ブルガリアからやってきた
あたらしいシューズブランド。
今回「weeksdays」で紹介するサンダルは、
Made in Bulgaria(ブルガリア)。
まだ日本ではあまり知られていない、
レディースのレザーシューズブランドです。
今回、このブランドを教えてくれたのは、
trippenなどでもおなじみの
アパレル商社「金万」(かねまん)。
担当の多田薫さんに、BARIのことをおききしました。
BARIは2000年に創業した
ブルガリアのシューズブランドです。
世界に知られるようになったのは、
2018年、ヨーロッパの展示会に
出展されてからのこと。
そこから欧米のショップに取引先が広まり、
日本には、2019年の春夏から輸入されはじめました。
BARIにはいろいろなタイプのシューズがありますが、
なかでもシンプルで機能的なタイプが
日本の女性の春夏の暮らし、
好みに合うにちがいないということで、
サンダルを中心に輸入がはじまりました。
とはいっても、まだ大々的に展開がされていませんから、
「はじめて見る!」というかたも
きっと大勢いらっしゃることと思います。
ブルガリアのブランド、というと
わたしたちにはなかなかなじみがありませんが、
もともと皮革加工産業が盛んという歴史もあり、
すぐれた皮革工芸の職人がいて、工房も多いんです。
共産圏だった頃は軍用の靴をつくる技術と歴史があり、
その時代が終わってからは、その経験をいかして
ファッション性の高いシューズを
つくるようになったんですね。
ブルガリアに限らず、
旧チェコスロヴァキアの「セボ」や「ノヴェスタ」、
ルーマニアの「マカロニアン」など
東欧にはいい伝統的なシューズメーカーがあり、
日本にも多く輸入されていますが、
BARIはそんななかにあらわれた新星。
洗練されたデザインのレディースシューズ、
という点で、とても個性があるんです。
イタリア、フランス、アメリカ、カナダ、中国、ロシアと、
おしゃれな人たちのあいだで人気をあつめています。
ブランド名が、ブルガリア語で使われるキリル文字ではなく
一般的なアルファベットであることも、
BARIの、積極的に
外国に拡げていこうという意思を感じます。
ブランドのコンセプトは、
エレガントなデザインと、はきやすさ。
機能性にもとても注意を払ってつくられています。
やわらかいレザーで、しっかり足をホールドし、
今回、使っているソールは、今季初登場の素材で、
クッション性が高くなっています。
高品質であることも大事にしていて、
イタリアやギリシャのいい革を使い、
ブルガリア国内で製造を行なっています。
ブルガリアの労働賃金が安いこと、
IT大国で生産管理に
ハイテクなシステムを導入していることから、
こんなふうにお手ごろな価格で提供ができています。
ヨーロッパだけで流通していたころは、
ベーシックな印象の色が多かったのですけれど、
世界に向けて展開を始めてからは、
こんなふうに華やかな、
でも派手すぎない、ニュアンスのある色の革を
使うようになっています。(談)