暦帖、わたしはきっと、
こんなふうに。[1]
イラストレーター 山本祐布子さん
体裁をかえてあらためて発売となる
「weeksdaysの暦帖」。
3人のかたに、そのサンプルを見ていただき、
どんな使い方をしたいか、想像してもらいました。
さいしょに、イラストレーターで、
mitosaya薬草園蒸留所にもたずさわる、
山本祐布子さんです。
山本祐布子さんのプロフィール
やまもと・ゆうこ
イラストレーター/mitosaya株式会社
1977年東京生まれ東京育ち。
京都精華大学テキスタイル学科を卒業後、
イラストレーターとして活動を開始、
雑誌や広告、プロダクトデザインのディレクションなど
様々な業務に携わる。
なかでも通販会社フェリシモでのものづくりは
15年を迎える。
現在は夫である蒸留家の江口宏志氏とともに、
千葉県大多喜町にあるmitosaya薬草園蒸留所の
運営に関わると同時に、
ノンアルコール部門であるお茶やシロップ、
来客にむけた料理などの担当も。
二児の母でもあり、犬、猫、鶏も世話をする忙しい日々。
■山本祐布子さんのウェブサイト
■mitosayaのウェブサイト
■フェリシモの山本さんのアイテム
■「weeksdays」インタビュー
一枚一枚が切り離されて
カード集のようになっている
新しいカレンダーを使わせていただきました。
「SEPTEMBER オープンデーのある一ヶ月」
(を、想像して。実際に開催したものではありません。)
月末に行われるmitosayaオープンデー。
月末ではあっても、
もう月の始めから準備ははじまっています。
販売にむけてのお茶やシロップの制作、
その季節に襲来する
たくさんの果実の加工などの作業に追われます。
プロダクトの制作はパッケージング、
ラベリングまで自分で行うので、
期日までに終わらせるには、
綿密に予定を立てておく必要がありまして、
毎日とっかえひっかえ、並行して、
いろんな作業を終わらせていかなくてはいけません。
オープンデーが近づくと、
今度は当日の会場の準備、
ランチ提供の準備などに作業は以降していき、
この月では、私がサンドイッチを200食分作る、
というミッションに向け、
その準備も計画的に行っていきます。
そんな中でもイラストの仕事もちらちらとあり、
締切に遅れてはなるまいと、時間のやりくりをします。
いつもだと、その日その日のto doリストを作り、
一日の時間割でスケジュールを立てています。
なので、こちらのカレンダーでは、
この日にやったこと、流れをざっくりと書き込む
「日記」のような感覚で描いてみました。
あとでひと目で見て、こんなもの作った‥‥、
こんなことがあった‥‥と絵でもわかるように。
「FEBRUARY ある料理会のある月」
2020年2月に、熊本の細川亜衣さんのアトリエで
料理会をやりました。
それを中心に、2月の出来事をまとめて描いてみました。
2月はバレンタインデーもあるし、
暖かな料理などが美味しくなる季節。
料理会で作ったメニューや
この季節に作ったお気にいりのスープのメニュー、
バレンタインで子どもたちと作ったケーキが
どんなだったか。
などを絵にして、あとで振り返ったときに
アルバムを見るような気分で見返すことができるように
描いてみました。
ただ、私にとっていつものカレンダーに書き込んだり
予定を書くのは本当にラフ、雑とも言える感じなので、
今回もあまり嘘をつかず(笑)、
いつもどおりのふにゃふにゃの字と絵で、
普段どおりの感じで、
ぐちゃぐちゃに書いてみました。
ただそれが、このカレンダーの文字と線が、
邪魔をせずともきれいに見せてくれる
絶妙なシンプルさゆえの、
ぐちゃぐちゃでもただのメモにはならない。
それが楽しかった。
下の欄にはゆったりとしたスペースがあいているので、
今回書いたように、
思い出に残る料理のメニューやレシピを書き残しておけば、
あとで見ても、楽しいものになりそうです。
カレンダーが、あとになるとダイアリーになる。
そんなちょうどいいデザインだな、と思いました。