REPORT

MOJITOの山下さんにきく。
僕がアミアカルヴァの
キャンバストートを好きな理由。

「weeksdays」に
アミアカルヴァを教えてくださったのは、
MOJITOの山下裕文さん
お目にかかると、かならず同じ
トートバッグを持っているので、
「それ、どこのですか?」と尋ねたのがきっかけでした。
くたくたになったそのトートがまた、かっこよくって、
山下さんが持っているからかな? と思ったんですが、
どうもそれだけじゃないみたい。
その後、山下さんから伊藤まさこさんにプレゼント、
使ってみた伊藤さんも一気にファンに。
女性が手にしても、ちゃんとかわいいバッグだねと、
そんな経緯で紹介をすることになりました。
この回では、「そもそも」のご縁である山下さんに、
アミアカルヴァの「いいところ」をお聞きしてみましたよ。

山下裕文さんのプロフィール



やました・ひろふみ 

1968年熊本生まれ。服飾専門学校を卒業後、
スタイリストのアシスタントを経て
原宿「PROPELLER」でバイヤー、プレスなどを担当。
米国ブランドの日本初上陸のさい、
ショップのジェネラルマネジャーに。
独立してからは、英国系ブランドやアウトドアメーカーまで
さまざまなアパレルブランドの
コンサルティングを担当したのち、
2010年に、作家・ヘミングウェイの世界観を
ひとつの哲学としてデザインにおとしこんだ
メンズウェアブランド「MOJITO」を立ち上げる。


僕がいつもMOJITOの新作を発表する展示会場で、
一緒になったのが、アミアカルヴァとの出会いです。
見たときに「いいなあ」と直感的に思いました。

とにかくシンプルで大きいカバンっていうのが欲しかった。
僕はふだん仕事で荷物を運ぶことが多いのと、
基本的にトートバッグが昔から大好きだったので、
たとえばL.L.Beanなど、
これまでもいろいろなトートバッグを使ってきましたが、
こういうキャンバスで大きくて、
自分にちょうどいいものって、なかったんです。

アミアカルヴァのこのトートは、
アメリカ軍のパイロットがヘルメットを入れるときの
ヘルメットバッグが、おそらく、
モチーフになってると思うんですが、
その「ざっくり入れる」感じがいいんですよ。
僕は仕事柄もあって、
中にオーガナイザーがたくさん付いてるもの、
小分けにできるポケットがあるような、
そういうバッグって、あまり使い勝手がよくないんですね。
その機能を使い切れない。
仕事柄っていうか、
基本的に性格がちょっと大ざっぱなんで、
どこに何を入れたかっていうのが
分からなくなっちゃうから(笑)、
何通りも使い方があるものを、
自然と使わなくなっているんです。
家電でも、ラジオにもなって充電もできて
テレビも観れて、というのは僕には使えないし、
十徳ナイフも1機能しか使わなくなっちゃうんです。

その流れで、このバッグの好きな部分をお伝えすると、
たくさん物を入れられて、パッと持てて、自立すること。
パッと持てるというのは、アミアカルヴァのトートは
ハンドルの立ち上がりが短いので、
そこを持つしかないんです。そこがいい。
肩にかけたり斜め掛けしたり背負ったりはできない、
1機能1アイテム、
それがアミアカルヴァのよさですね。
むかしは3ウェイ、4ウェイのバッグも
たくさん使ったんですけど、だんだん歳をとったのかな、
「これには、これ」という潔さが、
僕がこのバッグの好きなところですね。
どれだけ作り込んだいい素材を使っているかとか、
シャトル織機でゆっくり編んだとか、
そういう「いいところ」はいっぱいあって、
もちろん僕はそういうのっていいなと思うけれど、
もっと単純に道具として、「仕事には、これ」。
使い勝手が1ウェイしかないっていうのが
いちばんの魅力です。

だから今、僕の使っているバッグはこれだけです。
汚れたら、すぐ洗って乾かして、
ほとんど毎日、使ってます。

2020-01-28-TUE