ごはんの時間。
伊藤まさこ
メニューを考えてから食材を揃える、
というスタイルから、
いまあるもので工夫するスタイルへ
みんなの暮らしがちょっと変化しているいま、
伊藤まさこさんはどうしているのかな?
と気になりました。
きいてみたら「なるべく外に出ないように、
ストックや乾物を使ってやりくりしているんですよ」と。
冷蔵庫のなかに食材がたくさんあるときよりも、
あんまりない中からあたらしい味が生まれることがあると、
知人の料理家のかたから聞いて、
「よしっ!」と思ったのだそうです。
どうやら伊藤家の食卓は、
いまある食材を無駄にせず、
足りない食材は工夫して、
テーブルやうつわも考えて(ここはプロ!)、
ごはんの時間をたのしくする
アイデアにあふれているみたい。
そこで、伊藤さんに、いまの気持ちで、
ほんとうにつくっているものを
紹介してもらうことにしました。
[5]切り干し大根とひじき
切り干し大根とひじきは、
いつもストックしている乾物です。
しょうゆと砂糖、出汁で煮たいつもの味もいいけれど、
ちょっと飽きてしまったのなら、
こんな料理はどうでしょう。
まずは水に戻します。
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切り干し大根は、水気をよくしぼり、
ボウルに入れ、しょうゆ少々、酢、ごま油、
軽く炒ったじゃこ、白ごまを入れて
よく和えたらできあがり。
しょうゆを入れすぎると茶色くなってしまうし、
しょうゆの味が勝ってしまうので、
味を見て足りないようだったら塩でととのえます。
もどしたひじきは、
しょうゆとお酒少々を入れた出汁に入れ、
さっと煮たらそのまま冷まします。
(煮汁を作るのがめんどうだったら、
白だしやめんつゆでも。
ひじきにほんの少し味をつけるところがポイント)
その間に、鶏ささみを茹で、ほぐし、
れんこんは薄切りにしてさっと茹でておきます。
ひじきがすっかり冷めたら、
煮汁をよく切って、
すべての材料を合わせ、柚子胡椒を入れよく和えます。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2020/04/thumb_IMG_0661_1024.jpg)
切り干し大根はしゃきっとした歯ごたえが、
ひじきはれんこんや鶏のささみなど、
一口でいろんな食感がたのしめる、我が家の定番のおかず。
時々、一人暮らしの友人たちを集めて、
「おっかさんごはんの会」をしますが、
中でもこのふたつはみんなが大好きなメニューなのです。
そうそう、今日は干し大根も作りました。
大根おろしや、大根サラダ、
お味噌汁‥‥作っても作っても、
なかなか使い切れない大きな大根があったのです。
幅は5ミリくらい。
形はいちょう切り。
これをざるにのせて、ベランダで半日。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2020/04/thumb_IMG_0577_1024.jpg)
するとこんな状態に。
お揚げと合わせて炒め煮にしようか、
それともまずはお味噌汁?
生のそれとはまた違う味と食感をたのしもうと思います。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2020/04/thumb_IMG_0642_1024.jpg)