冷蔵庫の中は?
2020年のラストは、
「まさこ百景」で紹介しきれなかった、
つづきの「まさこ百景」を、
伊藤まさこさんが綴ります。
ふだんしていることにくわえ、
新しくできた習慣や、
部屋の模様替え、などなど。
のんびりと、おたのしみくださいね。
娘が小さかった頃や、
お弁当作りをしていた時は、
時間のある時に、ひじきの煮物やおひたし、
和えものなどを作りおきしていたものでした。
毎回、いちから作るほど、
時間にも、
心にも余裕がなかったのです。
ああ、冷蔵庫の中の景色が変わったな。
そう感じたのは娘が20歳を過ぎた頃。
おたがい、それぞれのペースができてきて、
毎度のごはんを家で食べることが
ずいぶん減ったことがきっかけです。
食材の買いおきも作りおきをすることも
すっかり減って、
今では、ほらごらんの通り、
すっきりさっぱり。
▲一目で何がどこにあるか分かるのが理想。
下段には、
ゆで鶏を作った時にあまったスープを入れた鍋と、
ラーパーツァイ(多めに作った方がおいしいものは
作りおきしています)を入れた保存容器と卵。
野菜室にはレタス半分、
かぶ3個、長ネギ1本、玉ネギが2個、
じゃがいもひとつ、しょうがひとかけら。
扉のポケットに入れるものもごくわずか。
上段は五穀米や押し麦。
2段目は味噌と梅干しと漬けもの。
下段は豆乳と料理に使う日本酒など。
買いおきがないと、
不便なこともありますが、
そこは冷凍庫に入っている食材や
乾物を駆使して乗り切る。
おかげで食材をむだにすることは
すっかりなくなりました。
今日は、鶏のスープを使ったレタスのスープ煮と、
冷凍庫の五穀米とじゃこを使った
チャーハン(卵も入れます)に、
ラーパーツァイを添えて、晩ごはんに。
おかげで、野菜室以外の食材が
すっかり無くなってさらにすっきり。
ところで、よく聞かれるのが、
「冷蔵庫のポケットは
どうしてごちゃごちゃしていないの?」という質問。
これらはすべてワインセラーに入れています。
豆板醤、カレー粉、グリーンカレーペースト、
粒マスタード、スパイス‥‥と、
いろいろなものが入っていますが、
こちらも冷蔵庫同様、時々目を光らせて、
むだを出さないようにしています。
冷蔵庫の中を拭いたら、
外側も拭いて、さっぱり。
さぁ、明日は買いものに行かないとね。
(伊藤まさこ)