展覧会「まさこ百景」
全景解説 その2
「ずっと好きなもの」
「思わずにっこりしちゃうもの」
2020年8月6日(木)から22日(土)まで開かれる
展覧会「まさこ百景」。
東京・渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」が
どんなことになっているのか、
開催前日に撮影した写真と解説でお届けします。
写真=有賀傑
ずっと好きなもの
買いもの好きなものだから、ものは増える。
でもそれだと落ち着かないし散らかる一方。
なので時々、自分の荷物を見直して、
ものを一定量にしています。
そんな入れ替わりの激しい我が家で
ずっと変わらずにあるものがここに並べたもの。
高校生の時に買った柳のかごをはじめ、
どれもウン十年は一緒の思い出の詰まったものばかりです。
(伊藤まさこ)
【出展するもの】母のクッキーの抜き型/ランチボックス/柳のかご/椅子
ここにあるのは、伊藤さんが
「長いこと、ずっと好きでいるもの」、
そして「代わりのきかないもの」。
ものの新陳代謝が激しい伊藤さんが、
一生持っていたいと考えているとくべつなものです。
「たとえば柳のかごは、高校生のとき、
ほしくてほしくたまらなくて、セールのときに、
貯めていたお小遣いをはたいて買ったもの」。
当時「清水の舞台から飛び降りる」級の
買い物だったんですって。
椅子は、小学生のとき、
お父さんといっしょに買ったものを、
布を張替えていまも使っているもの。
クッキー型は、お父さんの海外出張のおみやげで、
ほんとうに小さな頃からお母さんが使っていたもの。
「いずれ、娘に渡すことに
なるかもしれないですね」と伊藤さん。
過去から未来につながるものたちです。
思わずにっこりしちゃうもの
いくつになっても、
かわいいもの好きは変わらないんだなぁって思っています。
だって、そこにあるだけで
なんだかうれしくなっちゃうものが
身近にあったらうれしいでしょう?
この先、年を重ねていくうちに
もしかしたら、「かわいい」の基準は
変わるかもしれないけれど、
今はここにあるものが私のにっこりアイテムです。
(伊藤まさこ)
【出展するもの】ルームシューズ/花柄エプロン/本/エッグカートン/はちみつ/オットマン/ミーシャのおきもの
壁面をぐるり囲むように展示しているこのテーマ。
家のなかで、伊藤さんを笑顔にする
「あるとうれしい」アイテムがそろっています。
たとえばフェルトのルームシューズは、
いつも玄関に揃えてあって、
帰ってきたときに「おかえり」と言ってくれるような存在。
同じように冷蔵庫をあければエッグカートン、
食材のところにはかわいいはちみつ、
台所にはリバティの花柄エプロン、
そして本棚には
ディック・ブルーナデザインのペーパーブック。
そして、見落とさないでいただきたいのが、
ちょっと高いところに展示した
「ミーシャ」のおきもの!
「これは、じつは、娘のために買ってきたものなんです。
だから、今回は『ちょっと貸してね』って」
そうだったのですね。ごめんなさい、会期中お借りします!
展覧会「まさこ百景」
■日程
2020年8月6日(木)~22日(土)
■場所
渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」
■時間
11:00~20:00
■入場料
無料
※混雑した場合は、入場時間指定の整理券をお配りします。