ごはんの時間。
伊藤まさこ
メニューを考えてから食材を揃える、
というスタイルから、
いまあるもので工夫するスタイルへ
みんなの暮らしがちょっと変化しているいま、
伊藤まさこさんはどうしているのかな?
と気になりました。
きいてみたら「なるべく外に出ないように、
ストックや乾物を使ってやりくりしているんですよ」と。
冷蔵庫のなかに食材がたくさんあるときよりも、
あんまりない中からあたらしい味が生まれることがあると、
知人の料理家のかたから聞いて、
「よしっ!」と思ったのだそうです。
どうやら伊藤家の食卓は、
いまある食材を無駄にせず、
足りない食材は工夫して、
テーブルやうつわも考えて(ここはプロ!)、
ごはんの時間をたのしくする
アイデアにあふれているみたい。
そこで、伊藤さんに、いまの気持ちで、
ほんとうにつくっているものを
紹介してもらうことにしました。
[14]たけのこごはん
スーパーで立派なたけのこを見つけたので、
たけのこごはんを炊きました。
炊き込みごはんを作るときはいつも、
おこげつきかおこげ無しの素直な味かで迷うのですが、
今回はおこげつきに決定。
まずは炊きたてをお茶碗によそって一杯‥‥
と思ったのですが、
ちょっと目先を変えて、今日はおにぎりに。
お揚げとたけのこ、
そして味のアクセントにしたおこげが
いいかんじにまとまって、
うーんおいしそう。
まるいお皿にまるいおにぎり。
ときにはこんなたけのこごはんの盛りつけもいいものです。
残ったごはんは、
竹のお弁当箱に入れてみました。
竹とたけのこ、さすが親子だけあって相性がいい。
家の中で食べるお弁当は、
同じ味なはずなのに、
よりおいしく感じるのが不思議です。
小さな子がいる友人の家では、
リビングのはじっこに布を広げ、
ピクニックをするようにお昼ごはんにしてあげたら
とても喜んだそう。
そのうれしいかんじ、分かるなぁ。