あのひとに
着てもらいました。その1
イラストレーター
平澤まりこさん
春めいたかろやかなトレンチコートを、
ふたりのかたに着ていただきました。
きょうは、イラストレーターの
平澤まりこさんです。
平澤まりこさんのプロフィール
ひらさわ・まりこ
東京生まれ。
セツ・モードセミナー卒業。
装画、広告、商品ロゴやパッケージのほか
版画や絵本の制作など、多岐に渡る分野で活動。
国内外を旅して記したエッセイも。
著書に『イタリアでのこと』(集英社)
『紅茶の絵本』『コーヒーの絵本』
『チーズの絵本』(いずれも共著/ミルブックス)
『旅とデザート、ときどきおやつ』(河出書房新社)など。
■Instagram
(身長166cm・サイズ1着用)
「トレンチコートは春先などによく着るアイテムで、
自分でも持っています」と平澤さん。
いつもはピタッと
ジャストサイズで着ることが多いといいますが、
ちょっとオーバーサイズのHonneteは、
サイズ1がしっくりきたそうです。
おお、すごくバシッときまる感じ!
「トレンチコートは、襟が大きく見えてしまうと、
お父さんのトレンチコートみたいに
見えてしまう気がするので、
今回は襟を立てて、
襟が小さめに見えるように着てみました」
なるほど、襟の見せかたで、
印象も変化するんですね。
「このトレンチコート、
襟のうしろのところのボタン使いが
すごく丁寧できれいですよね」
そうでしょう、そうでしょう!
Honneteのミリタリーはかなり本格的で、
その襟裏に収納されている小さなベルトを
「スロートラッチ」って言うんですが、
ほかにもエポレット(肩章)や
ガンフラップ(右肩から肩にかけての共布)など、
クラシカルでマニッシュ、
すべて、本格的なミリタリーに由来しているんです。
平澤さんがこのコートに合わせた小物は、
メンズサイズの時計。かっこいい!
「この腕時計は父からのお下がりで、
ちょっと大きめなんですけど、
サイズは直していないままなんです。
なので私の手首にはゆるっとしているんですが、
ブレスレットのような感覚でつけています」
バッグや靴も、コートに合わせて。
「ブラックがかっこいい感じだったので、
このシックなクラッチバックを合わせてみました。
靴はちょっと質感を変えてパテントにしています」
普段のコーディネートも、
わりと落ち着いた色味を着ることが多いという平澤さん。
どこかにポイントを作って
色をいれるようにしているそうです。
「今回も、モノトーンだけにしちゃうと、
全体が暗くなりがちなので、
全体の色味は抑えつつ、
ネイルだけ色をいれてポイントにしています」
おお、トレンチコートをとても着慣れている
コーディネートという感じがします!
髪型と襟の感じもピッタリですよね。
アイテム自体はユニセックスだし、
あわせているのはメンズの時計なのに、
腰の紐を絞って、袖のところもキュっと絞って、
手首を出している全体のバランス感や、
時計をブレスレットのようにつけていることで、
全体のコーディネートとしては、
より女性らしく見えて素敵でした。
めちゃめちゃかっこよかったです。
「グレージュは、愛犬とお散歩に行くときに、
着ていくイメージでまとめました」
さっと羽織って、歩ける、
動ける感じのコーディネートです。
かなりカジュアルに着られるカラーですから、
デイリーに着やすいアイテムですよね。
「淡くて、春っぽい感じの色ですから、
全体的に明るい着こなしを考えました。
眼鏡も薄めのカラーにしているので、
そこでヌケ感が出たかな?
お散歩は1時間ぐらい歩くので、
靴は白のスニーカーを。
アクセリーもカジュアルな感じのものにしています」
ネイルは、ブラック着用時と同じですけれど、
今回は、バッグにも色味を。
「いつもは荷物が少ないので、
小さめなバッグが多いのですが、
犬のお散歩のときには、
お散歩グッズがあるので、エコバッグが必須。
全体のトーンにあわせて、白にしています」
前を開いてバサッとカジュアルに着る感じが
とてもお似合いでした。
平澤さんがグレージュを着ると、
一気に春っぽいイメージになって、
同じコートでこんなに印象が変わるなんて。
ネイルとバッグの色味をあわせるのも、
じょうずにマネしてみたいところですよね。
平澤さん、ありがとうございました!