グラストンベリー・
内田起久世さんにきく
「本格的なつくりだけれど、
ちゃんとレディース仕様なんです」
輸入アパレル商社であるグラストンベリーで
バイヤー、プロデューサーとして活躍している
内田起久世さん。
フランスのHonnete(オネット)も、
内田さんたちが長く手がけてきたブランドです。
じつはHonneteは、もともと
フランス南西部のトゥールーズ地方で
テキスタイルメーカーとして設立され、
フランス海軍用のウェアをつくっていた会社。
そのいきさつは
以前のインタビューをごらんいただくとして、
今回は、このトレンチコートの魅力について
教えていただくことにしましょう。
Honneteのトレンチコートは、
クラシカルでマニッシュな
ミリタリーのディテールが施されているのが魅力です。
たとえばエポレット(肩章)、
ガンフラップ(右肩から肩にかけての共布)、
スロートラッチ(襟裏に収納されているベルト)。
ディテールが、クラシカルでマニッシュでしょう?
これらはすべて、本格的なミリタリーに
由来するものなんですよ。
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とはいえ、わたしたちが展開しているHonneteは
レディースブランドです。
軍もの特有の、タイトで肩肘の張った、
重くて、着るだけで肩が凝る、なんていうのでは、
ちょっと困ってしまいますよね。
シルエットや着心地は、現代の日本の女性たちに
合うものでなくてはいけません。
そこで、全体のシルエットは、
オーバーサイズでトレンド感のあるものにしています。
そうすることで、
ドルマンスリーブのインナーでも楽に着られますし、
たっぷりした袖を
袖口のアームベルトでギュと絞って
シルエットを楽しむ、
なんていうこともこともできます。
オーバーサイズといっても、
肩のラインはスッキリしていますから
ダブルブレスト+マキシ丈のボリューム感がありながら、
全体がシャープな印象になっているんです。
![alt=](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2021/03/MG_6406-800x800.jpg)
素材は、イタリア・
Olmetex(オルメテックス)社のもの。
1954年に設立されたイタリアのメーカーで、
綿やナイロン、ポリエステルなど
高機能なファブリックを主力としている
世界的な生地メーカーです。
今回使っている素材は、
高密度のコットンナイロンに
PUコーティングをほどこしたギャバジン。
撥水性が高く、しっとり滑らかな質感が特徴です。
ほのかな艶感や程良いこしなど、
絶妙な仕上がりとなっていますよ。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2021/03/MG_6854-800x800.jpg)
わたしは、スウェットやブルゾンに、
羽織るように着て、スニーカーを合わせたり、
コートの上から、あえてボアのベストを着てみたり。
そんなスポーティーなコーディネートもしています。
もちろん、白シャツやハイゲージのタートルに
デニムなどのトラッドな合わせをして、
スカーフでアクセントをつけたり、
また、春夏には強めのプリントドレスに羽織ったり‥‥。
長年の着用でもくたびれにくく、
3シーズン、デイリーユースで使用することにも
適している生地ですから、
長く、愛用いただけたらと思います。
(談)