やわらかで、丈夫で。

その昔、
異国の人は、
漆のことを「japan」と呼んだとか。

その呼び名が物語っているように、
漆器は日本人の私たちにとって、
なくてはならない存在です。

独り立ちをした20代の頃、
まず最初に揃えたのが、
漆のお椀でした。
娘が生まれた時も、
まずえらんだのは、
漆の小さな小さなお椀。

手に持てば、ほんのりと温かみがつたわり、
口をつければ、やさしく迎えてくれる。

漆器のおかげで、
私の毎日の暮らしが
どれだけ豊かになったことでしょう。

今週のweeksdaysは、
20年来、使い続けている
輪島キリモトの漆のうつわをご紹介します。

感触はやわらかいのに、
とても丈夫。
毎日のくらしのおともにいかがでしょうか?

伊藤まさこ

2020-11-27-FRI