こんなレシピを、
島さんの器で。
[お湯のみ編]
伊藤まさこ
ふだんから島るり子さんの器を使っている
伊藤まさこさん。
どんな料理を、どんなふうに盛っているんでしょう。
そのようすを、レシピもいっしょにお届けします。
分量はざっくりですから、
好みの味をさぐりながら、
つくってみてくださいね。
(2回にわけて、おとどけします。)
焼きりんご
使う器‥‥お湯のみ・小
いちばん小さなお湯のみは、
食器棚のお茶関係の器を集めた場所に置いています。
ちょうど目線の位置にある、
そのお湯のみの横姿がとても好き。
毎度、扉を開けるたびに、
粉引の肌あいを眺めては「いいなぁ」と
ひとり、悦に入っています。
手が小さい私には、
このお湯のみが、手にちょうどよく馴染む。
「自分に馴染む」というところも、
島さんの器が好きな理由のひとつです。
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ほうじ茶や緑茶だけでなく、
香りのよい紅茶もこのお湯のみで。
磁器のカップもいいけれど、
島さんの粉引でいただくとまた気分が変わっていいんです。
この器「お湯のみ」としていますが、
使い方は自由。
私は、時々、アイスクリームやぜんざいなどを入れて
おやつの時間に登場させています。
ほら、甘いものがちょっと食べたい時って、
あるでしょう?
そんな気分にこのサイズがちょうどいい。
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今日はバニラアイスの上に、
焼きりんごをのせました。
冷たいのとあったかいの。
両方楽しめる大好きな冬のおやつです。
作り方
1)耐熱皿に姫りんごをのせ、
バター、グラニュー糖少々、
シナモン少々ふりかけて、
180度のオーブンで15分ほど焼きます。
へたと芯をくりぬいて
バターとグラニュー糖をその中に入れると、
りんごにしっかり味がつきますが、
私はへたのついた姿が好きなので、この方法です。
2)
器にバニラアイスを盛り、
焼きあがったりんごを乗せていただきます。
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豆乳のチャイ
使う器‥‥お湯のみ・大と小
冬によく作る飲みものが豆乳のチャイです。
スパイスの効いたチャイは、
お客さまにも好評。
いつも「たっぷり? それとも少しにする?」
なんて聞いて、
お湯のみの大きさを、
好みに合わせてえらんでもらいます。
人数が多くなると、
小さなものから大きなものまで、
お湯のみ総動員!
テーブルの上に、
チャイの入った粉引の器が並んだ様子は、
なんだか愛らしい。
冬ならではの光景です。
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「このお湯のみ、掌におさまるでしょう?」
と島さん。
持ってみると分かると思うのですが、
ほんと、その通りなのです。
写真は大と小。
包み込むようにして持つと、
すごく落ち着く。
このよさ、みんなに感じてほしいなぁ。
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作り方
小鍋に豆乳と紅茶とシナモンスティック、
カルダモンを入れ、
弱火にかけ、じっくり煮出します。
甘さはお好みで。
私は砂糖なしの時もあれば、
あまーくして飲む時も。
紫キャベツの白和え
使う器‥‥お湯のみ・中
中くらいのサイズは、小鉢のようにも使えます。
器にちょこんと盛りつけたのは、
紫キャベツの白和え。
友人の料理家・小堀紀代美さんの家で
ごちそうになって以来、
我が家の定番になりました。
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やさしい粉引の色合いが、
キャベツの色を引き立ててくれてきれいでしょう?
「わー!」なんて喜ぶ声があがる、
じまんの一品、
じまんの器です。
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作り方
1)紫キャベツは、千切りにし
塩をしてしばらくおきます。
もめん豆腐は水切りします。
2)1のキャベツの水をよくしぼり、
水切りした豆腐と、
塩、ごま油、こまかくくだいた花山椒を入れ、
全体をよく和えます。