MOJITOの服を、あのふたりに。
その1 ふたりで共有できそう。
cahier
菊地翔さん・春香さん
もともとが、メンズブランドである
MOJITO(モヒート)。
ヘミングウェイのスタイルを範とする
男の子っぽい服ですけれど、
じつは、女性にもすんなりなじみます。
今回つくった「GULF STREAM PANTS」を、
ふたくみのペアに着ていただきました。
まずひとくみめは、cahier(カイエ)という
美容院をいとなむ、菊地翔さん・春香さん夫妻です。
じょうずに共有できそうな着こなし、
どうぞごらんください!
(取材・文・写真=藤井志織)
菊地翔さん・春香さんのプロフィール
きくち・しょう/きくち・はるか
代々木八幡で<cahier>(カイエ)という
美容院を営む菊地翔さんと妻の春香さん。
完全予約制のマンツーマンサロンで、
品質だけでなくデザインのいいヘアケアグッズなども
販売しています。
春香さんはスタイリストアシスタント、
セレクトショップスタッフを経て、
カイエに参加。現在は産休中。
似たもの夫婦と言いますが、菊地夫妻はまさにそう。
よーく見ると顔立ちも服装も違うのに、
なんだかお揃いを着ているように見えるし、
兄弟のようにも見える。
同じ空気感をまとっているのは、
仲良し夫婦だからなのでしょう。
「お揃いの服を買うことはありませんが、
彼の洋服を私が選ぶことはよくあります」
と春香さん。
というのも、翔さんが買い物をするとなると
メガネや家具にばかり気がいってしまい、
洋服が後回しになるからだそう。
「私はメンズライクなテイストが好きで、
メンズサイズを着るのも好き。
だから自分用に買ったコートを
173cmの旦那さんが着ることもあるんですよ」
翔さんが「僕は何を合わせようかな」と迷っていると、
「あの黒いスウェットは?」などと答える春香さん。
どうやら、ワードローブを完璧に把握している様子。
春香さんがモヒートのネイビーのパンツに合わせた
オーバーサイズのネイビーのシャツも
実は、翔さんのものだとか。
「こうなると上下ともにメンズブランドですね。
靴もメンズライクな
レースアップシューズを合わせたいです」
オールインワンのような着こなしを
山葡萄のかごでハズすところがなんともおしゃれです。
「全身、キメキメだと気恥ずかしくなっちゃう(笑)。
女性らしいものとゴツいものを合わせたり、
パジャマみたいなパンツにシルクの服を合わせたり、
テイストをミックスするのが好きなんです」
翔さんは美容師という職業柄、
白やベージュの服が多いそう。
この日に着ていたのも、白いドレスシャツ。
「丈が長めのものが多いですね。
体が泳ぐくらいの大きめサイズのほうが
バランスがとりやすくて」
そのシャツの下に
ネイビー×ホワイトのストライプパンツを合わせてみたら、
これ以上ないくらい、しっくりなじんでいます。
「普段、幅の太いパンツが多いので、
モヒートのパンツはスリムかなという印象でしたが、
Lサイズを履いてみるとゆったり。すごく着心地いいです」
とうれしそうな翔さん。
カーキに黒いスウェットを合わせたら
ぐっとカジュアルな印象になりました。
「テーパードシルエットだからか
きれいめのスラックスとしても履けそう。
合わせる服次第で、表情が変わりますね」
このパンツの素材は薄手のコットンリネンで、
シャリっとした肌触りも気持ちいいのです。
「長男が小さいので、一緒に遊ぶときに
カジュアルなパンツを探していました。
やっと見つけたという感じ!」
と春香さん。
「チノパンだとハリがありすぎて、
カジュアルになりすぎちゃう。
でもこのパンツの素材感はすごく好き!
好きなシルクのローブなどにも相性がよさそう」
実は2人目を妊娠中で、もう臨月間近という春香さんですが
いわゆるマタニティウエアは持っていないそう。
「いつもはワンピースが多いかな。
このパンツはLサイズを選んで、
ボタンは開けたまま、ベルトだけをゆるく締めています。
もともと大きめのサイズをだぼっと着るのが好きだから、
出産後も同じサイズで大丈夫」
153cmと小柄なので、大きめサイズのパンツを履くときは
たいていロールアップしているのだそう。
そのバランスのとりかたも、真似したいところ。
2人ともベージュのパンツに、
春香さんは白いシルクのローブ、
翔さんは白いカットソーを合わせた
淡いグラデーションのリンクコーディネート。
パンツは翔さんがMサイズ、春香さんがLサイズ。
「長め丈の服を合わせて
ゆるっと着るのも可愛いし、
トップスをインしてきれいめに着るのもいい。
サイズも2人で共有できそうだし、
かなり重宝しそうです」