REPORT

Harrissのリバーシブルブルゾンを
着てもらいました。
[その1 母と娘と父編]

「ZUBO」
カナヤミユキさん・新原千里子さん・ニイハラフクミさん

伊藤まさこさんの友人家族にお声掛けして、
Harrissのユニセックスの
リバーシブルブルゾンを着てもらいました。
「こんなふうに着られるんだ!」
という発見がいっぱい。
まずは、お父さんとお母さんと
娘さんの3人家族をたずねました。

(文|伊藤まさこ 写真|有賀傑)

新原家のプロフィール

夫はニイハラフクミさん、
妻はカナヤミユキさん。
ふたりは1989年、ロンドンにてアートユニット
「ZUBO」を結成。
翌年帰国後、生活にかかわる全てのものをデザインし、
自ら何でもつくるべく、
イラストや木彫、家具製作などをはじめる。
娘が産まれた年の1999年、
屋号を「ZUBO D.I.Y. Laboratory」に。
店舗デザイン施工、ロゴデザイン、衣装デザイン&制作、
CDジャケットやポスターデザインなど多岐に渡る。
ふたりの娘である大学生の新原千里子さんは、
パリ留学からもどり、
現在、東京郊外で3人暮らしをしている。

●ZUBOのウェブサイト
●ニイハラフクミさんのInstagram
●カナヤミユキさんのInstagram
●新原千里子さんのInstagram


3サイズそろった
リバーシブルのキルティングブルゾン。
一番大きな40サイズは男性用です
(もちろん大きめに着たい女性にも!)。
カジュアルすぎないほどよさは、
大人の男性にぴったり。
このブルゾン、
男の人も女の人も、若い世代も‥‥
あらゆる世代の人に着て欲しいアイテムなのです。

そこで着こなしを見せて! とお願いしたのが、
ふだんから家族ぐるみでおつきあいのある新原家の皆さん。

(身長178cm・40サイズ着用/身長165cm・36サイズ着用/身長163cm・38サイズ着用)

大学生の千里子ちゃんは、
全身白でまとめてくれました。

「持っている服はほとんどが黒か白で、
あとは水色とピンクが少し。
この白いブルゾンに何を合わせようかなぁ‥‥
といろいろ考えたのですが、
全身白がいいかなって思って」

すっきり美しいコーディネートになりました。

上着を脱ぐと現れたのは、
ざっくりした網目の白いベストとカットソー。
色は1色だけれど、
素材の違いで変化をつけたんですって。

「ベストは家の近くのリサイクルショップで
300円で買ったもの」

300円?! 
そういえば昨秋、
パリで(千里子ちゃんは、パリに留学していました)
会った時も、
スリフトショップなどで買ったバッグや服を
上手に組み合わせて、
おしゃれを楽しんでいましたっけ。
若い子ならではのこの感じ、好きだなぁ。

(身長165cm・36サイズ着用)

一方、母のミユキさんは黒のパンツでひきしめて。
下に着た生成りのニットは、
見ているだけで「よい素材」というのがわかる、
着心地よさげな質感。
大人のブルゾンの着こなしはこうでないと! 
と思わせてくれる着こなしです。

「ふたりが全身白だから、バランスを考えてボトムを黒に」
とみゆきさん。
さすがちょっと引いた目線で見れるのは、
デザイナーならではです。

夫のフクミさんは、
ふだん内装を請け負ったり、家具を作ったり。

「着る服は基本、汚れてもいい服。
白い服を着ることはめったにないんです」
だから白はあこがれの色でもあるんですって。

今日はネイビーや黒中心のワードローブに、
少しだけまざった「白」を合わせてくれました。

キルティング面を出したり、
つるりとした面を出したり。
同じブルゾンも、着こなしによって、
ずいぶん印象が変わるもの。
ふだんはしないという、
「3人おそろい」。
すごくいいかんじになりました。

白いブルゾンを、グレーに変えるとこんなかんじ。
袖をたくしあげて、手首と白いニットを見せ、
前身頃を少し折り返して、
キルティング部分をちらり。
ニットとブルゾンの間はグレーのストールを。

(身長163cm・36サイズ着用)

「ストールで縦のラインを出すと、
全体がすっきり見えるんじゃないかな」
とみゆきさん。
なるほど! 
こういうちょっとした着方、
なかなかできないものなのです。

フクミさんは、白からネイビーに。
白ではキルティング部分を出していましたが、
こちらはつるりとした方を。

(身長178cm・40サイズ着用)

合わせたのは白いニット帽。
ネイビーのジャケットを着た時のような、
ちょっときりっとした雰囲気に。
白もお似合いだったけれど、
ネイビーもいい。

3人の着こなしを見ていたら、
全部の色、欲しくなっちゃった。

2020-10-27-TUE