REPORT

ごはんの時間。
伊藤まさこ

メニューを考えてから食材を揃える、
というスタイルから、
いまあるもので工夫するスタイルへ
みんなの暮らしがちょっと変化しているいま、
伊藤まさこさんはどうしているのかな? 
と気になりました。
きいてみたら「なるべく外に出ないように、
ストックや乾物を使ってやりくりしているんですよ」と。
冷蔵庫のなかに食材がたくさんあるときよりも、
あんまりない中からあたらしい味が生まれることがあると、
知人の料理家のかたから聞いて、
「よしっ!」と思ったのだそうです。
どうやら伊藤家の食卓は、
いまある食材を無駄にせず、
足りない食材は工夫して、
テーブルやうつわも考えて(ここはプロ!)、
ごはんの時間をたのしくする
アイデアにあふれているみたい。
そこで、伊藤さんに、いまの気持ちで、
ほんとうにつくっているものを
紹介してもらうことにしました。

[7]マッシュポテト

冷凍庫にそろそろ使わないといけないなぁ‥‥
と思っていたバターのかたまりがふたつ。
ひとつはカレー用に飴色タマネギを、
もうひとつはマッシュポテトを作ることにしました。

じゃがいもは蒸篭で蒸し、
中まで火を通します。

鍋に蒸したじゃがいもと牛乳を入れ
(かたさは牛乳で調整して)、
弱火にかけながら、
マッシャー(なかったら木べらで)を使って
よくよくつぶし、バターをくわえます。
(あまりこねまわすと粘りが出てしまうので注意。)

有塩バターか無塩バターで塩分が違うので、
一度味見をして塩でととのえ、
その後、余力があったらざるで漉します。

できあがりはこんなになめらか。
ハンバーグのつけあわせにしたり、
バゲットの上にのせたり。
ひき肉と重ねて、シェパーズパイにしても。

今日使ったのは、じゃがいも4個に対して
バターは125グラム。
ちょっと多いかなぁ? と私が言ったら、
「でも、やっちゃん(私の母)は
バターは多いにこしたことないって
言ってたよ」と娘。
そうそう「バターたっぷり」は伊藤家の掟。
この時ばかりはカロリーのことなど考えず、
思い切りバターの風味を味わいましょう。

作った翌日のたのしみは、
マッシュポテトトースト。
いちごをそえていただきます!

2020-04-16-THU