朝の習慣。
2020年のラストは、
「まさこ百景」で紹介しきれなかった、
つづきの「まさこ百景」を、
伊藤まさこさんが綴ります。
ふだんしていることにくわえ、
新しくできた習慣や、
部屋の模様替え、などなど。
のんびりと、おたのしみくださいね。
窓を開け、やかんに火をかける。
もう何年も続いている朝の習慣に、
この夏から床の拭き掃除と
ストレッチがくわわりました。
きっかけは、ステイホーム。
旅に出ることもなく、
出かけることもほとんどなくなった毎日。
パソコンを通じて打ち合わせをしたり、
原稿書きなどの仕事はしているものの、
とりとめもなく時間が過ぎていき、
あっという間に1日が終わってしまう。
これではまずいぞ、
意識的にメリハリをつけないと。
‥‥そう思い立ってのことでした。
どうせはじめるのならよい道具があった方がいい。
まずは、スウェーデン製のモップを買いました。
形から入るのはいつものことです。
じつはモップにはどうもよい印象がなかった私。
だって、あのもさもさした部分がしだいに薄汚れて
見た目に美しくないし、
しぼるのにも一苦労でしょう?
でも、このモップは一味違う。
マイクロファイバーという繊維が
よごれをすっきり拭き取ってくれて、
しぼるのも簡単。
おまけにすぐに乾くのです。
まずとりかかるのはリビング。
はしっこから始めていき、
椅子やソファを少しずつずらしながら、
全体を拭き掃除。
▲扉の奥もキュッキュと水拭き。
その後、
ダイニング、台所、洗面所、
ベッドルーム、廊下という順に、
進めていくのですが、
拭き掃除が終わったところから、
気がよくなっている‥‥ような気がする。
▲拭き掃除は「廊下に朝日が差し込んでいる間に
終わらせる」が自分の中の決まり。
水拭きをしたところが、
ただ「きれいになる」のではなく、
そのまわり、
やがては部屋全体が気持ちのいい空気になって、
その日1日、気分がいいのです。
さて、そのすがすがしくなった部屋に、
マットとポールを持ち出して、
いざストレッチ。
ハードな運動は性に合わないし、
続かないだろうから、
肩甲骨を伸ばし股関節をまわす、
というらくちんなものが中心だけれど、
するとしないのとでは大違い。
家のメンテナンスだけでなく、
自分のメンテナンスもしてあげないとね、
なんて思う今日この頃なのです。
拭き掃除とストレッチをしはじめて、
掃除機をかける回数が減り、
肩が凝るから‥‥と
整体に駆け込むこともなくなりました。
「まさこ百景」に、
「Clean up⤴︎ではなくKeep→です」
という項目を作りましたが、
掃除もストレッチもまさにそれ。
何か起こってからではなく、
つねに「いい状態」をキープしていたいものだなぁ、
と思っているのです。
(伊藤まさこ)