REPORT

ごはんの時間。
伊藤まさこ

メニューを考えてから食材を揃える、
というスタイルから、
いまあるもので工夫するスタイルへ
みんなの暮らしがちょっと変化しているいま、
伊藤まさこさんはどうしているのかな? 
と気になりました。
きいてみたら「なるべく外に出ないように、
ストックや乾物を使ってやりくりしているんですよ」と。
冷蔵庫のなかに食材がたくさんあるときよりも、
あんまりない中からあたらしい味が生まれることがあると、
知人の料理家のかたから聞いて、
「よしっ!」と思ったのだそうです。
どうやら伊藤家の食卓は、
いまある食材を無駄にせず、
足りない食材は工夫して、
テーブルやうつわも考えて(ここはプロ!)、
ごはんの時間をたのしくする
アイデアにあふれているみたい。
そこで、伊藤さんに、いまの気持ちで、
ほんとうにつくっているものを
紹介してもらうことにしました。

[6]チャーハンとネギオイル

冷凍庫にベーコンがあったので、
今朝はチャーハンを作りました。

溶いた卵2個に塩とこしょうで味をつけ、
多めの油(今日はラードにしましたが、
もちろん家にある油でも)を中華鍋に熱し、
卵に火を通します(一度、ふわりとさせてから、
木べらで細かくするといいですよ)。

そこに刻んだネギとベーコンを入れ
(足りなかったら油を足し)、
よく炒めたら塩とこしょうで味をつけます。

ごはん(お茶碗軽く3杯)を入れ、
さらに炒めたら鍋肌にしょうゆを少したらして
さっと炒めてできあがり。
器に盛って、黒こしょうを振ります。

みんなもよく作る、
ふつうのチャーハンなのですが、
卵と具を炒めるのに使ったのは、
赤いフタのS&Bのテーブルこしょう、
仕上げにふったのはミルで挽くタイプの黒こしょう。
こしょうの2段使いをするのがポイントです。

最近、チャーハンの時によく登場するのが、
この楕円皿
こちらはスタンダードな盛り方。

ちょっと気分を変えたかったら、
カップなどに入れて形をつけてから器に。
同じ料理や器でも、盛り方によって気分も変わるもの。
お子さんにしてあげると、
大盛り上がり間違いなしなのでぜひおためしあれ。

時々、
いつものチャーハンの仕上げにちょっと足すのが、
このネギオイル。
小鍋に太白ごま油カップ1
(米油でもサラダオイルでも)と、
刻んだネギ一本分を入れ、
焦げないよう弱火でねぎがやわらかくなるまで、
じっくり火を通します。
そこにすりおろしたしょうが大さじ3と、
塩小さじ3/4を入れて瓶に入れます。
常温で保存もできますが、私はいつも冷凍庫で保存。

チャーハンの風味づけをはじめ、
茹で鶏にあえたり、
おかゆに入れたりとあるとなにかと重宝するので、
この機会にぜひどうぞ。

2020-04-15-WED