REPORT

川上薫さんの
コーディネート
ぜんぶ解説。
[1]

「weeksdays」でも活躍してくださっている
服飾スタイリストの川上薫さんに、
nooyのあたらしいアイテムを中心にした
コーディネートをお願いしました。
今季、初登場となるニットやカットソーに、
「weeksdays」の継続アイテムを使って、
この秋冬らしいスタイルを提案します。

川上薫さんのプロフィール

かわかみ・かおり
服飾スタイリスト。
東京生まれ。
2009年竹淵智子氏より独立。
レディスウェア、メンズウェアをとわず、
雑誌を中心に、広告やCMなどで
スタイリングを手がけている。

■Instagram


[1]ボトルネックtee、3つのスタイル。

ボトルネックtee/コットン(ネイビー)

タイトになりすぎないボトルネックデザインの首もと。
いわゆるタートルネックより、ゆとりがあって、
タートルには抵抗がある、というかたも、
着やすさを感じるのではないでしょうか。
コットンという素材も、サラッとして着やすいですよね。

このコーディネートでは、
CI-VAの黒のショルダーバッグにあわせて、
カーキのコートやショーツなどで、
ちょっと落ち着いたワントーンコーデを組みました。
ただ、ワントーンは、全部がそれだと締まらなくなります。
そこで中にボトルネックのネイビーを入れて、
少し上品な大人のコーデに仕上げています。

ボトルネックの裾をインにしているのは、
純粋にバランスを考えて。
このコーデの場合、外に出して着るよりも、
インにすると、少しキチッとなり、
メリハリがついた印象になります。
色のバランスは気に入っているのに、
「なんだかしっくりこないな」というときは、
裾のイン・アウトを変えてみるといいかもしれません。

前は、あけて、あえてショーツを見せていますが、
全部を留めて着ても、
コートワンピースみたいな感じになって、
少しだけボトルネックが出るのも、
かわいらしくまとまりますよ。


ボトルネックtee/コットン(ホワイト)

黒いシルクのワンピースに
白のボトルネックの王道コーデです。
クラシックな感じで、
ちょっとお出かけにも使えそうなピアスや
秋寄りのゴールドのサンダルを合わせています。
ちょっとダークロマンスというか、
秋冬になると、女性って黒が着たくなる。
でも黒だけだと抵抗がある、というところを、
白を入れて、少し柔らかくしています。

足元は、サンダルに限らず、
ブーツであろうとサイドゴアであろうと、
もちろんパンプスでも、マルチに合うと思います。
ちょっとカジュアルに、
スニーカーでもかわいいですよ。
黒いワンピと白いアイテムって、ほんとうに王道で、
ほかの色がとても合わせやすいんです。

このワンピースは、薄手のシルクですが、
下にコットンの厚地のボトルネックを重ねることで、
秋らしい生地感がうまれています。


ボトルネックtee/コットン(ブラック)+ボタンテールカーディガン(グレー)

今季の流行のひとつである
乗馬スタイルを意識したコーデです。
全体のトーンを落ち着かせ、
グレーのカーディガンで顔回りを明るくしています。

このボトルネックは、何かの下に重ねても
あまりもたつかない素材。
こういうふうに重ねて着たときに、
すごく万能だなと思っているんです。
だから、シャツを羽織る感覚で
着ていただけたらと思います。

カーディガンは、
大人の遊び心があるアイテムだなと感じます。
普通だったら前にボタンがつくところが、
そこにはボタンがなくって。
後ろにボタンがついている! 
実用的にも、見た目的にも、
ジャケット感覚で着られるカーディガンです。
ここでは、後ろのボタンを、
下半分ほど開けていますが、
このボタンを開ける位置で
カーディガン全体のシルエットが変わります。
それがとても楽しいんです。
ご自身で「どこまで開けようかな」というときは、
鏡の前で、正面から、足さばきを考えて決めてください。
全部閉じて、前から見ると、
意外とタイトな印象に。
ちょっときょうは歩くぞ、というときや、
色ものや柄ものなど、内側に見せたいものがあったら、
ちょっとボタン開けちゃおうかなとか、
ルールはありません、ぜひ楽しんで着てくださいね。

下半身はフライトパンツでシャキッと、スポーティに、
あえてクルクルっと巻いて、ブーツを出しています。
そのぶん上半身は、カーディガンでふんわりとやさしく。
品があって、大人の方が取り入れやすい
コーデだと思います。

2020-10-04-SUN