピースの色)と
靴の色みを合わせるといい」
と轟木さん。
発色のいい色を合わせると視覚的にたのしいし、
見た目に新鮮。
コーディネートってたのしいね。
グレーのワンピース、その2
はずしのアイテム。
太めのパンツに厚底のスニーカー、
それとブラウス。
グレー以外は白でまとめたすっきりコーディネートです。
「はずしのアイテムとして、
やわらかめのレースのブラウスを合わせてみました」
ワンピースの襟元や袖口からレースをのぞかせるなんて、
考えたこともなかったな。
コーデュロイとレースの質感、
両方が引き合てあって、すごくいいかんじ。
「ちょっと甘いヴィンテージ風の服が好きな人でも
モードっぽいのが好きな人でも
いろいろに着られる色ですね」
と轟木さん。
グレージュか、ピンクベージュか。
それともグレー?
轟木さんのコーディネートを参考に、
ご自身にぴったりな一枚を見つけてくださいね。