クリスマスリースの
生産者のみなさんを紹介します。
ことしのクリスマスリースは、
箱を開けた瞬間、森の香り。
メインにヒムロスギとブルーアイス、
そして赤と緑のアクセントに
ヒメリンゴとペッパーベリーを使い、
ハンドメイドでつくりました。
その、ヒムロスギとブルーアイスは、
JA常陸奥久慈枝物部会に所属する
生産者のみなさんに育てていただいたもの。
JA常陸奥久慈枝物部会は、
平成17年に9人でスタート、
現在は約110名で、花桃を中心に、
200品目の枝物を生産・出荷しています。
ほとんどの方が、定年退職されてから
農業に従事する定年帰農者で、
最近では若い新規就職者も増えてきて
活気のある部会なんですって。
ヒムロスギ
生産者|藤田英男さん
藤田さんの農園は
茨城県の北西部、
福島県との県境に位置する
久慈郡大子町にあります。
ヒムロスギは苗を作る段階で、
1メートルほどに生長するまでは畑に置いておきます。
それよりも短い状態で植えてしまうと、
冬場、食べるものがない野うさぎに
食べられてしまうから。
植林をして10~15年すると、
3メートルほどにまで生長します。
色は寒くなって霜が当たるまでは緑色で、
肥料も必要がなく、
「基本的にはほったらかしでOKなんですよ」。
でも、陽が当たらず密になってしまうと、
中の方が枯れてしまうので、
時折手入れをしてあげるということです。
藤田さんのところでは、現在5~6人で
栽培を行なっていますが、
需要がクリスマスのある12月に集中してしまうため、
全ての注文に答えきれないこともしばしばなのだそうです。
ブルーアイス
生産者|長山文男さん
長山さんは茨城県の常陸大宮市で
ブルーアイス、ブルーバード、
ロシアンオリーブなどを栽培しています。
ブルーアイスは12月に特に人気の植物ですが、
シルバーグリーンの細い枝は
シーズンを問わずアレンジに最適で、
一年を通して出荷を行なっています。
ブルーアイスは、3年で1メートル50センチくらいまで
生長する植物。
病害虫もなく、肥料も必要なく、
とても育てやすい木だそうです。
色は年間を通じてグリーン。
長山さん曰く
「ひなたよりも、ひかげのほうが
生育に向いているんです」。
たいへんなのは、植えたばかりの小さいものが、
土中のミミズを食べにくるイノシシに
堀り返されてしまうこと。
2011年の東日本大震災以降、
このあたりに猪が増え、
その対策がいちばんの手間だということでした。